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熱愛報道のSHELLYと「マンションを売った」新恋人に抱く疑問――「離婚は失敗」じゃないが、恋愛はマイナスになる?

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今週の芸能人>
「いい人がいれば、すぐにでも恋愛したい」SHELLY
「女性セブン」10月21日号 (小学館)
 
 秋篠宮家の長女・眞子さまが、10月26日にご結婚されることとなった。現在の天皇陛下の妹君・紀宮さま(当時)が2005年に都庁勤務の黒田慶樹氏とご結婚されたとき、国民はおおむね祝福ムードだったと記憶しているが、今回、あの時のような寿ぎが感じられないのは、残念なことだろう。

 内親王の結婚相手について、国民が審査する権利はない。なので、眞子さまに小室圭氏との結婚を「破談にしろ」と意見することは見当違いといえるが、この結婚が相当危ういことも確かだと思う。小室氏はすでに、ニューヨークに就職先が決まっているようだが、「就職すること」と「仕事が続くこと」は全く別問題である。競争の激しいアメリカで、小室氏が生き残っていけるのかは未知数だ。

 私も夫の仕事の都合で海外赴任したことがあり、その際、知り合いに「夫婦仲が悪くなるから、気をつけろ」と言われた。海外生活でお互いにストレスが溜まるが、発散する方法がないので、つい相手に当たってしまうという意味だ。実際に、夫がストレスのためにアルコールに溺れ、妻に暴力をふるいだしたとか、外国での子育てや人間関係に悩む妻がうつ病になったという話を聞いたことがある。

 眞子さまの場合、海外生活もさることながら、一般人としての暮らしに適応しなくてはならない困難も待ち受けている。また、眞子さまの姑になる小室佳代氏は元婚約者との金銭トラブルがいまだ解決しておらず、最近では、勤務先の洋菓子店との「労災トラブル」を「女性セブン」9月2日号(小学館)に報じられるなど、なぜかお金にまつわるトラブルが多い。そんな姑との関係にも適応しなければならない。

 ご自身が選んだ道と言われたらそれまでだろうが、眞子さまはプリンセスならではのリスクも抱えている。それは離婚したとしても、“実家”である宮邸に帰れないということだ。

 9月24日放送『バイキングMORE』(フジテレビ系)に出演した皇室ジャーナリスト・山下晋司氏は「仮に離婚されたとしたら、一般の方って実家に帰ってご両親と暮らすっていうのがよくあるパターンじゃないですか。でも眞子内親王殿下は、それできないんですよ」と解説している。このほかにも、皇室の費用は国の予算から計上されるため、一般家庭と違って結婚後の娘に経済的な支援はできないという。山下氏はこれを理由に、眞子さまが辞退の意向を示すとみられる約1億5000万円の一時金について「もらっておいたほうがいい」と持論を展開した。

 SNS上では、眞子さまと小室氏の結婚に関して「結婚してダメだと思ったら、日本に帰ってくればよい」という意見も見られるが、前述した通り、プリンセスには多くの庶民が持つ「実家に戻る自由」「困ったときに親に助けてもらうという自由」をお持ちではないわけだ。「失敗しても、やり直せる」のなら「とりあえず結婚」もいいだろうが、「失敗したら、行き詰まる」ことが目に見えている以上、もろ手を挙げて賛成する人が増えないのも致し方ないことではないか。

 そんな中、「女性セブン」10月21日号でタレント・SHELLYの熱愛が報じられた。記事を読んで、彼女の近況を知ると同時に、結婚の“失敗”についてどう考えているのか気になった。

 同誌によると、お相手は日本テレビのカメラマン・A氏。SHELLYは19年に離婚後、「いい人がいれば、すぐにでも恋愛したい」という気持ちを抱いていたために、『しゃべくり007』(日本テレビ系)のスタッフが番組内でのお見合いを企画し、そこでA氏と出会ったという。

 当初、SHELLYはA氏を子どもに会わせるつもりはなかったが、A氏と子どもが楽しく遊べたこと、また、A氏が住んでいるマンションを売って、SHELLYの自宅にやってきたことで、現在は同棲に発展しているそうだ。

 SHELLYは今年1月2日配信のニュースサイト「BUSINESS INSIDER」の取材に対し、「離婚しちゃって、スイマセン!って笑いを取るのはすごく簡単。バラエティにはそういうセオリーがすでにできあがっているから。でも、私は離婚を失敗だと思っていないし、他人の恋愛の素敵なエピソードは、離婚前も後も変わらず好き」と答えていた。

 離婚したことに対して引け目がないからこそ、番組の企画でお見合いをして、堂々と恋愛をすることにしたのだろう。それにSHELLYは独身なわけだから、恋愛をしてもまったく問題はない。しかし、なぜA氏は自分のマンションを売ってまで、SHELLYの家に来たのか。SHELLYもなぜそれを容認したのか、どうしても引っかかるのだ。

 2人のお子さんがA氏と一緒に楽しく遊べることと、一緒に暮らしてうまくいくことは別の問題である。今後、お子さんとA氏、SHELLYとA氏の関係性が絶対に煮詰まらないとは言い切れない。不和が生じた時、A氏が別に住まいを持っていれば、とりあえずそちらに戻ってもらい、物理的に距離を取ることで、関係性の再構築も図れるだろう。

 しかし、一緒に住んでいる状態で揉めごとが起きたら、特に子どもは逃げ場がない。SHELLYがA氏と別れたいと思ったとしても、A氏が嫌だと言ってSHELLY宅に居座る可能性もないとは言い切れないだろう。その場合、SHELLYと子どもが安心して暮らせる空間を確保できないかもしれず、同棲はリスクが高くなる。皇族と芸能人を同じ次元で語るのは甚だ不敬だが、“失敗”した時に逃げ道が少ない、女性側に大きな負担がかかるという意味で、眞子さまとSHELLYは似たものがあるように思う。

 恋愛が悪いと言うつもりは毛頭ないが、SHELLYには守るべきお子さんがいる。今後はあえて彼氏と一緒に住まないことで「失敗しても、リカバリーが可能」な恋愛にシフトしたほうがいいのではないだろうか。今は離婚したからといってタレントのイメージが落ちる時代ではないが、お子さんに負担をかけるように見える恋愛をすることは「タレントとして」マイナスになるだろう。

 人は誰しもバイアスをかけて、物を見ているといえる。たとえば「1日3時間しか勉強しない主義」の人が東大に合格すれば「地頭がいい」「能率がいい」と褒めそやされるだろうが、不合格の人が同じことを言えば「もっと勉強しろよ」とあきれられる可能性が高い。同様に、離婚した人が「離婚は失敗じゃない」と言うと、「負け惜しみ」とか「プライドが高い」と受け止められることもある。成功者以外の話に耳を傾けないのは、世の常だ。

 そういう固定観念を打ち砕くためにも、SHELLYには形にこだわらず、けれどいろんな方向に気を配って、円満な恋愛をしてほしいと思うのは、私だけではないはずだ。だからこそ一言言いたくなってしまったが、体に気を付けて、今後も頑張っていただきたい。