ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、関西ジャニーズJr.(火曜)、少年忍者(水曜)Travis Japan(木曜)7 MEN 侍(金曜)美 少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、12月2日~8日公開の動画を注目度順にチェックします!
Travis Japan・川島への罰ゲームが「厳しすぎ」の声
2日の動画は「Travis Japan【ガチ本音】+81 DANCE STUDIOの全容を語ります!」(再生回数は10日時点で31万台)。今回は京都の「下鴨茶寮」で、豪華な懐石料理を味わいながらトークする企画だ。
メインの話題は、今年9月4日から本格始動したTravis Japanによるダンス専門YouTubeチャンネル「+81 DANCE STUDIO」。ジャニーズの名曲にのせてダンスをするTravis Japanの姿は大きな反響を呼んでいるが、川島如恵留は「まさかね、お話いただいた時はこんな大きなプロジェクトになると思ってなかった」とのこと。
その時の様子について、松倉海斗は「企画書みたいの用意されてさ、1枚1枚めくっていって……みたいのあったよね。で、如恵留が先にめくるのよ。如恵留がめくって、一回、如恵留のリアクション挟んで『えー! マジっすか』みたいな」と振り返り、今回の動画内でも5月某日としてその様子を公開している。
ほかの仕事をこなす中で準備を進めていたが、“内緒期間”は公言できずにもどかしい思いを抱えていたようだ。宮近海斗は「そこまでは俺らもさ、誰にも言わないというかさ。レッスンも毎日楽しいけど、疲労も溜まりつつ。でもこの状況を誰にも知ってもらえない、みたいな」とこぼし、松田元太も「夏ずっとそれだったもんね」と回顧。七五三掛龍也は、HiHi Jets・橋本涼からよく電話で予定を聞かれていたものの、「明日はちょっと朝早くて……」と濁し続けた結果、「Travis、何やってるんですか?」と言われてしまったという。
さらに、中村海人は「動画が出るまでの2~3ヶ月は、わかんないじゃん。若干こう、見失いかけてた部分もあったよね。自分たちがスゴい偉大なことをやらせてもらってるのはわかるんだけど、見えるものがなかったから、メンバーでカバーし合ってやってたよね」と告白。コンサート終了後に「+81 DANCE STUDIO」の撮影に取りかかるなど、ハードスケジュールをこなしていたようだ。
なお、スタッフから「大変になってくるし、撮影ができなくなっちゃうかもしれない」とデメリットを聞かされた上で、メンバーは「Jr.チャンネル」と「+81 DANCE STUDIO」の2つのチャンネルを掛け持つと決意したという。
一方で新チャンネルの始動後に「変わったこと」として、川島は「海人(中村)、あんまり怒らなくなったよね。『81』始まってから。いつの間にか、めっちゃ柔らかくなったなって思った」とぶっちゃけると、本人は「さほど変わってないけど」とポツリ。吉澤閑也も「(テンションの)上げ下げは、下がってるけど、ちゃんとしゃべれるようになった」と川島に同調していた。
終盤は「ダンスへの考え方が変わった」と真面目な話にも及んだ今回の食事会。なんと、最後は「和風変換クイズ(10月28日配信回)で0点だった川島さんお支払いをお願いします」とカンペが出たようだが、当人は「これ? 罰ゲームって」と驚きつつ、「これが『ジャニーズJr.チャンネル』だ!」と「81」との違いを実感していたのだった。
ちなみに、合計金額がいくらになのか明かされていないが、Travis Japanが堪能したのは1人につき1万円以上はするコースとみられる。トーク内容に感動しているファンも多いが、一部ファンは前週の京都ドライブ旅(11月25日配信)でも運転を担当するなど、重要な役割をこなしてきた川島が可哀想だと同情。
ネット上では「『下鴨茶寮』の懐石を7人分奢りって……なかなかの金額いくよね」「朝からずっと運転したのに、罰ゲームで奢らされる如恵留さんがかわいそうすぎ」「今回の罰ゲームだけ厳しすぎない? 如恵留くんがいいなら大丈夫だけど……」「移動の運転も、会話の回しも如恵留くんなのに、お会計までって納得いかない……。メンバーに返金しろとは思わないけど、罰ゲームが重いよ」「罰ゲームの支払いは形だけだとうれしいな」といった感想が見受けられた。
少年忍者の動画はプロモーションの「【人狼茶バトル】リアクションを見抜き味覚オンチを暴け!?」(6日)と、通常回の「【ジャニーズを漢字にすると…】『本当顔』なんのことかわかります?」(8日)の2本が配信されている。1本目は、安嶋秀生、織山尚大、川崎皇輝、黒田光輝、檜山光成、深田竜生、元木湧の7人が登場。タイガー魔法瓶株式会社の商品・タイガーカスタムボトルとのコラボレーションで、「違うお茶を飲んでいるのは誰だ!? 人狼茶バトル!」を行っている。
人狼を探し出すため、お茶の感想を話す場面では、檜山が「イメージする先輩みたいなのは?」と質問。自身はTOKIO・城島茂の名前を挙げ、周囲からも「わかる!」の声が。織山は「城島さんだなって」「ホントにその通りだなと思ったんだよ」と便乗した後、あらためて飲んでみれば、「おじいちゃんって感じ」と一言。元木が「城島くん、おじいちゃんって言ってるようなもん」とツッコミを入れたところ、織山は「おじいちゃんちに行った時の味」と失言を言い直していた。
また、通常回には安嶋、織山、黒田、檜山、青木滉平、豊田陸人の6人が出演。こちらは「漢字でジャニーズ!」と題し、カタカナや英語表記のジャニーズソング・グループ名を漢字だけで表現していく企画だ。実はここでも、A.B.C-Zに関するトークで織山の口から気になる発言が飛び出している。
少年忍者メンバーはA.B.C-Z主演舞台『ジャニーズ伝説』に出るなど、共演を通じて先輩と交流を深めていたようだが、織山は「『これちょうだい』って言ったらくれるよ」とA.B.C-Zメンバーの印象についてコメント。檜山に「『くれるよ』とかじゃなくて!」と言い回しを指摘されても、平然とした様子で「ホントに、ホントに! 『これカッコいい』って言ったらくれる。たぶん。えっとね、その時は戸塚(祥太)くん」と、どこか自慢げに話していた。
織山の調子を受けて、「みんなだから、優しいよね。あそこのグループ、ホントに」と檜山はフォロー。安嶋が「いつかみんなもらおう」と冗談交じりに述べた際も、「もらうの目標にしちゃダメだから!」と注意していたのだった(檜山、まともな感覚を持っていて安心する)。
このエピソードは、織山とA.B.C-Zメンバーがそれだけ良好な関係を築いているという証拠でもあるが、一方で本人が不在の場所で話すと、“先輩を舐めている”ように聞こえてしまうと感じたのは、筆者だけだろうか? 前述の城島の流れにしても、先輩絡みのトークではもう少し気を配ってコメントするべきなのかもしれない。再生回数は1本目が13万台、2本目は12万台(10日時点)。
4日に更新されたのは「美 少年【天空アスレチック】絶景で絶叫するチキンたち…」。神奈川県のさがみ湖リゾート プレジャーフォレストでロケを実施中の美 少年。前週(11月27日配信)のカート対決では佐藤龍我が最下位となり、今回はその罰ゲームとして、「絶叫吊り橋 風天」(標高約370m)にチャレンジしている。
この吊り橋は、命綱だけで渡るそうで、ハーネスとワイヤーの付け替えも自ら行うという、かなり難易度の高いアスレチックだ。佐藤が準備に入ると、急きょ2人分追加できると判明。過去の動画を経て“チキン”と不名誉なあだ名をつけられてしまった岩崎大昇が「正直言っていい? 心のどこかでいけんじゃね?(と思っている)」と告白し、同じくチキン扱いされていた藤井直樹が岩崎の後を追うことになった(なお、怖がりの岩崎は過去回でバンジージャンプを断念している)。
その後、3人はまさに“空中散歩”とも言える開放感たっぷりの道を果敢に突き進んでいく。動画を見ているだけの視聴者側も、ついつい足がすくんでしまう景色が広がっていた。そんな中、いたずらっ子の佐藤はロープを揺らして岩崎&藤井に追い打ちをかける。
恐怖心からか様子のおかしくなった岩崎は「Cosmic Melody~!」と高らかに歌い上げたり、「わかったか、オイ! お前がこれをやったんだ、俺によ! わかるか、この気持がよ! オイ、わかんのか! 謝れよ! オイ!」と背後の藤井を煽っていた。極限状態に陥り、岩崎の恐ろしい本性が見えてしまったような気も……(狂気の沙汰)。
とはいえ、岩崎はなんとか難関を乗り越え、その姿を見守った浮所飛貴は「大昇いけたよ!」と拍手で称賛。そして、今度は全員で巨大クライミングアトラクション「マッスルモンスター2」に挑戦。こちらも高所を移動していくもので、もはやスポーツエンターテインメント番組『SASUKE』(TBS系)並みのコースだ。一方、段階を踏んで自信がついたのか、岩崎が「俺は今日でチキンを卒業します!」と宣言し、決死のチャレンジをする場面もあった。彼の勇姿は、今動画でぜひ確かめてほしい。
通常の午後8時より約1時間遅れでアップされ、再生回数は10日時点で15万台。
5日に配信されたのは「HiHi Jets【日本一の激流スライダー】私服もずぶ濡れ…」(再生回数は10日時点で19万台)。福島県・スパリゾートハワイアンズでロケを行っているHiHi Jetsは、全長283m・高低差40.5mにおよぶ“日本一のウォータースライダー”で暗記ゲームに挑戦。スライダーで滑り落る直前に9マスのお題を見せられ、わずか10秒で覚えられたかどうかを確かめるものだ。
その種類は「ジャニーズJr.のメンバー」といった身近な存在から、嵐、KinKi Kidsの楽曲と、ジャニーズ事務所の後輩としては間違えられないプレッシャーのかかるテーマも。「ジャニーズの先輩(個人名)」に挑んだ井上瑞稀は1人だけ忘れてしまい、カメラに向けて「すみませんでした!」と、お詫びしていた。
一方、罰ゲームを受けることになった高橋優斗には「自分の私服を抱えたまま私服を濡らさないように頑張って滑ってください」との試練が与えられ、「最悪だ」と、落胆。「これ廉くん(King&Prince・永瀬廉)お下がりです」と白いTシャツをお披露目していたのだった。果たして、高橋は永瀬からもらった私服を守り抜けたのか、King&Princeファンにもぜひチェックしてほしい1本だ。
7日の動画は「Lil かんさい【巨大迷路大脱出】トウモロコシ畑を駆け抜けろ!」(再生回数は10日時点で12万台)。今回は10月公開の動画に続いて北海道でのロケ編で、トウモロコシ畑の巨大迷路にて脱出レースを実施している。
メンバーの身長以上の高さのとうもろこし畑の中には複数の分かれ道があるといい、西村拓哉は「さっき地元の方に事情聴取してきたんですけど、めっちゃムズいらしいです」と話し、迷路コースの難易度は高いようだ。進行役の嶋崎斗亜も「大人の平均(クリア時間)が20分ぐらいらしいから。結構がんばらんとあかんかもしれん」とコメント。
なお、この迷路をいち早く抜けた人は「2021年 上半期運勢占い企画」(7月5日公開)で決まった“1週間朝5時半起きの罰ゲーム”が免除になるとのこと。メンバーは「イェーイ!」と大喜びで、テンションの上がった西村が當間琉巧の手持ちカメラ(スマートフォン)を蹴ってしまうハプニングもあった(1分49秒頃)。
こうしてようやく、ゲームスタート。嶋崎が「ちゃんと道があるところ通ってくださいね。ちゃんと植物ですから、これ。とうもろこしですし、痛めたりする行為はやめてください」と釘を刺して始まった。
メンバーは最初はまとまって歩みを進め、大西風雅の後ろについていた西村は「風さんのファンの皆さん、彼女目線です」とサービスカットもバッチリ撮影。次第に個人行動を開始すると、仲間に遭遇しながらも、それぞれの道を選んで激走した。そんな中、あるメンバーがしれっと1位でフィニッシュ。4人が苦戦している間、余裕の勝者は寝そべって待機していた。
こうして順位が決まったものの、動画の終盤は「スタッフから呼び出された5人」として、別日の映像に切り替わる。なんと、巨大迷路の結果について「審議すべき案件」があったそうで、疑惑のシーンを確認した上で、話し合いが行われた。ここでは、清々しいほど開き直った暫定1位の人物の態度に注目してほしい。個人的には、小競り合いを繰り広げながらも、終始わちゃわちゃと仲の良さそうなLil かんさいの空気感に癒やされる1本だった。
3日の動画は「7 MEN 侍【真の侍は誰?】近未来チャンバラで真剣勝負!?」。今回はライトセーバーを手にし、「SASSEN」なる“近未来チャンバラ”で対決。人を叩くと赤く変色し、ポイントが入る仕組みになっており、60秒の試合中により多く相手を叩くことができた方の勝利となる。1対1のトーナメント戦で、最終的に“SASSEN王”を決めるという。
“真の侍”をかけた真剣勝負が始まると、筋肉自慢の菅田琳寧が苦戦した一方で、クールキャラの今野大輝が意外にも大健闘。中村嶺亜と矢花黎のバトルでは、互いに息が上がるほど激しく動き回っていた(中村の容赦ない叩きっぷりが見もの)。
今動画を見た視聴者からは「嶺亜くん、めっちゃガチでやっててカッコいい!」「みんな戦い方のパターンがバラエティ豊かすぎて個性爆発! 素晴らしかった」「戦う時のスタイルがみんな違くて笑いっぱなしだった」「久しぶりの“侍”にちなんだ企画で面白かった!」と興奮気味の感想が寄せられている。
ただ、グループのファン以外の人々はあまり興味をそそられる内容ではなかったのか、再生回数は10日時点で9万台と、1ケタにとどまっていた。