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阿部寛『DCU』16.8%でトップ独走、松本潤『となりのチカラ』高視聴率もネガティブな声……ワーストは黒木華『ゴシップ』【1月期ドラマ初回視聴率ランク】

 2022年1月期の連続ドラマ(民放5局、午後8~10時台)の初回が続々と放送され、視聴率ランキングでトップになったのは世帯平均16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した阿部寛主演の日曜劇場『DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~』(TBS系)だった。

 同作は、海上保安庁に新設された水中事件・事故の捜査を行う架空のスペシャリスト集団・DCU(潜水特殊捜査隊)が、警察の捜査では困難な河川や湖などに潜り、未解決事件を解決していくミステリードラマ。

 初回は、ある人物の“頭骸骨の破片”が発見された群馬県のダム湖の水底をDCUメンバーが調査。すると、ダム建設に関わっていた3人の人物が殺人事件の容疑者として浮上し、隠された事実が明らかになる……という内容だった。

 放送前は、海上保安庁が撮影に全面協力した伊藤英明主演映画『海猿 ウミザル』シリーズのような内容をイメージしていた視聴者も多かった様子。そのため、初回放送後にネット上で「『海猿』みたいに潜水シーンが多いのかと思ったら、登場人物たちが陸にばっかりいて驚いた」「人間ドラマかと思ったら、ゴリゴリの警察ドラマだった」などと意外性を訴える声が相次いだ。

 また、同局の謳い文句には「TBSがハリウッド大手制作プロダクションと共同制作!」「世界を見据えたタッグで日本ドラマ界に新たな“潮流”を巻き起こす!」と大層な言葉が並んでおり、一部ネット上では「映画化の匂いがプンプンする」と早くもシリーズ化を予想する声も少なくない。

 2位は、初回13.6%だった菅田将暉主演の月9『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)。第1話では、菅田演じる変わり者の大学生・久能整(くのう・ととのう)が身に覚えのない殺人事件の容疑者となり、並外れた記憶力と推理力を発揮して真犯人を導き出した。

 ネット上では、「今期で一番面白い!」「初回から引き込まれっぱなしだった」と称賛する声も目立つが、一方で主人公の理屈っぽい性格に「お説教臭い」「イライラする」との意見も。台詞のクセの強さから、視聴者の反応が分かれているようだ。

 3位は、初回11.5%で2ケタ発進となった嵐・松本潤主演『となりのチカラ』(テレビ朝日系)。脚本を手掛ける遊川和彦氏は、天海祐希主演『女王の教室』(日本テレビ系、2005年)や松嶋菜々子主演『家政婦のミタ』(同、11年)といった数々の話題作を生み出してきたヒットメーカーだ。

 しかしその半面、夏菜演じる空気の読めない主人公に批判が集まったNHK連続テレビ小説『純と愛』(12年)や、最終回で柴咲コウ演じる主人公が何の脈絡もなく死亡した『○○妻』(日本テレビ系、15年)のように、“不快なキャラクター”や“トンデモ展開”を入れることでも知られているため、一部ネット上では放送前から「『となりのチカラ』は大丈夫か?」と懸念されていた。

 そんな同作は、松本演じる自称小説家が、世話好きの性格から、同じマンションの住人が抱える問題に首を突っ込む様子が描かれる。キャストは、主人公の妻役に上戸彩、娘を虐待している父親役に小澤征悦、そのほかの住人役に松嶋、風吹ジュンなど豪華俳優陣が揃っているが、ネット上では「いろいろ考えさせられる」「今時珍しいお節介な主人公に、懐かしさを感じる」と好意的な声が上がる中、「主人公が痛々しいし、つまらなかった」「松潤がカッコ悪く見えて嫌だなあ。松嶋菜々子もやけに老け役だし、もったいない」「コメディだけど、全体的にスベッてる感じ」といったネガティブな声も多い。

 まずまずの視聴率でスタートを切ったが、今後、どう数字が推移していくか注目だ。

 残念ながらワースト1位となったのは、主演の黒木華がネットニュースサイトの編集部員を演じる『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』(フジテレビ系、以下『ゴシップ』)。初回の6.5%から、回を重ねるごとに右肩下がりとなっており、20日放送の第3話は5.7%までダウン。加えて初回は、同枠で前クールに放送されていた江口のりこ主演『SUPER RICH』の初回7.8%を1.3ポイント下回ってしまった。

 『ゴシップ』は、黒木演じる主人公がネットニュースサイト「カンフルNEWS」の閉鎖危機を救うため奮闘する“お仕事ドラマ”で、編集部員役に溝端淳平、野村周平、野間口徹らが出演。これ以上低迷が続けば、早期打ち切りが検討される可能性もありそうだが、視聴者の中には「全体的に暗い雰囲気のドラマだけど、ストーリーは面白い」「キャストも内容も華やかさがないけど、堅実で好感度の高いドラマ」と評価する声も見られる。

 ワースト2位は、主演の堤真一演じる父親の前に、死んだ妻(石田ゆり子)の「生まれ変わり」を主張する小学生が現れる『妻、小学生になる。』(TBS系)。初回は7.7%で、同枠で前クールに放送された吉高由里子主演『最愛』の初回8.9%を1.2ポイント下回った。

 同名漫画が原作だが、放送前から“妻が小学生”という思い切った設定に対し、「漫画はいいけど、実写だと生々しすぎて見たくない」「漫画は絵がかわいいから違和感ないけど、実写になると気持ち悪い」などと物議を醸すことに。ただ、始まってみると「演出と音楽がほんわかする感じで、思わず泣けた」「原作はもっとドライな感じだったけど、ドラマはうまくコミカルにアレンジできていて、ドラマのほうが面白い!」という声も聞かれる。

 ワースト3位は、寺島進主演の刑事ドラマ『駐在刑事 Season3』(テレビ東京系)で、初回2時間スペシャルは7.9%を記録。18年10月期放送の『Season1』の初回10.1%、20年1月期の『Season2』の初回8.6%と比べると、寂しい数字となった。

 ネット上では「やっぱり面白い」「安心して見られる刑事ドラマなので、Season3を心待ちにしていました」という声もあるが、今シーズンから加入した刑事役の女優・藤井美菜に対し、「演技が大袈裟で不自然」「滑舌悪いし、演技はヘタだし、がっかり」「転勤させて、キャストから消してほしい」など、辛らつな声が相次いでいる。

 ワースト4位は、主演の成田凌が“殺人未遂容疑で指名手配中の脳外科医”を演じる『逃亡医F』(日本テレビ系)で、初回は8.4%とやや寂しい結果に。ヒロインとなる海洋観測士・沢井美香子を森七菜が演じるほか、ジャニーズWEST・桐山照史、TOKIO・松岡昌宏、前田敦子、安田顕らが脇を固めている。

 初回では、無実の罪を着せられ逃亡を続ける主人公(成田)が、利き腕を失うかもしれない大けがを負う沢井(森)と船上で出会い、逃げるか助けるかの選択を迫られる展開が描かれた。視聴者からは「成田さんの演技が好き」などと評価する声がある一方で、痛がっているように見えない森の演技や、腕の再接合手術を輸血もない状況でひとりで行った主人公に対し、「ドラマだとわかっていても、あまりにもリアリティがない」「これはひどい展開」などと厳しい評価も多く見られる。

 なお、今クールの日本テレビは、前期からクールを跨いで放送している『真犯人フラグ』も含めて“全ドラマが視聴率1ケタ”という不調に見舞われている。一方、フジテレビは月曜午後9時台の『ミステリと言う勿れ』、10時台の浜辺美波主演『ドクターホワイト』共に2ケタを記録し好調だ。今後、各局の視聴率合戦にも注目したい。

1位『DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~』(TBS系、日曜午後9時) 16.8%
2位『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系、月曜午後9時) 13.6%
3位『となりのチカラ』(テレビ朝日系、木曜午後9時) 11.5%
4位『ドクターホワイト』(フジテレビ系、月曜午後10時) 11.4%
5位『ファイトソング』(TBS系、火曜午後10時) 9.2%
6位『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』(日本テレビ系、水曜午後10時) 8.9%
7位『逃亡医F』(日本テレビ系、土曜午後10時) 8.4%
8位『駐在刑事 Season3』(テレビ東京系、金曜午後8時) 7.9%
9位『妻、小学生になる。』(TBS系、金曜午後10時) 7.7%
10位『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』(フジテレビ系、木曜午後10時) 6.5%