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「おむつ捨てていっていいよ」の一言は“暗黙のママ友ルール”!? 「気が利かない」のお小言に衝撃!

ByAdmin

May 29, 2022

「子ども同士の付き合い」が前提のママ友という関係には、さまざまな暗黙のルールがあるらしい――。ママたちの実体験を元に、ママ友ウォッチャーのライター・池守りぜねが、暗黙ルールを考察する。

 赤ちゃんが産まれて、最初に経験する育児といえば、授乳とおむつ替えだろう。特におむつ替えは、ママにとって2~3年間は避けられないルーティンといえるだけに、おむつをめぐるトピックへの関心は高いように思う。最近ではママタレの元モーニング娘。・藤本美貴が、インスタグラムに高級おむつ「Mirafeel(ミラフィール)」を着用した子どもの画像をアップして話題となったが、同じく子育て中のママの興味を引いたのだろう。

 ママ友との間でも、使用しているおむつは「メリーズ」か「パンパース」か「ムーニー」かといった話や、使用済みおむつの処理に関する話題が出るという人は多いはず。今回は、そんなおむつをめぐる「暗黙のママ友ルール」を知り、驚いてしまった……という女性のエピソードを紹介する。

「おむつ捨てていっていいよ」の一言がないのは、気が利かない証拠?

 関東近県で10カ月の娘を育てている菫さん(仮名・36歳)は、年末年始に実家のある東海地方に帰省した。その時、ある「暗黙のママ友ルール」に出くわし、疑問に感じたという。「ママ友の家に行った際に、『使用済みのおむつって、出先ではどうすべきなんだろう』って気になったんです」と言う。

「地元で子育てをしている友人Mの家に、高校時代の同級生で集まりました。Mは保育園に通う3歳と、1歳になる姉妹を育児中。ほかにも1歳になる女の子と、ちょうど2人目を妊娠中の友人S、そして私の3人が久しぶりに顔を合わせました」

 しかし、帰り道でSさんが、みんなが集まる場を提供したMさんに対して、“お小言”を言い出したという。

「『Mって、ちょっと気が利かないよね』って言うんですよ。最初は、お菓子やジュースなどがあまり用意されていなかったことについてかなと思ったのですが、聞いてみると別の話で。私とSが、途中で何度かおむつ替えをしたのに、Mのほうから『おむつ捨てていっていいよ』の一言がなかったから、『気が利かない』ということでした」

 母乳やミルクが中心の0歳児とは違い、徐々に大人と同じ物を食べるようになる1歳児は、尿や便の量も増え、臭いもきつくなってくる。そのため、Sさんも「もちろん、持ち帰るのが普通だし、もし捨てたかったら確認しなきゃとは思ってるんだけど」と言っていたそうだが、「でも、私はママ友が家に来たら、先に『捨てていってね』と声をかけるし、逆にそうやって言われることがほとんど。お互い、持って帰るのは面倒だってわかってるから、周りのママ友の間では『捨てていっていいよ』の一言は、マナーというか、暗黙のルールみたいになってる」と漏らしていたという。

「招いた側のMからその一言がないと、『捨てていい?』とは聞きづらかったって言うんです。結果としては、Sが『このおむつどうしよう』と、Mにそれとなく確認してから、専用ごみ箱に捨てていいことになりました。Sは、『まぁ、長い付き合いだから思い切って言ったけど、子どもが産まれてから知り合ったママ友には言えないよね。だから先に向こうから言ってほしい!』と笑っていました。確かに、特にうんちをした使用済みおむつを持ち歩くのって嫌ですよね……。出先で気になることの一つかも」

 使用済みおむつを捨てる「Deefre おむつが臭わない袋」が、ママたちの間で必需品といわれるなど、その臭い対策は重要な問題といえる。ただ、いくらそういった袋を使っても、汚れたおむつをそのまま持ち歩くと、カバンの中で臭うこともあるだけに、できれば持ち帰りは避けたいところ。そんなママたちの本心が、Sさんのママ友界隈では「暗黙のママ友ルール」となった……というのが、今回のケースだった。

【ママ友ウォッチャー解説】
「メリーズ」が「グーン」に……筆者が考える「暗黙のママ友ルールが生まれる背景」

 ここからは、ママ友にまつわるトラブルや悩みを追い続けてきた筆者の観点から、この「おむつ捨てていっていいよ」と言うのが暗黙のママ友ルールになった背景について考えてみたい。

 そもそもママ友の世界には、実に多くの「暗黙のルール」が存在する。単なる女同士での付き合いならば、遠慮なく言えるであろうことも、ママ友とはあくまで子どもを介した付き合いなので、子ども同士の関係を第一に考えると、なかなか言いづらい面もある。それが「暗黙のルール」が増える原因なのだろう。

 筆者もそういった経験がある。子どもがまだ乳児だった頃、「ほかのおむつの使用感を試したい」とママ友に言われ、それぞれおむつを交換したのだが、その際、私は「メリーズ」(Mサイズ64枚、1,399円/「価格.com」調べ)をあげた一方、ママ友がくれたのは「グーン(GOO.N)」(Mサイズ 74枚、1,089円/同)だった。その値段の違いに、なんとなく気落ちしたのを覚えている。

 しかし、ママ友にそれを伝えられず、自分の中で、「今後、ママ友からおむつをもらうことがあったら、同じものを返す」と決めたことがあるのだ。こうしたマイルールが、似たような経験をしたママ友の間でなんとなく広まっていくと、それが「暗黙のルール」となるのだろう。

 では本題の「おむつ捨てていっていいよ」という一言がなかったというエピソードについて考えてみたい。まず今回のケース、Mさんは、まったく悪気がなかったように感じる。ただ、今回Sさんのほうから「おむつを捨てたい」という意思をそれとなく言われたことを受け、今後は自分から「おむつ捨てていっていいよ」と、一言声を掛けるようにすると、ママ友付き合いは円滑にいきそうな気もする。ママ友付き合いでは、気を使いすぎるくらいのママのほうが、周りも歩み寄ろうとしてくれるからだ。

 一方、Sさんのほうも、この暗黙のルールを信じすぎ、「捨てていっていいよ」の一言が当然あるとするのはいかがなものか。初めて行くママ友の家では、“相手の家で勝手におむつは捨てない”“おむつを持って帰るケースもある”と思っていたほうがいい。招く側、招かれる側が互いに気を使い合うことが大切だろう。

 ところで、この暗黙のママ友ルールを聞いて思ったことがある。推測するに、住居が広く、育児用の部屋が確保できる地方のほうが、ママ友に「おむつ捨てていっていいよ」と声をかけるいうルールが根付きやすいのではないだろうか。

 というのも、首都圏在住の私が赤ちゃんを育児していた時は、ママ友の間では「相手の家に招かれたら、使用済みのおむつは持って帰る」のが暗黙のルールだったのだ。都会にある2DKくらいのそこまで広くないマンションでは、ベランダや玄関などにおむつ用ごみ箱があることも多く、ママ友の家で、わざわざ席を立ってそこまで捨てに行くのははばかられた。また、ごみ箱のフタを開けると臭いが部屋に広がるため、捨てていくことに躊躇があったのだ。

 実際、私が招く側だった時、わざわざ遠方から来てくれたママ友に、「おむつを捨てていっていいよ」と伝えたが、ママ友の子どもは2歳児だったので便の量が多く、ゴミ収集の日が週2回しかなかったため、しばらくおむつ専用ごみ箱のフタを開けるたびにかなり臭っていた。善意で「捨てていっていいよ」と伝えても、実際には「持って帰ってもらったほうが良かった」と感じたのも事実だ。

 このように「暗黙のママ友ルール」といえど、地域性も関係し、一概にそれが絶対とは言えない。どうすれば相手が困らないか、嫌がらないかを考えながら、ママ友付き合いを続けたいものだ。