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東出昌大、渡辺謙、実母……“問題のある人たち”に囲まれる杏が「優等生」なワケ

東出昌大、渡辺謙、実母……“問題のある人たち”に囲まれる杏が「優等生」なワケ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今週の有名人>
「朝5時半から、修羅場かよ」渡辺謙
YouTubeチャンネル「杏/Anne TOKYO」8月28日

 女優・杏が8月28日配信のYouTubeチャンネル「杏/Anne TOKYO」で、フランスへの移住を発表した。お子さん3人と愛犬とともにフランスへ渡り、今後は日本と行ったり来たりするそうだ。移住の詳しい理由は明らかにしていないが、“問題のある人たち”と距離を置きたかったのかもしれない。

 ご存じの通り、杏は、女優・唐田えりかと3年にわたる不倫関係を結んでいた俳優・東出昌大と2020年7月に離婚。これで晴れて他人となり、新たな生活をスタートできると思いきや、東出はその後もスキャンダルを報じられ、杏に迷惑をかけた。昨年10月発売の「週刊文春」(文藝春秋)によると、東出は「新恋人をロケ地に同伴させる」という業界の掟を破る行動を起こしていたそうだ。

 単に新しく恋人ができたという話なら、世間も「独身だから、どうぞご自由に」と言えるが、東出はどうも人の気持ちを逆なでするような行動を平然と取ってしまうところがあるのではないだろうか。東出のダメ男ぶりが報じられるたびに、多くの人が「杏は苦労した」と前妻に思いを馳せてしまうだろうし、杏はいつまでたっても東出の存在に頭を悩ませる可能性がある。

 一方、杏は国際的に活躍する俳優・渡辺謙の娘だが、彼も私生活の面では問題が多い人といえるだろう。人気俳優としての地位を確立しつつあった1989年、白血病に罹患し俳優生命が危ぶまれたものの、見事に回復。「めでたしめでたし」と言いたいところだが、杏の実母である当時の妻との夫婦仲は冷え、泥沼離婚裁判で複数の女優との不倫を暴露された。

 2005年3月に離婚が成立し、同年12月、女優・南果歩と再婚。しかし17年3月には、南が乳がん闘病中にもかかわらず、一般女性と不倫中であることを「文春」に報じられた。不倫はいつ何時もパートナーを傷つけるものだが、特に相手が大病をしている際は、タイミングとして「最悪」と言えるのではないだろうか。

 渡辺は南と離婚の意志がないと話していたものの、2人は18年5月に離婚を発表。南は22年2月発売の自著『乙女オバサン』(小学館)において、渡辺の不倫を知り、うつ病を患ったことを告白しているが、一方の渡辺は現在、「女性セブン」21年1月7・14日号(同)によると、元不倫相手の一般女性と軽井沢で同棲しているそうだ。

 渡辺は独身だから、誰と交際しても問題はないけれど、東出と同じく、どうも人の気持ちがわからないタイプと言え、杏をやきもきさせているのではないだろうか。

 元夫、実父がこんな状態だけに、せめて実母だけは、杏の頼りになってほしい……しかし、「女性セブン」20年9月17日号は、個人事務所の社長だった実母が、杏に対して12億円の訴訟を起こしたと報じている。

 杏は08年から芸能プロダクション「トップコート」に所属し、翌年には節税対策のため、実母が代表を務める個人事務所を設立。しかし給与があまりにも少ないことを疑問視した杏が、その個人事務所を退社し、トップコートとの直接契約に戻したいと申し出たことで、実母が訴訟に踏み切ったそうだ。

 同誌によると、実母は心酔する霊能者を個人事務所のコンサルタントにして、多額のコンサルティング料を支払っていたそうで、杏は不信感を持っていたという。実母は過去にも、渡辺の白血病治癒を願って、宗教団体へお布施したため、多額の借金を背負ったと報道されており、杏を長年、信心と金の問題で苦しめてきたのかもしれない。

 東出、渡辺、そして実母という“問題のある人たち”に囲まれているのに、杏はぶっちぎりの優等生だ。女優としての好感度は抜群だし、お子さんを愛情深く育てている。YouTubeチャンネルも好調だ。東出と杏の両親は、彼女の爪の垢を煎じて飲めと言いたいところだが、両親と杏の関係を心理学の観点から見ると、杏は優等生に“ならざるを得なかった”と言えるのではないか。

 夫婦の対立や虐待、経済的問題などが恒常的にある家族は「機能不全家族」と呼ばれる。このような家族の中で育つと、本来、親が子どもを守るべきなのに、子どもが親のケアをするようになることがあるという。特に娘が「母親の母親化」して、感情的なお守をしてしまうことは、よく知られている。その結果、子どもは努力家で、社会的な成功を収めるしっかり者に成長することがあり、彼らにとってその成功は、自分のためではなく、崩壊しそうな家庭を支えるためのものだといわれているのだ。

 杏もまた、人気俳優の娘に生まれながら、渡辺の病気や、実母の借金、両親の不和など、過酷な子ども時代を過ごしており、「機能不全家族」の中で育ったと言えるのではないか。ゆえに、優等生にならざるを得なかった面があるように思う。

 「女性セブン」20年9月17日号の記事には、「(渡辺謙との)離婚後、A子さん(筆者注:杏の実母のこと)の元に残ったのは2人の子供と、多額の借金。そこで、一念発起したのは、A子さんではなく、杏だった。それまでも行っていたモデルとしての活動に専念するために、高校を中退したのだ」という記述がある。

 本人が認めていないのに決めつけてはいけないが、実母が作った多額の借金は、やはり杏が働いて返済したのではないだろうか。家族の誰にも頼れないから、自分が頑張るしかないと決心したかもしれない10代の杏は、その後、モデル、女優として成功を収めた。

 そして母になって離婚した30代の今も、やっぱり親に頼れない。有名人は問題行動ばかりが大きく報道されるので、どうも悪い印象を持ってしまいがちだが、それでもやっぱり杏にとって、親は足かせのように思えてならないのだ。

 渡辺は、8月28日に公開された「杏/Anne TOKYO」の動画に出演し、杏と料理を作りながら、愛犬の話を披露していた。渡辺の愛犬を朝、庭に出したところ、キジの親子が入り込んでいることに気づいたという。犬がキジを見つけたら、修羅場になることは目に見えており、渡辺は「母キジって怖いじゃん、子どもいると」「朝5時半から、修羅場かよと思って」と話していた。

 自分とて子どもを持つ親なのだから、子どもを守るために攻撃的になる母キジの気持ちをわかってもよさそうなものだが、そこはスルーして「朝5時半から、修羅場かよと思って」と揶揄してしまうのが、渡辺謙という人なんだと思う。人の気持ちがわからないことで、夫婦の対立を招き、結果的に自分の家族を「機能不全家族」にしてしまった……そんな想像をかき立てるのだ。

 俳優としての業績と人柄はまったく別の問題だから、彼のすべてが責められるべきとは思わないが、家族を持つことはあんまり向いていないのではないか。やはり、親と離れる杏の渡仏は、いろんな意味でいい結果を生むような気がする。「お体に気をつけて、元気でいってらっしゃい」と言いたい気持ちでいっぱいだ。

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今週の有名人>
「朝5時半から、修羅場かよ」渡辺謙
YouTubeチャンネル「杏/Anne TOKYO」8月28日

 女優・杏が8月28日配信のYouTubeチャンネル「杏/Anne TOKYO」で、フランスへの移住を発表した。お子さん3人と愛犬とともにフランスへ渡り、今後は日本と行ったり来たりするそうだ。移住の詳しい理由は明らかにしていないが、“問題のある人たち”と距離を置きたかったのかもしれない。

 ご存じの通り、杏は、女優・唐田えりかと3年にわたる不倫関係を結んでいた俳優・東出昌大と2020年7月に離婚。これで晴れて他人となり、新たな生活をスタートできると思いきや、東出はその後もスキャンダルを報じられ、杏に迷惑をかけた。昨年10月発売の「週刊文春」(文藝春秋)によると、東出は「新恋人をロケ地に同伴させる」という業界の掟を破る行動を起こしていたそうだ。

 単に新しく恋人ができたという話なら、世間も「独身だから、どうぞご自由に」と言えるが、東出はどうも人の気持ちを逆なでするような行動を平然と取ってしまうところがあるのではないだろうか。東出のダメ男ぶりが報じられるたびに、多くの人が「杏は苦労した」と前妻に思いを馳せてしまうだろうし、杏はいつまでたっても東出の存在に頭を悩ませる可能性がある。

 一方、杏は国際的に活躍する俳優・渡辺謙の娘だが、彼も私生活の面では問題が多い人といえるだろう。人気俳優としての地位を確立しつつあった1989年、白血病に罹患し俳優生命が危ぶまれたものの、見事に回復。「めでたしめでたし」と言いたいところだが、杏の実母である当時の妻との夫婦仲は冷え、泥沼離婚裁判で複数の女優との不倫を暴露された。

 2005年3月に離婚が成立し、同年12月、女優・南果歩と再婚。しかし17年3月には、南が乳がん闘病中にもかかわらず、一般女性と不倫中であることを「文春」に報じられた。不倫はいつ何時もパートナーを傷つけるものだが、特に相手が大病をしている際は、タイミングとして「最悪」と言えるのではないだろうか。

 渡辺は南と離婚の意志がないと話していたものの、2人は18年5月に離婚を発表。南は22年2月発売の自著『乙女オバサン』(小学館)において、渡辺の不倫を知り、うつ病を患ったことを告白しているが、一方の渡辺は現在、「女性セブン」21年1月7・14日号(同)によると、元不倫相手の一般女性と軽井沢で同棲しているそうだ。

 渡辺は独身だから、誰と交際しても問題はないけれど、東出と同じく、どうも人の気持ちがわからないタイプと言え、杏をやきもきさせているのではないだろうか。

 元夫、実父がこんな状態だけに、せめて実母だけは、杏の頼りになってほしい……しかし、「女性セブン」20年9月17日号は、個人事務所の社長だった実母が、杏に対して12億円の訴訟を起こしたと報じている。

 杏は08年から芸能プロダクション「トップコート」に所属し、翌年には節税対策のため、実母が代表を務める個人事務所を設立。しかし給与があまりにも少ないことを疑問視した杏が、その個人事務所を退社し、トップコートとの直接契約に戻したいと申し出たことで、実母が訴訟に踏み切ったそうだ。

 同誌によると、実母は心酔する霊能者を個人事務所のコンサルタントにして、多額のコンサルティング料を支払っていたそうで、杏は不信感を持っていたという。実母は過去にも、渡辺の白血病治癒を願って、宗教団体へお布施したため、多額の借金を背負ったと報道されており、杏を長年、信心と金の問題で苦しめてきたのかもしれない。

 東出、渡辺、そして実母という“問題のある人たち”に囲まれているのに、杏はぶっちぎりの優等生だ。女優としての好感度は抜群だし、お子さんを愛情深く育てている。YouTubeチャンネルも好調だ。東出と杏の両親は、彼女の爪の垢を煎じて飲めと言いたいところだが、両親と杏の関係を心理学の観点から見ると、杏は優等生に“ならざるを得なかった”と言えるのではないか。

 夫婦の対立や虐待、経済的問題などが恒常的にある家族は「機能不全家族」と呼ばれる。このような家族の中で育つと、本来、親が子どもを守るべきなのに、子どもが親のケアをするようになることがあるという。特に娘が「母親の母親化」して、感情的なお守をしてしまうことは、よく知られている。その結果、子どもは努力家で、社会的な成功を収めるしっかり者に成長することがあり、彼らにとってその成功は、自分のためではなく、崩壊しそうな家庭を支えるためのものだといわれているのだ。

 杏もまた、人気俳優の娘に生まれながら、渡辺の病気や、実母の借金、両親の不和など、過酷な子ども時代を過ごしており、「機能不全家族」の中で育ったと言えるのではないか。ゆえに、優等生にならざるを得なかった面があるように思う。

 「女性セブン」20年9月17日号の記事には、「(渡辺謙との)離婚後、A子さん(筆者注:杏の実母のこと)の元に残ったのは2人の子供と、多額の借金。そこで、一念発起したのは、A子さんではなく、杏だった。それまでも行っていたモデルとしての活動に専念するために、高校を中退したのだ」という記述がある。

 本人が認めていないのに決めつけてはいけないが、実母が作った多額の借金は、やはり杏が働いて返済したのではないだろうか。家族の誰にも頼れないから、自分が頑張るしかないと決心したかもしれない10代の杏は、その後、モデル、女優として成功を収めた。

 そして母になって離婚した30代の今も、やっぱり親に頼れない。有名人は問題行動ばかりが大きく報道されるので、どうも悪い印象を持ってしまいがちだが、それでもやっぱり杏にとって、親は足かせのように思えてならないのだ。

 渡辺は、8月28日に公開された「杏/Anne TOKYO」の動画に出演し、杏と料理を作りながら、愛犬の話を披露していた。渡辺の愛犬を朝、庭に出したところ、キジの親子が入り込んでいることに気づいたという。犬がキジを見つけたら、修羅場になることは目に見えており、渡辺は「母キジって怖いじゃん、子どもいると」「朝5時半から、修羅場かよと思って」と話していた。

 自分とて子どもを持つ親なのだから、子どもを守るために攻撃的になる母キジの気持ちをわかってもよさそうなものだが、そこはスルーして「朝5時半から、修羅場かよと思って」と揶揄してしまうのが、渡辺謙という人なんだと思う。人の気持ちがわからないことで、夫婦の対立を招き、結果的に自分の家族を「機能不全家族」にしてしまった……そんな想像をかき立てるのだ。

 俳優としての業績と人柄はまったく別の問題だから、彼のすべてが責められるべきとは思わないが、家族を持つことはあんまり向いていないのではないか。やはり、親と離れる杏の渡仏は、いろんな意味でいい結果を生むような気がする。「お体に気をつけて、元気でいってらっしゃい」と言いたい気持ちでいっぱいだ。