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『ONE PIECE FILM RED』が『呪術廻戦』破り1位、竹内涼真&横浜流星『アキラとあきら』公開3週で5位! 映画動員ランク

 人気TVアニメ「ONE PIECE」の劇場版第15弾『ONE PIECE FILM RED』が、全国の映画館動員ランキング(興行通信社調べ、9月3~9日)で1位に輝いた。9月12日までに興行収入138億円、観客動員数994万人を突破しており、記録的なヒット作となっている。

 シリーズ最高記録を保持していた『ONE PIECE FILM Z』(2012年公開)の興収68.7億円をあっさり抜いた同作。歴代興行収入ランキングを見ると、昨年12月に公開されたアニメ映画『劇場版 呪術廻戦 0』の137.5億円という記録を破り、歴代14位に躍り出た。なお、13位は19年公開のアニメ映画『天気の子』で141.9億円となっているが、もう一つ順位を上げることはできるだろうか?

 続く2位は、ブラッド・ピット主演、真田広之ら出演の『ブレット・トレイン』が公開2週目で入った。同作は、作家・伊坂幸太郎のベストセラー『マリアビートル』(角川文庫)を、デヴィッド・リーチ監督が実写映画化した話題作。ブラッド・ピット演じる“不運な殺し屋”を主人公に、東京発、京都行の超高速列車に乗り合わせた一癖も二癖もある殺し屋たちが、ブリーフケースを巡って壮絶バトルを繰り広げるさまを、過激なアクション満載で描いている。

 日本が舞台になったハリウッド作品とあって、世間の注目度は高かった様子。公開から4日間の興収が4.1億円、動員28.4万人とヒット中だ。ネット上には、「日本の描写にツッコミどころ満載だった」「ハリウッドから見た日本って感じ。日本人的には違和感しかない」など、日本の描写に疑問を持った人も少なくないようだが、おおむね「頭空っぽにして見られる映画、最高に面白い!」「もう一回見に行きたいぐらい好きな作品」などと好評。もしかすると、『ONE PIECE FILM Z』の1位を脅かす存在になるかもしれない。

 3位には、公開7週目の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』がランクイン。さらに4位には、公開16週目の『トップガン マーヴェリック』がしぶとく残った。なお同作は、9月16日から全国のイオンシネマにて、前作『トップガン』(1986年)との2本立て上映が行われている。こうした集客の取り組みもあって、トップ10から落ちる日は、まだまだ先になりそうだ。

 続く5位は、竹内涼真と横浜流星がダブル主演を務める『アキラとあきら』が、公開3週目でランクイン。同作は、作家・池井戸潤の同名ベストセラー(徳間文庫)を実写映画化した企業エンタテインメント。対照的な人生を歩み、メガバンクに同期入社した2人の若者が、力を合わせて窮地に立ち向かっていく姿を描く。なお、King&Prince・高橋海人のほか、上白石萌歌、奥田瑛二、石丸幹二、ユースケ・サンタマリア、江口洋介ら、豪華出演者が脇を固めている。

 公開から10日間で興収4.3億円、動員32.6万人と、まずまずのヒットを記録中。公開開始当初こそ、ネット上には「客席に誰もいない」「思った以上にガラガラだった」といった声も見られたが、池井戸作品の安定した人気と、竹内&横浜の共演が話題となり、徐々に興収を伸ばしているようだ。

 また、映画レビューサイトなどを見ると、特に竹内について「ハマり役」との評判が多い。「熱い男を演じさせたら、竹内涼真の右に出る役者はいないかも」「竹内さんは池井戸作品にすごくピッタリ。ぜひ別の作品にも出てほしい」「役者さんは全員よかったけど、やっぱり竹内涼真に惹かれた」などと評価されており、ファンには必見の作品だろう。

 6位は、アニメ映画『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』が公開2週目で初めてランクイン。2010年に女性向け恋愛アドベンチャーゲームとして『うたの☆プリンスさまっ♪』が発売されて以降、テレビアニメや舞台など、さまざまなメディアミックスを展開されている。映画は19年公開の『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』に続き2作目で、全編ライブアニメーションで展開されるという。

 続く7位は、阿部寛主演の『異動辞令は音楽隊!』が公開3週目で入った。同作は、『ミッドナイトスワン』(20年)で「第44回日本アカデミー賞」の優秀監督賞、優秀脚本賞を受賞した内田英治監督が原案、脚本、監督を務めたオリジナル作品。“違法スレスレ”の強引な捜査が問題視され、音楽隊に異動させられた鬼刑事・成瀬司(阿部)が、楽団の個性豊かな隊員たちとの交流を通して、自身を見つめ直す姿を描く。

 作中では、阿部がドラム演奏に挑戦しており、ネット上では「ストーリーはありがちだったけど、阿部ちゃんのドラムがカッコよかったから良し!」「キャストの演奏がとても素晴らしかった。阿部さんもすごく練習したんだろうなあ」「キャストが吹き替えなしで演奏してるシーンは圧巻。ここだけでも見る価値がある」などと称賛の声が寄せられている。

 なお、同作の舞台あいさつでは、阿部が「楽器と聞いただけで、最初は(オファーを)断ろうと思った」とこぼす場面も。未経験からドラムを始め、3カ月間の猛特訓を積んだとも明かしていたが、その成果はしっかりとスクリーンで見られるようだ。

 8位には、公開9週目とロングヒット中の『キングダム2 遥かなる大地へ』が入った。

 9位は、のん主演の話題作『さかなのこ』が公開2週目で初ランクイン。魚の専門家で大学の客員教授も務めるさかなクンの自伝的エッセイ『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』(講談社)にアレンジを加えた作品で、『南極料理人』(09年)や『横道世之介』(13年)で知られる沖田修一氏が脚本と監督を務めた。

 寝ても覚めても魚のことばかり考えている主人公・ミー坊(のん)の成長をユーモアたっぷりに描く物語で、さかなクン本人も「ギョギョおじさん」として登場する。公開当初、ネット上には「さかなクンが主人公なのに、なぜ女性ののんがキャスティングされたのか?」といった疑問の声も見られたが、次第に「ジェンダーを超えたキャスティングが素敵だった。のんさんの演技が素晴らしいからこそ成立してる」「さかなクンを演じるのに、のんほどの適役はいない!」「のんをキャスティングしたのは、天才としか言いようがない」といった絶賛が寄せられている。

 のんといえば、13年にNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で主演を務め大ブレークしたものの、15年に当時の所属事務所・レプロエンタテインメントとの契約トラブルが浮上。翌16年に独立し、本名の“能年玲奈”から現在の“のん”に改名した。その後、メディア露出は激減しており、特に民放地上波テレビ出演はほぼゼロの状態が続いている。そのため、『さかなのこ』を宣伝する機会も限られているようだが、これだけ好評が多いと、口コミによってヒットしていくかもしれない。

 10位には、人気アニメ『怪盗グルー』シリーズに登場するミニオンたちを主人公にしたスピンオフ・アニメの第2弾『ミニオンズ フィーバー』が公開9週目で入った。

 なお、なにわ男子・道枝駿佑、福本莉子のダブル主演作『今夜、世界からこの恋が消えても』や、嵐・二宮和也主演の『TANG タング』、橋本環奈主演の『バイオレンスアクション』といった新作邦画は、すべてトップ10入りを逃している。

【全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ、9月3~9日)】

1位 ONE PIECE FILM RED
2位 ブレット・トレイン
3位 ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
4位 トップガン マーヴェリック
5位 アキラとあきら
6位 劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ
7位 異動辞令は音楽隊!
8位 キングダム2 遥かなる大地へ
9位 さかなのこ
10位 ミニオンズ フィーバー