放送まで約1カ月となった夏恒例のチャリティー特番『24時間テレビ46 愛は地球を救う』(日本テレビ系)。例年、メインパーソナリティにはジャニーズタレントが起用され、今年もなにわ男子がその役割を担うことになっているが、創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害問題が取り沙汰される現在、同番組にも大きな影響が出ていると、業界関係者が騒然となっているようだ。
今年の『24時間テレビ』の放送日は8月26、27日。なにわ男子のほかにも、ジャニーズJr.内ユニット美 少年、Aぇ! groupが、それぞれ中京テレビのメインパーソナリティ、読売テレビのスペシャルサポーターを担当。また、恒例の番組内スペシャルドラマは、なにわ男子の道枝駿佑が主演を務めるとあって、「毎年のことながら、今回の『24時間テレビ』も“ジャニーズ祭り”になる」(スポーツ紙記者)という。
「しかし、ジャニー氏の性加害問題が大きな波紋を呼んでいる中、『24時間テレビ』が “ジャニーズ祭り”状態になることに、難色を示す番組のスポンサー企業が存在しているようです。同番組は、時間帯ごとにスポンサーが替わるのですが、すでに降板の意思を表明している企業もあるとか」(スポーツ紙記者)
藤島ジュリー景子社長が謝罪も……不信感を募らるスポンサー企業
一連の性加害問題は、元ジャニーズJr.のアーティスト、カウアン・オカモト氏が4月12日、日本外国特派員協会で性被害を訴える記者会見を開いて以降、一般メディアでも徐々に取り上げられるように。そんな中、会見翌週に、なにわ男子のメインパーソナリティ就任が発表された。
「当時、ジャニーズ事務所はこの告発を受けた世論を“様子見”している状態でしたが、世間のジャニーズ批判は過熱するばかり。結局、藤島ジュリー景子社長が5月14日、ビデオメッセージで謝罪コメントを発表に至りました。しかし、ジュリー氏自らが記者会見を開き、公の場で謝罪や今後の対応について説明を行わないことに、バッシングは高まる一方にあります。加害者であるジャニー氏はすでに亡くなっており、また被害者の心情や当時の状況がわからないことから、ジャニーズサイドが慎重になるのは当然ですが、対応の遅さや不透明さに、不信感を募らせるスポンサー企業は多いのでしょう」(テレビ局関係者)
そして7月24日、国連人権理事会の専門家らが来日し、性被害を訴える元タレントへの聞き取り調査を行うなど、ついに国際問題化。大手芸能事務所トップによる性加害を長年放置してきた政府に矛先が向きかねない状況となっている。こうして大騒動へと発展しただけに、来年以降、同番組からジャニーズタレントが排除される可能性も大いにあるようだ。
「今年の『24時間テレビ』は、もうこのまま走り抜ける以外に選択肢はありません。しかし、なにわ男子のメインパーソナリティ就任を発表する前、性加害問題をめぐる状況がここまで悪化するとわかっていたら、日テレサイドは水面下で、彼らの起用そのものを見送っていたとしてもおかしくない。それほど、『24時間テレビ』のスポンサー離れは深刻なのです」(前出・スポーツ紙記者)
例年、『24時間テレビ』の企画は、「年明け頃からスタートする」といわれているが、「その段階でも状況が変わっていなければ、番組内容が大幅に見直されることになる」(同)ようだ。
2000年代以降、長らく“ジャニーズ祭り”の様相を呈してきた『24時間テレビ』。来年ついにジャニーズ抜きの新体制を迎えるのだろうか。
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