• 日. 12月 22nd, 2024

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菅政権批判、安倍昭恵夫人、森友問題、五輪強行、吉村知事と関西メディアの癒着……社会派記事で攻める「女性自身」

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 元東京都知事の舛添要一が小池百合子都知事の過労・静養について「ありえないこと」「理解不能」などと苦言を。都知事時代、公用車でほぼ毎週温泉別荘へ行っていたことが問題となった元都知事が――、よく言うよ。

第558回(6/24〜6/29発売号より)
1位「ノンフィクションライター松本創さん語る『吉村洋文知事と在阪メディアは“府民在宅死続出”の共犯だ!』」(「女性自身」7月13日号)
2位「田口淳之介 突きつけられた“別居生活”」(「週刊女性」7月13日号)
3位「嵐 再結成を目指すも脳裏をよぎる“グループ崩壊の年”」(「週刊女性」7月13日号)
「女性セブン」は合併号休み

 今週の「女性自身」は社会派記事が目立つ。トップ特集はコロナ禍での東京五輪開催に、先ごろ、天皇陛下の“懸念”が伝えられたことについて。切り口はもちろん菅政権に対する批判だ。国民や天皇の懸念を無視し、五輪開催に突き進む菅政権を“人命無視”と強く批判している。

 そして、安倍前首相夫妻についても特集されている。内容は安倍昭恵夫人が首相夫人時代のチヤホヤ待遇が忘れられず、夫の再々登板の後押しをするのでは、と政局を絡めての記事だ。まだある。先ごろ森友学園問題に絡む文書改ざんで自殺した財務省職員・赤木俊夫さんの“赤木ファイル”が開示されたが、赤木さんの妻のインタビューを掲載。

 さらに東京五輪強行で何が起こるかをシミュレーション、感染力の強いデルタ株が主流になると、東京だけで1日の新規感染者3,000〜4,000人、重症者はこれまでの3〜4倍の500人にも上るとの恐怖の試算を公表している。

 これだけ社会問題の記事が多かったのは2015年、安倍政権下で安保関連法が強行に進められ、多くの国民がこれに反発して以来ではないか。それだけ現在の日本の状況が“危機的”だという証左かもしれないが、中でも力作だったのが大阪府知事・吉村洋文のコロナに対する“失政”に切り込んだ特集だ。これはノンフィクションライター・松本創氏へのインタビューをもとに構成されたものだが、コロナ禍で明らかになりつつある大阪府・吉村洋文知事の“やるやる詐欺”ともいえる失策ぶり、そしてメディアとの関係に踏み込んだものだ。

 確かにコロナ感染が拡大する昨年前半頃を中心に、吉村知事は盛んにテレビに出演、感染対策や大阪ワクチンの開発を自信満々で語り、府民だけでなく多くの国民に支持された。しかし、実際はどうだったのか。例えば今年1月から5月21日の間に入院できず「在宅死」した大阪の感染者は全国で最多の28人、累計死者数でも全国最多の2,640人にものぼる(6月25日現在)。医療崩壊のワースト地域と指摘され、さらに給付金に関しても、対象都府県の中でダントツビリでの最下位だった。

 時がたつにつれ、吉村知事のボロがどんどん出てきて“やるやる詐欺”などと揶揄される始末だが、しかし松本氏は、こうした吉村知事の“失政”が、在阪メディア、特にテレビで正面から批判されることは少ないと指摘、知事の主張をそのまま垂れ流し、「吉村さん、がんばってはる」とエールさえ送る、その“蜜月”“癒着”ぶりは異常だと断罪しているのだ。

 そして興味深いのは、なぜ在阪メディアが知事を批判しないのかという理由だ。そこには元大阪府知事だった橋下徹氏の存在があると松本氏は言う。知事以前から頻繁に在阪テレビに出演していた橋下氏だが、その番組スタッフが橋下氏の府知事就任以降も引き続き番組を作るように。しかも、政治を扱う報道局ではなく、情報バラエティを作る制作局で、だった。そのため権力に対峙するのではなく、タレントを応援する“ノリ”になる。それは吉村知事となっても継承されたという。

 なんともトホホな状況だが、松本氏が指摘するのはそれだけではない。それが橋下氏や松井一郎大阪市長、つまり維新の会の“恫喝”体質だ。気に入らない質問をした記者を執拗に攻め、恫喝する。そのため萎縮したメディアに批判的な視点はなくなっていくというものだ。

 確かに、維新は福祉削減と効率化、民営化など強固に新自由主義を唱え、府民の命より自分たちの利権、との指摘もなされている。しかし大阪ではメディアとの癒着から、そうした声も消されてしまうということか。

 以上、なかなか読みごたえのあった今週の「女性自身」である。

 そ、そんなぁ。元KAT-TUNの田口淳之介と恋人・小嶺麗奈との関係がギクシャクして、今春、小嶺は同居していた田口の家を出て、実家のある熊本に行ってしまったのだという。

 記事によると昨年秋ころ、小嶺が田口に「そろそろ結婚しよう」とプロポーズしたが、田口は煮え切らない態度に終始し、怒った小嶺が家を出たというのだ。

 いやいや、本当か!? なにしろこの2人の関係、絆には長〜い歴史がある。しかも暗黒とも言えるものだ。まず2人の交際がスタートしたとされるのは2007年頃のこと。ジャニーズ事務所は田口に“年上女優”の小嶺と別れるよう再三説得したが、田口は拒否。すると15年には「女性自身」で「KAT-TUN田口淳之介 花見デートも恋人の母“同伴”交際8年決意の『マスオさん同棲!』」との記事が掲載される。“マスオさん”とはあまりに刺激的で、その背景はジャニーズがメディアを使って2人を別れさせる“工作”だったとされた。

▼参照▼

 ここまで事務所にされても、しかし田口は小嶺と別れないどころか、逆にKAT-TUNを脱退、そしてジャニーズ事務所も退所してしまう。交際だけでなく結婚を見据え、小嶺という女性のために、そこまでしたのだ。その後、小嶺の実家の関係で介護の仕事も手伝っていたという田口。

 さらに19年には、またしても逆風が2人を襲う。そろって大麻取締法違反で逮捕されてしまったのだ。しかしここでも、田口は「(小嶺と交際を)続けていきたい」と語り、小嶺も「交際を続けられるなら結婚したい」と強い絆を見せた。そこまでしたのに、ここにきて、しかも結婚もしないまま破局!?

 さらに驚がくなのが、これを報じた「週刊女性」が指摘する田口の結婚拒否の理由だ。

「ファンが減ることを恐れたのでしょう。現在、田口さんには数百人の熱心なファンがいます。(略)結婚を発表したことでファンの気持ちが冷めてしまったら、彼にとって死活問題になりかねないですからね。事務所のスタッフも、必死に結婚を止めたといいます」(レコード会社関係者のコメント)

 小嶺との交際・結婚を反対され、ジャニーズを出たはずの田口だが、現実は――。田口淳之介35歳。アイドルは、どこに行ってもつらい。

 そう言われれば、確かにそうだ。ジャニーズには“グループ25年崩壊説”というのが存在するらしい。SMAPは25周年で解散し、TOKIOは山口達也の事件で25周年ライブを断念、V6も25周年の配信ライブで解散を決めた。そのジンクスにならうと、嵐が25周年を迎える24年に何が起こるのか――解散、消滅!? 一方で、この2024年に嵐の再結成もウワサされるが、一体どうなるのか――。ジンクスって結構、当たったりするから――。

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