6月30日におよそ5時間にわたって放送された『テレ東音楽祭2021〜思わず歌いたくなる!最強ヒットソング100連発〜』(テレビ東京系)で見られた“ある演出”が、ネット上で話題になっている。
「最強ヒットソング」とのタイトル通り、オリンピックイヤーの流行歌や、ヒットしたアニメソングの振り返り企画が組まれ、中盤では1980~90年代の人気ドラマ主題歌が特集された。懐かしい名曲のメロディとともに、実際のドラマ映像も流れるかと思いきや、画面に映し出されたのは、登場人物のイラスト。例えば『ずっとあなたが好きだった』(TBS系)では、主人公の“冬彦さん”を演じる佐野史郎が妻をバックハグする姿、さらに冬彦さんの泣く似顔絵が画面いっぱいに映し出された。
このあとも『ひとつ屋根の下』の江口洋介、『東京ラブストーリー』(以上、フジテレビ系)の鈴木保奈美と織田裕二、『スクール・ウォーズ』(TBS系)の山下真司なども似顔絵で“出演”。予算の都合か、放送許諾が取れなかったのか事情は定かではないが、名シーンをイラストでまかなう演出に、スタジオでVTRを見ていた関ジャニ∞も大笑い。「全部、絵でやるの?」「ウソでしょ!? これ全部、絵でいく予定ですか?」と驚きの声を上げていた。
「浅野温子を主演に据え、織田裕二、石田ひかりが共演している『ママハハ・ブギ』(同)でも、キャストは全員似顔絵。これを見た安田章大は『テレ東さーん! 動画ダメですかー!?』と絶叫、横山裕は『急に紙芝居が始まる』と困惑していました。時折ドラマの映像もインサートされるものの、大半はイラスト処理で、司会のTOKIO・国分太一も『映像が出るか出ないか』『画が動くか動かないか』と、思い切りイジっていたんです」(芸能ライター)
ネット上でも、「テレ東で似顔絵大喜利やってるんだけど(笑)。もはや誰だかわかんないじゃん」「テレ東の音楽番組に出てくる似顔絵、もうちょっと頑張れるだろ!」と視聴者からツッコミが上がり、さらには「いまいち似てない、ヘタな似顔絵しか出せないテレ東かわいそう……」「静止画かつ似てない似顔絵なのが、テレ東の限界を感じる」といった、同情も寄せられていた。
また、VTRを見ながらスタジオで雑談をする関ジャニ∞には、「ワイプの関ジャニさん、なかなかうるさい(笑)。まあ、それが良いところなんだけど」「メンバーが楽しみすぎてワイプがうるさいな(笑)」と、ファンから好意的なコメントが見られた一方、「ワイプのおしゃべりうるさい。歌聞かせろ」「ワイプうるさいし。早く推しが見たい」と、不満を漏らす視聴者もいた。
いずれにしても、視聴者のみならず出演陣の度肝まで抜いたイラスト演出。この反応こそが狙いだったとすれば、むしろその英断に拍手を送りたい。
(後藤壮亮)