お笑いタレント・明石家さんまが、7月4日に放送された『行列のできる法律相談所 2時間SP』(日本テレビ系)のMCを担当。ゲストでタレント・滝沢カレンの容姿をイジって笑いを誘ったさんまに対し、ネット上には批判的な声が多数寄せられた。
「この日は『私が憧れた神アイドルスペシャル』というテーマのもと、各出演者が“憧れのアイドル”を告白し、滝沢はハロー!プロジェクトから2000年に誕生したアイドルグループ・ミニモニ。を挙げました。ミニモニ。は、当時モーニング娘。のメンバーだった矢口真里、辻希美、加護亜依ら“身長150センチ以下”のメンバーで結成されていて、ウクライナ人と日本人のハーフである滝沢は『自分(の身長が)が172センチで、小学校6年間ずっと、あだ名がダース・ベイダー(映画『スター・ウォーズ』を代表するアンチヒーロー)』だったと過去のコンプレックスを明かし、小柄なメンバーで構成されたミニモニ。が『羨ましかった』と語りました」(芸能ライター)
同じくゲスト出演していたYouTuber・フワちゃんも「モー娘。の辻ちゃん」に憧れていたと明かしたため、番組では辻と矢口を招き、滝沢とフワちゃんを入れた4人で一夜限りの「カレフワミニモニ。」を結成。だが、彼女たちが揃って登場した場面で、さんまは滝沢に対して「う~わ、ダース・ベイダー」とイジったのだ。
「フワちゃんが『やめてよ! ミニモニ。だよ!』とフォローしたものの、さんまは『本人が言うてんねんもん、ダース・ベイダーって』と反論。さらに、ミニモニ。の衣装で登場した矢口が現在『38歳』だと明かした場面では、『大阪の新世界いうところにそんなオバちゃんおるぞ』とも発言していて、ネット上の視聴者からは『カレンちゃん、あだ名が嫌だったって言ってたのに、かわいそう』『矢口への年齢イジリも不快だわ』『これを“愛あるイジリ”と受け取らないといけない芸能界ってヤバイね』といった意見が噴出していました」(同)
近年、さんまの発言をめぐっては「時代遅れ」と物議を醸すことが増えている。
「たとえば、19年10月放送の『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)では、当時、EXILE・NAOTOとの交際が取り沙汰されていた番組進行役の加藤綾子アナウンサーに対し、『朝、キスするんでしょ。朝も夜も』といったセクハラ発言をして加藤アナを困惑させたり、昨年11月放送の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)では、産後に“体形を戻す時間が足りなかった”と説明したタレントの菊池亜美に対し、『やっぱり戻らないんですね』『戻してからテレビに出るんじゃないの?』と体形イジリを連発。昨年12月のアンジャッシュ・渡部建の謝罪会見後には、ラジオ番組『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で『多目的トイレで愛を確かめ合ったらアカンのか?』と疑問を呈し、波紋を呼んでいました」(同)
この手の発言をするたびに、世間からバッシングを受けているさんまだが、本人は気にしていないのか、その姿勢を改める様子はなさそうだ。
「芸歴の長いさんまが、考え方を変えるのは難しいのかもしれません。20年10月放送の『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)では、『“人を傷つけないツッコミ”がはやってるけど、みんながみんな、その時代になったら、多分テレビ面白くないぞ』と持論を展開し、ネット上で『その通りだと思う』『自分が時代についていけていないだけ』などと賛否が飛び交いました」(スポーツ紙記者)
また、さんまは同6月放送の『さんまのまんま35周年SP』(フジテレビ系)で人気YouTuber・はじめしゃちょーを前にして「(YouTubeは)素人さんの領域」「そこへプロ(芸能人)が参入したらアカンと思ってた」と述べており、一部ネット上には共感の声も上がったが、一方で「考え方をアップデートできていない」「テレビタレントのプライドがあるんだろうけど、ダサイ」という意見も多かった。
「YouTuberを敵視したり、見下すような発言が目立つさんまですが、こういったスタンスも『さんまの芸風は時代遅れ』というイメージをより印象づけているといえそう。もちろん、さんまをリスペクトして支持する視聴者も少なくありませんが、最近はテレビ局もネットの声に敏感です。若者のテレビ離れも深刻化しているだけに、業界内でもこの先、さんまの扱いが変わっていく可能性はありそうです」(同)
それでもさんまは、自身の芸風を変えるつもりはないのだろうか。