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沖縄旅行にディズニーシー、自粛しないママ友に辟易! 「ランチ行かない?」お誘いLINEにもイライラ……考えの違う家庭と、どう付き合う?

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 いまだ新型コロナウイルスの感染拡大の波が引かず、7月12日からは東京都に4度目の緊急事態宣言が発言される。夏休みを目前に控える中、昨年に引き続き、コロナ禍における“長期休暇の過ごし方”は、子どもを持つ親にとって大きな悩みの一つになっているだろう。今回は、夏休みの過ごし方をめぐる、あるママのエピソードを紹介する。

一日中、家でダラダラする息子がストレス

 玲子さん(仮名)は、小学3年生の息子を都内の学校に通わせている。自身はクリーニング店でパートとして働いていたが、コロナ禍で売り上げが減少したことなどを理由に昨年、契約を切られてしまったそうだ。専業主婦になり子どもと過ごせる時間は増えたが、子どもが活動的になる夏休みが間もなくやってくるので憂鬱だという。

「ずっと家にいると『退屈だ』『どこかに行きたい』と騒ぎだすんです。去年は、感染対策に気を使いながら、遊園地のプールに連れて行きました。でも、今年は8月22日まで緊急事態宣言が発令されるし、できるだけ外出は避けたい。夏休みが始まり、1カ月以上子どもと家で過ごすとなると、またイライラしてしまいそうです」

 子どもが成長するにつれ、玲子さんには教育上の悩みが増えたそうだ。

「家で一緒に過ごす時間が長いと、テレビを見ながらご飯を食べようとしたり、宿題をやらないでゲームをするといった子どものだらしない部分が気になって、つい叱ってしまいます。ママ友に『息子がだらしなくて嫌になるよ~』って愚痴ることも。みんな『うちの子もそんな感じだよ』って返信をくれるのですが、なんだかすっきりしなくて……」

 なお、玲子さんによると、今、小学生の夏休みの過ごし方が多様化しているという。

「両親が共働きの家庭だと、夏休み期間中も子どもを学童に預けているケースが多いんです。『公園に連れて行かなくちゃ……』というようなプレッシャーがなくて羨ましく思いますね。また、息子の周りには、進学塾に通い始める子も増えていて、うちはどうしようって不安になります。でも、“授業料は1科目数万円”という話を聞き、我が家は無理だなと諦めました」

 玲子さんのように、子どもを学童や塾などの習いごとに通わせていない場合、夏休み期間中は子どもと過ごす時間が必然的に多くなる。

「小学校ではプール授業も中止のため、当然、夏休み中も利用できません。校庭も開放日しか開いていないので、子どもが自由に遊べる場は限られてしまう。同じ専業主婦のママ友と、『学童や塾に預けられる余裕がないと、子どもが一日中家にいてつらいよね』ってLINEでやりりをしています。息子は一人遊びが苦手で、すぐに『これ見て』と話しかけてきたり、昼ご飯を食べたと思ったら、数時間後には『おなか空いた』と言ってきたり……。この繰り返しだと考えたら、『一人になりたい』って思うこともあります」

 玲子さんは、「仲が良いママ友の中には子どもと外出を楽しんでいる家庭もあり、それが気になる」とも語る。

「私の実家は青森なのですが、コロナ禍になってからは、一度も帰省していません。子どもの誕生日など何か祝い事があっても、親に電話をしたり、写真を送ったりして済ませています。親はワクチンを打ったそうですが、私は打てるのがまだ先になりそうなので、いつ里帰りできるかわからない。家族旅行もずっと我慢しています」

 玲子さん家族のように、実家への帰省や旅行を控える家庭は多いだろう。

「でも、保育園で仲が良かったママ友が、家族で沖縄に行ったことをグループチャットで報告してきたんです。『今のシーズンは、航空券が安いんだよ』って言っていたので、あぜんとしました。ほかに、『ディズニーシーに行った』というママもいましたよ。私はまだ、人込みには怖くて行けませんが、コロナが流行する前と同じような生活をしているママ友を見ると、『我慢をしているほうが、バカなのかな』と思ってモヤモヤもします」

 玲子さんは、ママ友からのお誘いLINEにもフラストレーションが溜まっているという。

「近所に住むママ友から、『ランチに行かない?』というメッセージがたまにきますが、あまり外食をしたくないというのが本音。お互いの家を行き来することも『大丈夫なのかな?』と不安になります。子どもは遊んでいるうちにマスクを外してしまい、体をぶつけ合って遊ぶこともあるので、密は避けられないんですよね。同じような考えを持つママ友に、『ワクチンを打つまでの辛抱だよね』とメッセージを送ったら、『秋には一緒にランチしましょう』と返信がきてホッとしました」

 玲子さんによると、コロナのパンデミックによって、ママ友同士の付き合いも変化したという。

「今、子連れでふらっと遊びに行ける場所が減っている気がするんです。近所の夏祭りや、子ども向けのイベントも中止になっているし……。ママ友と遊ぶ約束をするのも気兼ねするので、会う回数自体が減りました。ワクチン接種の是非や、感染予防に対してみんな考え方が違うので、今はママ友との距離が遠くなってしまうのは致し方ないことだと自分に言い聞かせています」

 コロナ禍における長期休暇は、専業主婦のママにとっては、子どもと濃密な時間を過ごせる一方、より一層孤独感が増すともいう。

「赤ちゃんの頃とは違って、息子は自分でなんでもできるようにはなっていますが、家にいる時間はずっと私が面倒を見なければならない……。親しいママ友と連絡を取り合うだけでも、いい気晴らしになっていますね」

 子どもの預け先の有無で、夏休みの過ごし方も大きく変わってくる。子どもとともに自由に外出ができるようになることでママたちの精神的な負担が減るよう、一刻も早くコロナが収束することを願ってやまない。