ジャニーズ事務所に在籍していたジャニーズJr.の8名が、7月11日までに退所したことが明らかになった。NEWSのコンサートにおいてバックダンサーの常連だった新藤樹力をはじめ、兄弟揃って所属していた双子Jr.2組も事務所を離れたようだ。このタイミングでの“一斉退所”を受け、ジャニーズファンは騒然となっている。
11日午前0時過ぎに退所が確認されたのは、新藤、内龍星、荻野未友治、前田直樹、中村大輝、中村侑輝、福島海斗、福島北斗の8名。通常、ジャニーズはデビュー組ではないJr.の退所は発表しない方針だが、2019年3月1日にJr.公式のエンタメサイト「ISLAND TV」が誕生して以降、サイトからプロフィールや動画が削除された場合、退所とみなされるようにした。
「『ISLAND TV』を通じて、すぐに“辞めジャニ”が判明するようになってから、Jr.の退所はファンの間でよく話題になります。今回は、8名ものプロフィールがほぼ一斉に削除されており、かなり異例の事態でしょう。彼らは全員Jr.内ユニットには所属しておらず、いわゆる“無所属”の意味の“無所”(ムショ)と呼ばれる立場のタレントたち。とはいえ新藤は、NEWSメンバーのラジオ番組内でたびたび名前が出るなど、有名なJr.の一人でした」(ジャニーズに詳しい記者)
それだけに、ネット上のファンは「Jr.が8人も一気に退所!? 無所に何が起きてるの?」「名前と顔が一致する数少ないJr.たちが辞めて悲しい」「新藤くんの退所、あまりに突然のことで驚きを隠せない。今までNEWSのバックについてくれてありがとう」「NEWSのバックJr.がどんどん減っていく……」などと、ショックを受けているようだ。
Jr.界隈といえば、今年1月16日にジャニーズ事務所が公式サイト上に「ジャニーズJr.制度改定に関するご報告」と題したお知らせをアップ。「この度、ジャニーズJr.の活動において、一定の年齢制限を設けることといたしました。具体的には、満22歳到達後の最初の3月31日までに、ジャニーズJr.としての活動継続についてジャニーズ事務所との合意に至らない場合は、ジャニーズJr.の活動としては同日をもちまして終了とさせていただくことといたします」などと、アナウンスした。
この制度は準備期間を経て、「2023年3月31日より適用」すると報告しつつ、「現状において、上記適用開始日に22才以上のメンバーが所属するグループ及び一部の個人につきましては、すでにジャニーズJr.としての活動継続について弊社と合意させていただいております」とも公表していた。
「この制度が8人の退所と直接的に関係しているのかは不明ながら、今年に入ってから無所Jr.の退所が目立つようになりました。Jr.内ユニット・MADE(20年1月31日に解散)に所属していた元メンバー・稲葉光は1月末、福士申樹も4月末に退所し、それぞれ個人で芸能活動を続けています。また、長らく無所Jr.として活動していた渡辺大輝も、5月23日に行われたNEWSのコンサート『NEWS LIVE TOUR 2020 STORY』で“Jr.卒業”を発表し、その後退所。現在は演劇作家として、新たなスタートを切ったようです」(同)
さらに、宇宙Six(20年10月3日付で解散)の元メンバー・江田剛も、6月末に退所。7月3日にはかつての仲間である元宇宙Six・山本亮太と“合流”し、「えだりょ」というユニットで活動していくと発表した。しかし山本は、“違法闇スロット店通い”を報じられ、この不祥事をきっかけに事務所から契約を解除された身とあって、2人の行く末を心配するファンの声も少なくない。
「無所Jr.のこうした退所について、ファンからは『無所だとデビューの望みも薄いし、自分の未来を考えて新しい道に進む選択は間違ってないと思う』『コロナ禍でコンサートがないと、バックダンサーの仕事もないもんね。悲しいけど、無所が退所を考えるのは仕方ないかも』など、彼らの決断に納得するような声も見受けられます。一方で、『ユニットに入ってるJr.と無所の差は大きいんだなあって悲しくなる』『今のJr.はユニットありきになってて、無所に厳しすぎる。将来有望な子もいたのに、もったいない』といった意見もあり、無所Jr.の扱いに不満を感じるファンもいるようです」(同)
なお、新藤に関しては、11日時点で本人のものとみられるTwitterとインスタグラムのアカウントが確認でき、「まだ見ぬ世界へ向かうため新しい物語を紡いでいきます。今後とも変わらぬ応援をしていただけたら幸いです」などとファンにメッセージを送っていた。退所した8人がそれぞれどんな活動をするのか、そして、今もなおユニットに所属していないJr.は、今後どういった決断を下すのか注目したい。