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パパ専用育児ブランド「papakoso」 男性の育児を“普通”にするために

ByAdmin

Jul 15, 2021

 共働き世帯が増え、夫婦で一緒に子育てするという形がスタンダードになりつつある昨今。にもかかわらず、育児用品店で売られている抱っこひもといった育児グッズは“ママが使うこと”を意識して作られたものばかりです。

 そんな中、“パパ専用の抱っこひもやバッグ”を企画・販売しているブランドとして話題になっているのが「papakoso(パパコソ)」。今回、papakosoの運営元である株式会社ワンスレッドの代表取締役で一男一女のパパでもある半田さんに、同ブランドの誕生のきっかけや商品へのこだわりについて聞きました。

半田 真哉
アパレルメーカー勤務を経て、メディア通販会社にて商品企画を担当。 2010年に株式会社ワンスレッド設立し、2017年から子育て応援ブランドpapakosoをスタートさせた。

ーーまず、papakosoを立ち上げたきっかけを教えてください。

半田さん:papakosoの立ち上げには、私自身の経験が大きく関係しています。

 私の妻は長男の妊娠中、切迫早産で入院していたのですが、その時に脳腫瘍が見つかったんです。10万人に1人というまれな症例で、臨月を待って出産することが難しくなり、36週で帝王切開で出産することになりました。結果的に妻も長男も無事だったのですが、妻は産後すぐに脳腫瘍の治療で入院し、私はそれから5カ月ほど、産まれたばかりの長男と2人で生活しなければなりませんでした。

 仕事をしながらワンオペ育児をしていると、時々どうしても孤独感を覚えることがあって「せめてお気に入りの育児用品を使って気分を盛り上げたい」と感じていたものの、市販の育児用品はママ向けの商品ばかり。結局、抱っこひもを好きな生地で手作りしたり、男性向けのショルダーバッグやリュックを使って子どもと出かけていたのですが、一般的なバッグは子どもを抱っこしたままだと物が取り出しにくく、不便だったんです。

 加えて、親であれば育児をすることは当然の責任なのに、父親がそれをやると“イクメン”だと過剰に褒められたり、子どもを検診などに連れていく度に「お母さんは?」と聞かれたりすることにモヤモヤしていました。

 そうした経験から、世間では“子育ては女性がするもの”という意識がまだまだ強くて、男性が育児をしようにも育児用品の選択肢すらない。「自分と同じような思いをしている男性は他にもいるのではないか?」と気づき、子育て中のパパやママの意見を取り入れながら、パパ専用のバッグや抱っこひもを作ろうと考えました。

ーーpapakosoの抱っこひもは、他社の抱っこひもとどう違うのでしょう?

papakosoの抱っこひも
半田さん:男性に合ったサイズやデザイン、機能性を備えていることが特徴です。一般的な抱っこひもは、夫婦で共用するとサイズ調整が難しかったり、男性の体格によっては一人で装着するのが不可能だったりするのですが、こちらは男性が一人でも簡単に装着できる仕様で、デニムやグレンチェックなどの生地や柄を採用しています。

 また、コンパクトに折り畳むことができるので、「保育園に子どもを送ってそのまま会社に出勤したいけど、抱っこひもがかさばって荷物が増えてしまう」というパパの悩みも解消できます。

ーーpapakosoには、パパバッグもさまざまなモデルがあるんですね。

papakosoのパパバッグ
半田さん:「スタンダードモデル」の他、肩の負担を減らすショルダーパッド付属でファスナーを柔らかい素材にした「思いやりモデル」、子育て中のクリエイターやインフルエンサーとのコラボで、よりファッション性に着目した「クリエイターズモデル」などがあります。

 基本的なベースはどれも同じで、抱っこ補助があって「所定の位置に入れるだけで子どもとのお出かけに必要なものがそろう」という作りです。実はこれは「夫は整理整頓が苦手」というママたちの意見を反映したもの。パパ向けの商品ですが、ママ目線も取り入れて「ママがパパにプレゼントしたくなる」ものを目指しており、実際に「パパにこのバッグをプレゼントしたら、子どもと2人でよく出掛けるようになった」というママからの声もいただいています。

ーー最後に、子育て中のパパとママにメッセージをお願いします。

半田さん:私自身も妻から言われていたのですが、ママの中には「パパに育児をさせるのは心配」と感じる人もいるようです。それは、妊娠中からパパが育児に参加しようとしてくれていたか、日ごろ夫婦として信頼関係が築けていたかどうかがかかわっていると思うんです。

 お腹の中で子どもを育ててきたママと、出産後にようやく親としての自覚が芽生え始めるパパでは、どうしても親になる意識に差が生まれてしまいがちですが、妊娠中からパパが積極的に家事をやったり、育児について学ぼうとする姿勢をみせて、夫婦で出産や子育ての不安や喜びを共有できたら、ママは「パパを頼りにしてもいいんだ」と安心するのではないでしょうか。

 そもそも出産は命がけで、母子ともに無事で出産を終えること自体、奇跡の連続ですし、親と子どもが一緒に過ごせる時間は実際そんなに長くない。家族と過ごす時間は当たり前のように思えて、実は貴重でかけがえのないものなんです。家族の笑顔を広げるための選択肢の一つとして、「papakoso」の商品がお役に立てればうれしいですね。

<お知らせ>

 papakosoでは子どもを抱っこしている時の落下防止機能を強化した最新モデル「パパバッグ キャリアーモデル」をクラウドファウンディングにて制作中! 詳しくはこちらから。