ムック本「週刊文春WOMAN」2021年夏号(文藝春秋)で、小室佳代さんの独占インタビューが公開された。記者の粘り腰に佳代さんが“完落ち”し、息子・小室圭さん、金銭トラブルの相手・X氏、さらには秋篠宮家長女・眞子さまについて語ったのは金銭トラブル発覚後初めてのことだ。
この記事に動揺を隠せないのは、秋篠宮家をはじめとした皇室と宮内庁だ。この“佳代砲”により眞子さまの降嫁先としての小室家の品格が改めて問われる事態となっている。今回は記事掲載の余波や降嫁先のマスコミ対策について、皇室ウォッチャーX氏に解説してもらった。
眞子さまは“義母”佳代さんを心配……、秋篠宮ご夫妻は怒りの感情か
――小室圭さんの母である佳代さんの“肉声”が週刊誌に掲載されました。眞子さまと圭さんの婚約がスムーズにいかない原因でもある金銭トラブルの相手について語るなど、かなり深いところまで話しています。
皇室ウォッチャーX氏(以下、X) さすが「文春」といったところでしょうか。粘り強い取材で佳代さんから生の声を引き出したことに率直に驚きました。眞子さまと小室圭さんの婚約内定が報道されたあと、いろいろなメディアが取材を試みましたが、いっさい口を開かなかった佳代さんからの信頼を得たのはすごい。
今回の告白は、圭さんへの教育方針や元婚約者との金銭トラブル、眞子さまへの尊敬の念など、これまでの佳代さんに対する世間のイメージとは違った一面が感じられました。
――金銭問題の発覚により眞子さまと圭さんの婚約が延期され、マスコミの取材攻勢が強くなる日々を「いつ死んでもいい」という強い表現で語る佳代さんですが、婚約者である眞子さまや秋篠宮殿下を含めた皇室は現在、どのような心境にあると思われますか。
X 小室家に嫁がれる予定の眞子さまは、当然心配なさっているでしょうね。佳代さんは義母となり、シングルマザーゆえに同居することも考えられますから。自分が皇族であるせいで、何でもないことを話しただけで世間からバッシングを受けてしまうと、眞子さまは申し訳ない気持ちにすらなっていると思います。
逆に秋篠宮ご夫妻は、どちらかといえば怒りの感情をお持ちなのではないでしょうか。佳代さんは今回、金銭問題の発覚後に秋篠宮邸に事情説明に行ったことや、眞子さまのご様子などを“暴露”してしまいました。皇室の“私”を明かしてしまったことに、秋篠宮ご夫妻はあきれていらっしゃる可能性があります。
――今回の記事掲載について宮内庁はどのように考えていると思いますか? また、今後、佳代さんにマスコミ対応をしないよう言い渡す可能性などはあるのでしょうか。
X 宮内庁としては、佳代さんに対して「なぜメディアに口を開いてしまうのか……」と落胆していることでしょう。佳代さんの友人談などであれば、本人はどうしようもないので許容できますが、本人の肉声はどんな取材データよりも重い。佳代さんが何かを語れば騒ぎとなり、世間から何かにつけて批判されるのは想定できるはず。
宮内庁は結婚問題で、なるべく事を荒げたくないはずなので、今回の出来事に憤怒していると思います。ただ、宮内庁と小室家のパイプは機能していないらしく、今回の佳代さんの告白を受けて、マスコミ対応についての言及はないと予想しています。小室家と連絡を取っているのは、おそらく眞子さまだけでしょう。
――今回のように皇室に対するマイナスイメージが強くなってしまう場合は、取材対応の指南やマスコミが接触できないようにガードするのかと思っていましたが、記事では周りで特にガードをする人もおらず、容易に記者が接触できる状況でした。小室圭さんのような一般人と皇族との婚約発表後、その親族に宮内庁や皇宮警察などからマスコミ対応や行動について要請やアドバイスなどをすることはあるのでしょうか。
X 宮内庁や皇宮警察は、あくまで皇室の方々を支える人たちです。眞子さまの婚約内定者だとしても、彼らが独断で小室家にマスコミ対応などの指南を行うことはないでしょう。ただ、秋篠宮ご夫妻や眞子さまから「取材は受けないように」と注意を受けている可能性は高いです。
皇室の“中身”を国民に知られてしまうことで、皇室に対する尊敬の念が薄れてしまうこともあり得るからです。だからこそ、宮内庁も皇室の方々の情報はある程度規制して、コントロールしています。佳代さんが「文春」に口を開いてしまうことは、そういった不文律を崩してしまう危険性をはらんでいるのです。
――以前、「眞子さまとの結婚を強行する可能性が高い」と言っていましたが、結婚後もマスコミの取材攻勢が変わらず、今度は眞子さまに直撃する可能性はありますか? また、結婚後のマスコミ対策など、すでに宮内庁サイドで考えている可能性はありますでしょうか。
X 眞子さまと圭さんは結婚後も、ある程度の期間はマスコミに追いかけまわされるのは間違いありません。結婚して降嫁されれば眞子さまも一般人なので、直接記者に狙われると思います。
しかし、警察も眞子さまが取材対象になるのは百も承知なので、常に警備をつけると思われます。もし、マスコミが眞子さまに直撃しようとしても、警備に邪魔されてうまくはいかないでしょうし、ご本人も何かを話すことが不利益になるとわかっているので、何も口にはされないと思います。宮内庁は皇室の方々からの指示がなければ動くことはないので、結婚後のマスコミ対策を検討している可能性はまずないでしょう。