NHK Eテレの子ども番組『おかあさんといっしょ』に“第12代目たいそうのお兄さん”として出演中の“まことお兄さん”こと福尾誠が、実は「2児のパパ」だったと7月16日付のニュースサイト「文春オンライン」が報じている。
同メディアは、福尾が5月30日、妻らしき女性と双子らしき生後数カ月の子どもたちを連れて知人宅を訪れ、子どもを預けたのちに女性と蟹料理店に入っていく様子をキャッチ。記事では、パパであることを公表していない福尾が、家族で一緒にいる場面を周囲に見せないため、普段から一緒に散歩などはせず、一家で車で出かける際も“時間差”で自宅マンションを出ていることなどを伝えている。
「ネット上では、パパになっていたことに驚きの声が上がるほか、甘いマスクと抜群のスタイルで世のママから大人気の福尾だけに『がっかりするお母さんたちも多そう』とファン離れを危惧する声も。ただ、それ以上に『文春』記者への対応が『おかあさんのいっしょ』の“キャラのまま”だとして、『中身もイケメンすぎる』と話題になっています」(芸能ライター)
同メディアの記者から、家族のことや、NHKとの契約上のルールなどについて問われると、「どうしても私のほうから何か発言するのはルール上できないといいますか……」「本当にすいません、私の口からは」などと繰り返し、立場を堅持した福尾。一方、直撃した記者を「ありがとうございます」「すごいな、芸能人みたいだ」と好意的に受け入れ、自ら「せっかく来ていただいたので、対応できるところは対応します」と告げた後、1時間にも及ぶインタビューに応じている。
「福尾はそのインタビューで、たいそうのお兄さんに選ばれたのは『オーディションを受けた人のなかで一番、子どもたちに対する想いが強かったから』と明かすなど、番組や子どもたちへの熱い思いを語っています。ネット上では『“文春砲”を利用して好感度を上げまくるまことお兄さん、最強すぎる』『記事の半分以上、まことお兄さんのPRインタビューになってる(笑)』『本当に子どもたちのことを考えてくれてて、ますます好きになった』という声が続出。福尾のあまりの“聖人”ぶりに、掲載にあたって『もしかして、NHK側からPRになるインタビューを載せるなら、家族について報道していいって言われた?』『NHKと文春の間で“折り合い”あった? 取材は1カ月半以上も前のようだし……』と邪推する声まで上がっています」(同)
結果的に、“文春砲”を逆手にとる形で好感度を上げた福尾だが、今回の報道をきっかけに、ネット上では、契約時に『おかあさんといっしょ』側が出演者に課しているとうわさされる“厳格なルール”に疑問の声が上がることに。福尾も今回、「私のほうから何か発言するのはルール上できない」と何かしらの決まりがあることを認めているが……。
「『おかあさんといっしょ』には現在、福尾のほかに、うたのお兄さんを務める花田ゆういちろう、うたのお姉さん・小野あつこ、たいそうのお姉さん・秋元杏月がレギュラー出演していますが、日常生活から恋愛・結婚にいたるまで、NHKから多くのルールが課せられていることはもはや周知の事実となっています。そのルールのおかげで、長年、番組のイメージが守られてきた側面もありますが、今回、福尾が窮屈な私生活を送っているリアルな姿が公になってしまったため、ネット上では『まことお兄さん、パパになったことを公表する場がなくて悩んでたんだろうな……。どうにかならないの?』『結婚や子どものことを隠しながら生活しなくちゃいけないようなルールは、なくしてあげてほしい。本人も大変だし、ご家族が可哀想』とNHKに対して疑問の声が相次いでいます」(同)
近年、一部芸能プロダクションの“奴隷契約”が世間から批判を浴びたほか、複数の芸能プロで契約の見直しが行われるなど、芸能界も時代と共に少しずつだが変わりつつある。そんななか、私生活のおめでたいことまで隠さなければならない『おかあさんといっしょ』のルールは、「限界にきている」ともいえそうだ。