• Mon. Sep 27th, 2021

やっぱりPTAは全然公平じゃない! 「特典」や「お得な情報」は隠される?

この春、我が子が小学校に入学! と同時に、うわさでいろいろ見聞きしていた「PTA」が、ついに現実のものに。「PTAは任意なんでしょ? 加入しなければいいのに」と思っていたけど、子どもの学校は「加入率100%」……!? 早くも謎ルールに面食らった母が、PTA活動の不可解な仕組みや事件をつづる「PTAには入りません、って言えない!?」。

▼前回まで▼

PTA自動加入、委員になり3カ月経過

 コロナ禍が収束しないまま7月を迎え、夏休みが近づいている。任期1年であるPTAの校外委員の活動も、4分の1はクリアしたことになるが、まだまだ先は長い(しかも下校指導担当なので、来年4月上旬も活動があるはず……)。

 校外委員は例年、地域の夏祭りでパトロールを行っているが、今年も新型コロナの影響で夏祭りは中止。平日夕方のパトロールも、夏休み期間中はやらなくてよいし、来年度入学する新1年生(つまり現在年長児の子どもたち)に対して行う下校指導も動き出すにはまだ早いため、一番平和な時期なのかもしれない。

というわけで、子どもの小学校入学と同時に自動的にPTA加入させられ、校外委員になり、PTAの内情に少しばかり触れることとなったこの3カ月の間で、気になった点をいくつか挙げてみたい。

事前の話と違うルールに戸惑う

 たとえば、PTAの「委員」や「役員」を選出する時のルール。我が子が通う小学校のPTAでは、子ども1人につき1回は「委員」か「役員」を引き受けることになっている。それぞれの任期は委員が1年、役員は2年だ。
 
 事前に全員に知らされていること、入会してからわかったことを整理してみた。

【事前に全員に知らされていること】
・委員は1~5年生までで、子ども1人につき1回
・6年は卒業対策委員のみ
・役員をやりたい人は、自ら本部に連絡

【知らされていないこと】
・役員は、子の人数にかかわらず、家庭で1回やればクリア
・運動会などの行事では役員席があり、我が子の時は前方で見られる

 知らされていることのうち、気になったのは「委員は1~5年生までで、子ども1人につき1回」。5年生までに“役”を消化することを余儀なくされるため、5年生の4月の保護者懇談会では、担任の先生が名簿を見ながら、欠席者も含め「まだ委員(や役員)をやっていない人」をピックアップし、何かしらの委員に選出されるという、えげつないことが行われるという。先生たち、PTAが任意加入だと知らないのかな……。

 次に気になった点は「6年は卒業対策委員のみ」。いわゆる「卒対」を数名選出するのみで、そのほかの委員活動はしなくてよいらしい。6年生が委員活動から外れる理由は、中学受験などで忙しくなるとして委員を嫌がる親が多いためだという。

 実際、今年度のPTA委員も4・5年生の親が多い。また1~3年生は、各クラスで選出する委員の人数が決まっているのに対して、4・5年生だとクラスにより人数にばらつきがある。5年1組は1人だけ、5年2組は10人とか。1~3年で人数を絞る理由は何だろう。

任期2年の役員をやれば、「あとは全部免除」

 事前に知らされていないが、重要なことがある。それが、「役員は、在籍する子の人数にかかわらず、家庭で1回やればクリア」という点だ。

「役員」の任期は委員よりも1年長い2年だが、委員が「子ども1人につき1回」であるのに対して、役員は「1家庭につき1回」でよいという。一度役員になれば、その後は子どもが何人いても、委員も役員もやらなくてよい。

 たとえば、子どもが3人いる家庭なら、委員だと合計で3年(任期1年×3回)やることになるが、役員だったら2年(任期2年×2回)で済む。

 また、見逃せないのは「運動会などの行事では役員席がある」ことだ。実際に運動会で役員専用テントが設けられていたように、役員は優先的に前列で参観できるという「特典」的なものがある。行事当日は受付だの警備だので動き回るという労働条件付きだが、自分の子の時には確実に前列に行ける。ゆえに、「あえて」役員に立候補する保護者も一定数いるとのことだ。

 が、どういうわけか、役員にまつわるこれらのある意味「お得な情報」は、事前資料に明記されていない。つまり情報戦? 有利不利が発生? PTAはやっぱり全然公平じゃない。

 ちなみに、PTA会議室には、パソコン、印刷機、シュレッターといった機材のほか、冷蔵庫が常備され、小さい子を連れてくる役員や委員もいるからか、絵本も数種類置かれている。

 役員の人たちは、PTA会議室で作業をすることも多いそうで、「ほとんど毎日、役員の誰かが会議室に来ている」とのこと。学校で過ごす子どもの様子がチラッと見えることもあったりするという。学校側から見れば、「ほとんど毎日、保護者の誰かが学校に滞在している」ことにもなる。

 確かに、PTA会議室にいた「役員」の人たち(全員女性)は、作業をしつつ、校庭で子どもたちが運動会で披露するソーラン節の練習をしている様子を窓から眺め、雑談を交わしていた。なんだか、10代の頃の放課後の教室や部室を思い出す。うん、こういうのって確かに楽しいよね。時間に余裕があって、そこに嫌な相手がいない限りは。不覚にもノスタルジーのようなものを感じてしまった。

 PTA委員になって3カ月。活動内容や仕組みには気になることもかなりあるが、PTA活動を「大変だけど楽しい」「意義がある」「やってよかった」と感じている人もいるのかもしれない。残りの9カ月で私のPTAを見る目は変わっていくのだろうか。