連載企画「30代女子の「煩悩部屋」ビフォー・アフター」の新シーズンが始まりました。今回は、汚部屋あらため「汚家(おうち)」をまるごと片付けます! クライアントは板橋区・3SLDKの一軒家に家族4人で暮らす兼業主婦のKさん(37歳)です。
相談「子どもの小さなおもちゃを片付けたい」板橋区・Kさん(37歳/会社員役職)
「汚家まるごと変身企画」13回目はおもちゃや小物を飾る収納法です。ついつい集めてしまいがちな小物ですが、箱の中にしまいこまずに「ディスプレイ」すると良い効果が望めます。予算も100均だけで済むので、夏休みの子どもの家遊びにもおすすめです。
今回、片付ける4種のアイテムはこちら。
[1]小さなおもちゃコレクション
[2]キーホルダー
[3]髪飾り(カチューシャ、ヘアピン)
[4]フィギュア、人形
まずは、Kさんのお悩みをヒアリング。娘さんが大切にしている「宝物」が、窓際にずら~り。小さなおもちゃは、まだ小さな赤ちゃんに危険だからと、1階におもちゃ部屋を用意したものの、リビングで遊びたいと持ち込んでくるそう。
でも、もう大丈夫! 前回片付けた3階の「子ども部屋」に、宝物を飾る「ディスプレイ収納」を用意します。まずは、ステップ1~4の手順に沿って、片付けていきましょう!
[ステップ.1]家中の「おもちゃ」をグループ別に集める!
Kさん宅にあったカラーボックスに、娘さんのおもちゃをグループ別に仮置きします。家中まるごと片付けていると小物がわんさか出てくるため、コチラで一時保管というわけです。その間、カラーボックス収納に対する娘さんの反応を見てもらいました。
結果は、大喜び! 自分専用のエリアがうれしいのか、リビングに持ち込むこともなくなったとか。ここから大切なモノだけに絞って「宝物のパワー」を強くしたいと思います。
「ディスプレイ収納」を始める前に、残す物を自分で決める作業が大切です。これまで一度も物を見直す経験がなかった娘さん(7歳)による「断捨離」です。グループ別に分けた小物順に、壊れているモノ、対象年齢を過ぎたモノ、2個あるモノなど「手放す基準」を説明しながら、「捨てる」と「残す」に分けてもらいます。
結果は、驚くほどスピーディ! ゲーム感覚で、素早く判断できました。ここで大切なことは、捨てると判断したものをお母さんが「まだ使えるでしょ?」と言わないこと。物の量を減らして、管理できる量になってはじめて「増やし方=買い方」が生かせます。
[ステップ.3]大容量のディスプレイスタンドを自作!
フィギュアのコレクションケースといえば、セリアのアクリルケースや木箱が人気です。でも、サイズが小さいため100均グッズで揃えようとすると、それなりの数(予算)が必要です。
そんなときは、ダイソーの工作グッズの出番! カッターで切るだけで、大容量のディスプレイスタンドが用意できます。
[材料]ダイソーの「カラーボード」2枚
用意するのは、ダイソーの「カラーボード」厚さ5mm(棚板用)と10mm(土台用)です。カッターでひな壇のカタチに切るだけで、ディスプレイスタンドになります。
[完成]材料費200円の「ひな壇」で、小さなおもちゃ30個!
娘さんが選んだ小さなおもちゃ約30個を、200円の予算で飾ることができました。カラボとおもちゃのサイズに、ぴったりのひな壇(ディスプレイスタンド)です。
もっと予算を抑えたい方は、牛乳パックや段ボール、ラップの芯、そうめんの木箱などを材料にするのも良し。お子さんと一緒に、絵の具を塗ったりしても楽しめます。もっと頑丈にしたい方は、ホームセンターで木材やアクリル板をカットするのもおすすめです。
キーホルダーのコレクションも「見える収納」でわかりやすくアレンジ。ワイヤーネットとスカートハンガーを使って壁に飾りました。キーホルダー同士がぶつからずに済み、手持ちの数も把握できます。
[ステップ.5]カチューシャは「リボンの輪っか」に通すだけ!
手持ちのリボンを用意して、約2cmほどの輪っかを作りホッチキスで止めれば完成です。強度を強くしたい、デザイン性を上げたい方は糸を使って固定してください。ボタンやビーズを使って作る「Ribbon Headband Holder」として知られています。
置型にしたい方は、「カチューシャスタンド」を参考に、画用紙を丸めて制作するのもおすすめです。
[完成]子ども小物は、壁の「ディスプレイ収納」
キーホルダーとカチューシャともに、可愛らしい「ディスプレイ収納」になりました。どちらも簡単に作りましたが、テープやリボンで装飾しても楽しいと思います。また、壁に飾ることで「持っている事実」を忘れずに済みます。
最後に100均グッズのこちらを使いました。
100均の工具やDIYコーナーにある、「クィックラック」です。付属の押しピンで固定するだけなので、賃貸でも気兼ねなく使えます。片付け訪問時でも、リビングの神台やトイレの香り置きなどに重宝しています。
[完成]子ども部屋を楽しくする、人形コーナー!
100均の「クィックラック」は、人形棚として活用しました。ラックの表面にマスキングテープやリボン、レースのドレープを貼ってリメイクするのもおすすめです。
このラックに付属する長めの「だるま画鋲 ロング」は、個別購入も可能です。カゴや空き箱を壁に固定すると、立体感のある「ディスプレイ収納」が楽しめます。
[まとめ]ディスプレイ収納は、メリットもいっぱい!
娘さんが断捨離で選んだモノは、「パパがクレーンゲームで取ってくれたの」「海へ行ったときに買ってもらったの」など、思い出が詰まったモノばかりでした。子どもの写真や作品、思いが詰まるモノは見える場所に大切に飾るほど自己肯定感が上がるそうですよ。