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  • 水. 10月 16th, 2024

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明日あなたが被害にあうかもしれない

篠原涼子、福原愛、熊田曜子……「母は子どもと一緒にいるべき」バッシングする女性週刊誌と「親権を失った母」への冷たい目

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 感染拡大が止まらなくても、緊急事態宣言が出続けていても、差別主義者が跋扈するなど不祥事が続出しても、それでも無理やり開催された東京五輪。少し前には、そんな状況に少々とはいえ疑問や苦言を呈していたメディアも一転、メダルが取れるたびに大はしゃぎ。臆面なさすぎ――。

第562回(7/22〜7/27発売号より)
1位「篠原涼子 子供2人の親権を72歳夫へ! 丸投げ離婚『決断の夜』目撃撮」(「女性自身」8月10日号)
2位 他にも続々! 女性週刊誌に溢れる離婚ネタ(鈴木保奈美 福原愛 小林麻耶 熊田曜子など)
3位「デタラメ五輪全舞台裏 追跡ワイド」(「女性自身」8月3日号)
※「女性セブン」は合併号休み

 今週は“丸投げ”ときましたか。先週、共同親権を選択し、2人の子どもとは別に暮らしている福原愛に対して、「子供はポイッ」というひどいタイトルをつけた「女性セブン」記事を紹介したが、それに続き今度は「女性自身」が親権を持たずに離婚した篠原涼子を「丸投げ離婚」と揶揄、批判する記事を掲載している。どいつもこいつも、だ。

 確かに篠原涼子と市村正親の離婚にはびっくりしたが、芸能マスコミからしたら既定の事実だった。昨年から別居報道があり、離婚が取りざたされていたから。そして満を持したように7月24日に離婚を公表した2人。でも芸能マスコミ的には意外なことがあった。それが、2人の子どもの親権を母親の篠原ではなく父親の市村が持つということだ。

 よって記事では、親権を手放した篠原への批判が展開される。

「2人の子供が成長するにつれて、篠原さんの“夜遊び”が目撃されるように」
「夜にカラオケに行くなど改まる様子はなく」
「子供の面倒は市村さんとほぼ住み込みで世話をしてくれる家政婦さん任せ」
「一人で過ごす時間は想像以上に快適だった」

 ってな調子。うんざりするしかないが、これが日本の現状だ。そもそも前提として、子育てを母親だけが負担するという考えがこの国にはある。そのうえで、離婚という事態になり、母親が親権を持たず、子どもと離れて暮らす決心をすれば、もう大変。「母親失格」「子どもをポイッ」「丸投げ」ときたもんだ。

 これが逆だったら、同様のバッシングはもちろん起こらないだろう。それどころか養育費を払わない父親は数多く(厚労省の全国ひとり親世帯等調査では養育費を継続的に受け取る母子家庭はわずか24%!)、しかも、この問題は長く放置された。そして昨年2020年にやっと刑事罰が課せられるよう法改正が行われたばかりというのが現実にもかかわらず、だ。

 批判は、いつも女性の側ばかり。つまり、母性は女性の本能であり尊い、子どもは母親と一緒にいるべき、という価値観からの不条理なバッシング。一旦その価値観を破るようなことがあれば、“母親より仕事を取った”などと女性が批判にさらされる。しかも問題なのは、男性からの批判だけでなく、同じ女性からの批判も多いケースが多々見受けられること。その結果、女性たちが社会から疎外され、社会進出を拒まれているにもかかわらず、だ。

 うんざり、うんざり。だが、今週の女性週刊誌は、篠原・市村夫妻の離婚だけでなく、離婚ネタが満載だった。それら記事でも“親権”が話題になっていることが多くて――。

 まず「週刊女性」では、「『母より女優』の価値観」と題して篠原の離婚を取り上げ、「女性自身」同様に親権を手放した篠原を批判している。さらに同誌では福原愛の離婚も取り上げられている。

 その切り口は、福原は日本で悠々自適、一方、子どもたちと台湾のマンションで暮らす元夫は暮らし慣れた高級マンションを立ち退いたというもの。夫の収入では福原の持つ50%の所有権を買い取れないからだとか。もちろんあからさまではないが、福原を“いかがなものか”と苦言を呈したもの。

 そして熊田曜子。こちらは、ほかとは少々変わっているが、いろんな示唆に飛んだものだったので少々内容を紹介したい。

 記事によれば現在、熊田と夫は親権をめぐり、代理人を通じて話を進めている状況だという。というのも双方、是が非でも親権を取りたいという事情があるらしい。夫は「週女」の取材に対し、こんな証言をした。

「以前から、彼女の代理人を通して、“(暴行の)被害届の取り下げを条件に、親権を渡してほしい”という要求があったんです」

 そして、そこまでする熊田側の理由を説明しているのだが、これがなかなか興味深い。

「彼女のイメージは下落の一途。そのうえ、親権まで取られたら“ママタレ”どころかタレント生命も終わってしまいかねない」

 これは芸能プロ関係者による匿名のコメントだが、“親権”について世間や仕事関係者がどう考えているのかがよくわかる。熊田本人が本当にそう考えているかはともかく、親権を失った母親に対し世間の目はあまりに冷たい。イメージも最悪。仕事を失うほどに、ということだろう。本当に不条理だし、おかしな話だが、悲しいかな現在の日本の価値観が露呈したひとつの現実だ。

 ほかにも小林麻耶の離婚ネタ(週女)や、「女性自身」でも篠原離婚だけでなく鈴木保奈美と石橋貴明の離婚が取り上げられていたが、こちらは親権にはあまり関係がなかった。ともあれ、離婚ネタばかりが満載だった今週の女性週刊誌である。

 ついに始まってしまった東京五輪。メダルが取れるたびにメディアは大はしゃぎの中、「女性自身」は違った。タイトルからして「デタラメ五輪」、素敵です。そして中身も素敵。バッハ会長の警護費用人件費だけで1億円(日本国民の税金)、海外からの五輪関係者の路上飲みの現場などがレポートされている。引き続き五輪の“あきれた舞台裏”レポート、よろしくお願いします。


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By Admin