ギャルタレントとして名を馳せていた“ゆきぽよ”が、突然メディアから姿を消したのは今年1月。過去に親交のあった男性が薬物事件で逮捕され、自身も薬物検査を受けていたことが「週刊文春」(文藝春秋)で報じられたのだ。
それ以降、ゆきぽよは所属事務所の社長とともに関係各所への謝罪行脚に努めたとも報じられているが、その努力もむなしく、いまだにテレビでは見かけない。
「ゆきぽよの評判は決して悪くはありませんでした。夜遅い撮影でも弱音やグチひとつこぼすことなく取り組みますし、スタッフへの気遣いも、細やかだったそうです。だが現時点では、彼女の起用について、スタッフは『いい子なんだけどねぇ……』といった調子で見送られてしまうことが多い。つまり、無理をおしてでも起用する必要が見当たらない。新たなギャルタレント枠として、『egg』(大洋図書)モデルのゆうちゃみ (古川優奈)、吉本興業の女性お笑いコンビ・エルフの荒川が挙げられますが、2人とも番組に呼ばれてもなかなか二度目の声がかからないようです」(業界関係者)
一方、ゆきぽよをテレビで見るには、中京広域圏を放送対象地域とするCBCテレビにチャンネルを合わせるしかないようだ。4月まで北海道放送(HBCテレビ)で放送されていたローカル番組『知らなくて委員会』の再放送が、7月15日から4週連続でオンエアされているという。
なかなか復帰のめどが立たない芸能人といえば、TKO・木下隆行もその一人だろう。
「中身の入ったペットボトルを後輩の顔面に投げつけた一件がクローズアップされてしまっていますが、一番の問題は、自身が手掛けるアパレルブランドの商品を後輩に買わせようとしていたパワハラ行為にある。しかし、その“押し売り”はいつの間にか話題にならなくなり、『ペットボトル』『パワハラ』といった、断片的な情報だけが人々の頭に残っている状態です」(芸能ライター)
現在は、YouTubeチャンネル『TKO木下のキノちゃんねる』で動画を更新し、コロコロチキンペッパーズのチャンネル『よろチキチャンネル』に出演した際は、それなりに話題となった。しかし、テレビ業界からはいまだ声がかからないようだ。
「木下を下積み時代から応援し、番組にたびたび起用してきたスタッフもいるのですが、彼らも立場が偉くなったことで、かえって現場の人間に『木下を使ってほしい』と言いにくくなっているようです。制作側はネガティブ要素を極力、減らしておきたい。自分たちに火の粉がかからないようにしたいというわけです。彼らは保身第一です」(前出・関係者)
同じように、アンジャッシュ・渡部建も制作サイドからすれば「ネガティブ要素」でしかないだろう。
「木下の“ペットボトル”と同じように、“多目的トイレ”という明確なワードが国民の頭にこびりついてしまい、それがダイレクトに嫌悪感につながっている。過去、不倫が発覚して一時的に炎上しても見事に復活している狩野英孝やとにかく明るい安村などは、そうした鮮明に思い出せるワードがないため、時間がたつにつれて人々のアレルギーもなくなっていることが大きいのです」(前出・芸能ライター)
ほかにも木下と渡部には共通点があるようだ。それは、「相方が復帰に消極的」というポイントだという。
「闇営業で吉本を追われたロンドンブーツ1号2号・田村亮は、相方の田村淳の根回しによって、居場所をキープすることができました。今も亮は『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)や釣り番組に顔を出しています。そうした働きかけを、木下の相方・木本武宏や渡部の相方・児嶋一哉はやっていないように見える。裏ではどうかわかりませんが、ロンブー淳のような表立った動きがない。それはつまり、相方からも見放されるような人間性だと思われることになります」(同)
最近では、テレビにまったく出演しなくても、YouTubeや副業で稼いでいる芸能人も増えている。今回挙がった3人も、もしかしたら新しい道での再起を模索しているのかもしれない。
(後藤壮亮)