今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。
オリンピックのツケが国民に
オリンピックが始まりましたね。選手の皆さんのすばらしいご活躍で、それまでの不祥事がみんな忘れられていますね。
不祥事だけでなくコロナによる延期や観戦チケットの払い戻しなどの出費もあって、過去最大の赤字となるようです。誰がどうやってこの大赤字の責任を取るのでしょうか?
オリンピックの赤字は都民の負担ですが、コロナ関連の損失は国民が負担を強いられますから、これから大増税時代がやってくることは元極妻にだってわかります。結局、ツケは国民に回されるのです。やれやれですね。
いじめを経験しているヤクザは多い
オリンピックの不祥事の中でも、特に気になったのは、やはり小山田圭吾さんの「いじめ問題」による開会式の作曲担当辞任問題です。
意外に思われるかもしれませんが、子どもの頃にいじめを経験しているヤクザはけっこういます。もちろんいじめる側だった子もいますが、むしろいじめられて強くなろうとした結果としての「不良デビュー」は珍しくないんです。
亡きオットの若い衆の中にも、「ずっといじめられてたけど、ある日の図工の時間にハサミを突きつけたら、いじめっ子が泣いて謝ってきて、形勢が逆転したが、かえってクラスで浮いてしまった」とか「いじめられっ子が強くなるマンガ(『はじめの一歩』など)にハマってボクシングジムに通い、いじめっこをしばき倒してジムにも学校にもいられなくなった」とか話す子たちがいました。
いじめを克服しようとしたのに、かえって居場所がなくなってしまい、行きついたのがヤクザの組だったんですね。今は居場所としてのヤクザ組織も絶滅危惧ですけど、かつてはセーフティネットでもあったのです。
一方で、作家の天藤湘子さんは、「ヤクザの娘だから」いじめられていたと、著書『極道(ヤクザ)な月』で明かされています。
もっとも「ヤクザの子は『親の仕返し』が怖いから、いじめたことはない」と白状する「元いじめっ子」の若い衆もいたので、一概には言えないようです。
ちなみに作家の宮崎学さんは、ヤクザの組長だったお父様が指名手配されたことを理由に、級友の父兄から遊ばないように言われたそうです。
こういう話を日常的に聞いてきましたから、いじめ問題は気になってしまいます。私は結婚するまでは普通のOLでしたし、子どもたちも大きな問題はありませんでしたが、いじめの経験は一生を左右することもありますからね。
では、小山田さんの場合は、どうでしょうか? 「週刊新潮」(新潮社)のニュースサイトでは、小山田さんが、他人が苦しむのを見て楽しむ「サディスト」や思いやりや良心がない「ゲミュートローゼ(情性欠如者)」の可能性があるという精神科医の分析を紹介しています。
普通の人とは違う、ということなのでしょうか。こういうタイプは小山田さんに限らず、セレブにもけっこういる気がします。世の中にはいろんな性癖の方がいますから、それを医療や教育でどうカバーしていくかということなんだと思います。
まあ昭和というか平成の初めくらいまでは、コワい地元の親分に相談すれば、いじめ問題もだいたい片づいたんですけど、今は「自称・山口組幹部」氏が子どものいじめ問題で学校に乗り込んで父兄を土下座させる時代ですから、子どもたちも気の毒ですね。
ちなみに宮崎学さんも、息子さんがいじめられていると聞いて、担任の先生といじめっ子のお宅に乗り込み、いじめっ子に「お前がうちの子をいじめるなら、おっちゃんはお前の父ちゃんをいわしたる(殴る)」と言って、担任に止められたそうです。もちろん本当に殴る気はなく、「本気で子どもを守ってるアピール」が重要なのだそうですが、普通の父兄にはムリですね。
それにしても、小山田さん以外でも、オリンピックはメイン会場の国立競技場の建設からコケてましたね。オットたちが無邪気にトト(賭け事)でアツくなっていた昔のオリンピックが懐かしいです。特に新体操に目が釘づけでした(苦笑)。刺青の入ったいいトシのオッサンたちがルーマニアとかの美人選手を見て喜んでいるのは、おもしろかったです。
いじめ問題から新体操に飛んでしまいましたが、コロナ感染者が増え続ける中での開催は、賛成できませんでした。ムダなお金をかけずにスポーツを心から楽しめる時代にしたいものですね。