ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、関西ジャニーズJr.(火曜)、少年忍者(水曜)Travis Japan(木曜)7 MEN 侍(金曜)美 少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、7月22日~28日公開の動画を注目度順にチェックします!
美 少年のラジオは「ぶっ壊れた」金指でカオスな展開に?
7月24日に更新されたのは「美 少年【ラジオ企画!?】金指の神回!最年少が暴走しましたの巻」。美 少年は今年4月からラジオ番組『らじらー!サタデー』(NHKラジオ第1)のパーソナリティを務めているが、「まだ慣れない」(佐藤龍我)「流れてる感じしなくない? 生放送」(岩崎大昇)と実感がないようだ。しかし、先輩のSixTONESは「Jr.チャンネル」参加時代からYouTubeでラジオ企画を行っていただけに、「僕たちもラジオ企画をやったら、もっといろんな方面で活躍できるんじゃないでしょうか」(藤井直樹)とのことで、“ラジオ力”をつけるための撮影となるはずだったが……。
今回は、ラジオディレクターを2人で務め、残る4人がパーソナリティを担当。企画趣旨を把握した最年少・金指一世は「やり放題ですね」とニヤつき、岩崎が「ディレクターの言うことは絶対だから」と念押しした時も、「絶対です」と即レスしていた。こうして、台本一切なしの“ディレクターのムチャ振りラジオ”がスタート。
最初は金指と藤井コンビがディレクターを務め、金指はカメラに「動物園にします」と宣言してやる気満々。そして、動画のタイトルにもある通り、ここからは最年少が大暴走していった。例えば、佐藤龍我に向けて「クマさんになって」と指示したと思えば、那須雄登には「チンパンジーになって」とリクエスト。ウーパールーパー、テナガザルの指示も飛ばし、金指はご満悦の様子だが、現場はすっかりカオスになってしまった。
なお、ハイテンションの金指はディレクター側ではなく、パーソナリティになっても大活躍。妙に耳に残る「歴史を感じますね~」の言い方といい、後半はなぜか“バカキャラ”に。金指の言動から目が離せない1本だった。
視聴者からも「思った以上のムチャ振りだったけど、みんな楽しそう」「いつも大人しい金指くんが本領発揮してて面白かった」「最初から最後まで動物園状態で、笑いが止まらなかった。やっぱり金指くんの暴走回は神回!」「涙が出てくるほど笑いすぎた。ぶっ壊れた一世くんは最強!」「めちゃくちゃ笑った! はじける一世くん、最高!」と、興奮気味の感想が相次いでいる。再生回数は30日時点で14万台。
7月22日の動画は「Travis Japan【重力に勝てるか?】100kgの重りをつけて『Lock Lock』を踊る!?」(再生回数は30日時点で45万台)。今回は、ダンスに定評のあるTravis Japanならではの企画で、両腕と両足に重りをつけながら、彼らのオリジナル曲「Lock Lock」を全力で踊るというもの。概要欄に「Travis Japan史上、最も過酷な『Lock Lock』といっても過言ではないかもしれません」と記載がある通り、“何kgまでなら重さに耐えられるのか?”を検証している。
まずは両腕と両足に2kgずつ、合計8kgの重りを装着。最初の挑戦がスタートすると、やや動きが鈍い部分もあったが、ダンスのキレはなんとかキープできていた。とはいえ、七五三掛龍也は次第にヘロヘロになっていき、松倉海斗、松田元太も重力に負けてついつい転倒。七五三掛が8kgで脱落してしまい、ほかのメンバーも重りが増えるにつれ続々とリタイア席に移動したのだった。終盤は3名が残り、特に白いTシャツの吉澤閑也は、汗で素肌が透けてしまうほど奮闘。ゾンビか、はたまたゴリラのようなゆったり&どっしりとしたダンスになっていた(12分頃の松倉、ビートたけしのモノマネをする人みたいな動きに見える)。
さらに12分23秒頃、アップになった吉澤の額には青黒い汗が。髪を青色に染めた直後の撮影だったのか、カラー剤が汗とともに流れてきてしまったのだろう。胸元まで落ちて白Tシャツがシミになるも、チャレンジャーな本人は体を張って合計100kgにトライしていた。そんな彼の勇姿は、ぜひ今動画で確かめてほしい。
一方、動画の内容とは関係ないものの、7月28日に関西Jr.のなにわ男子がCDデビュー(11月12日)することを発表したばかり。2012年結成のTravis Japanは経験豊かなメンバーも多く、近年はなにわ男子と並んで“次期デビュー候補”と言われてきた。今回は残念ながらデビューのタイミングを逃してしまったため、コメント欄には「Travis Japanは必ずデビューする!」「トラジャは絶対にデビューできる!」「Travis Japanが好きだから『悔しい』って声を大にして言う。みんなの喜ぶ顔が見たいし、早く報われてほしい」「正直、めちゃくちゃ悔しかったけど、私はトラジャについていくだけ。トラジャとファン、みんなで夢をかなえようね!」と、数々のエールが寄せられていた。
25日の動画は「HiHi Jets【夏休み検証企画】おにぎりって何粒あるの?」。タイトル通り、“おにぎりの米粒の数”を数えてみるという検証系企画に取り組んでいる。
今回は1個のおにぎりを5人で分け、ピンセットなどを使ってカウント。細かい作業とあって、次第に疲労が溜まってきた彼らは「普通に喧嘩になりそう」(井上瑞稀)「12、13、14……」(高橋優斗)「頑張ってんじゃん」(橋本涼)「は?」(高橋)と、不穏なムードに。いつも真面目な井上ですら、「あ~、イライラする」とため息をつき、ギブアップ宣言してしまった。
続いて、お寿司のいくらの数を確かめる流れになると、HiHi Jetsならではの“その場のノリ”の即興ルールも加わりながら、撮影が進行。結果次第では、橋本か猪狩蒼弥が罰ゲームを受ける展開となり、全員が固唾を呑んで見守っていたのだった。
一見、地味な内容だが、紆余曲折あるのがHiHi Jetsの動画の魅力。ネット上のファンは「どんな企画でもHiHi Jets独自の面白さが出ていて素敵だな」「自分たちでルールを詰め込んじゃうHiHi Jets、最高にハイレベルなグループ。一生ついていく!」「地道な作業でも面白くしようとするHiHi Jetsがよかった」と、評価している。
なお、エンディングではHiHi Jetsにとって初のライブ配信(30日午後9時開始)の告知も。動画公開後は「ライブ配信、めっちゃうれしい」「ライブ配信、楽しみ!」「突然のお知らせに驚いた!」「生配信が楽しみすぎて寝れない。何やるんだろう?」と、期待の声が上がっていた。今動画は通常の午後8時より約20分遅れで更新され、再生回数は22万台(30日時点)。
少年忍者の動画はプロモーションの「【泥だらけの運動会】落ちたら負け…綱引き対決!」(7月26日)と、通常回の「【紅白対抗!泥んこ大運動会】泥んこリレーで激闘!」(28日)の2本が公開されている。
いずれも撮影日は同じで、グループのまとめ役である川崎皇輝が、主演舞台『ロミオとロザライン』のため欠席。しかし、昨年3月以来、久しぶりの外ロケとあって、21人のテンションはMAX。千葉県の空き地にやって来ていたが、川崎星輝は「皇輝の意思も込めて今日は臨みたい」と意気込んでおり、筋肉自慢の安嶋秀生は「運動会といったら俺っしょ」と、自信満々にコメント。かたや、内村颯太は「おばあちゃんが畑やってるんで、負けるわけにはいきません!」と、ややピントのズレた発言ながらも、場を盛り上げていた。
そんな中、彼らが行うのは「泥んこ大運動会」。1本目はDROASのクレイボディウォッシュとのコラボレーションで、タイマン綱引き対決を実施している。場所が場所だけに彼らはどんどんと泥まみれになり、例えば兄の気持ちも背負う星輝は顔面からドボン。アイドルにもかかわらず、顔がまったく見えない状態となってしまった。各対決は白熱し、安嶋は土台になっているドラム缶でスベってしまい、背中あたりをぶつけるというヒヤリとする場面も(11分18秒頃)。最後は「DROAS クレイボディウォッシュで体を洗おう!」と題して、汚れた体を洗うシーンもあった。
2本目は、元木湧が進行役を務め、紅組と白組に分かれてチーム対抗の運動会を開催。青空の下で、泥んこ綱引き対決、メドレーリレー対決、相撲対決を行っている。綱引きでは、じゃんけんで場所決めをする流れになると、深田竜生が「みんな出ないなら拓実ちゃんいっちゃうよ!」と、口数の少なかった北川にパスしたり、じゃんけんに勝った相手チームに“悪魔の囁き”をしたりと、企画を面白くするためのナイスな働きを深田は見せていた。
なお、その深田は28日に新型コロナウイルスに感染していることが明らかになり、ジャニーズ事務所は「一定期間、療養及び経過観察いたします」と、報告。天然キャラである一方、実は空気を読む力もある深田は貴重な存在とあって、また「Jr.チャンネル」で元気な姿を見せてほしいものだ。
コメント欄などにも、「竜生くん、自分を責めずにゆっくり休んでね。また元気いっぱいの笑顔が見たい」「竜生くん、今は無理をせずに自分の体を大切にしてください。いつまでも待ってます」「深田くんが早く元気になりますように……。しっかり休んでね」「動画の深田くんの笑顔を見ていると、早く元気になってほしいと祈るばかりです」と、深田への激励メッセージが殺到していた。再生回数は1本目が26万台、2本目は13万台(30日時点)。
7月23日にアップされたのは「7 MEN 侍【超巨大ハンバーグ】素晴らしい出来栄え…!?」で、7 MEN 侍の6人が巨大クッキングに挑んでいる。「【超巨大プリン】15リットルのバケツで作ってみた!」(4月2日)と、「【超巨大アスパラベーコン】作ったら…驚きの美味さ!?」(5月14日)に続いて、巨大クッキング企画の第3弾。今回、作るのはひき肉5kg、玉ねぎ1.5kgなどを使った約50人前、総重量8キロ超の巨大ハンバーグだ。
料理番長・本高克樹が先導し、玉ねぎのみじん切りを皮切りに、ひき肉の味付け&混ぜ合わせる作業へ。合間のトークタイムでは、佐々木大光が「俺、今までで一番作って美味しかったのは、作間龍斗(HiHi Jets)と一緒に作ったハンバーグ」「普通におろしハンバーグ」と明かしたほか、「じゃあもし、彼女がいたら、何作ってもらいたい?」(佐々木)と、あくまで仮定の質問を投げかけた。
これを受け、「ハンバーグはやっぱ定番だよね」(矢花黎)「ハンバーグ、カレー、生姜焼き!」(佐々木)「俺、オムライス!」(中村嶺亜)「肉じゃが!」(本高)「味噌汁とか」(菅田琳寧)と、回答。この手の話、ファンにとってはうれしい情報なのではないだろうか。以降、卵割りチャレンジといったイベントも挟みつつ、協力してハンバーグを完成させていく7 MEN 侍。
正直に言って、大きなハプニングや大失敗はないものの、7 MEN 侍がわちゃわちゃと楽しそうに調理しているため、視聴者はその工程を飽きずに見守ることができるだろう。
また、当たり前ながら普通の家庭において約50人分のハンバーグを作ることは容易ではなく、ある意味で非日常を楽しめる1本となっている。個人的には、お肉のおいしさを噛みしめる本高の表情を見て、なんだかこちらまで幸せな気分になってしまった(11分38秒頃~)。3回目ながら人気のシリーズとあって、再生回数は25万台(30日時点)と、順調に伸びている。
7月27日配信の動画は「Lil かんさい【クレープで新発見】ニシタク大興奮!」。さまざまな食材でクレープのアレンジレシピを試してみるという食べ物系企画となっている。
今回、生地作りで使うのは、西村拓哉&當間琉巧の誕生日会を行った動画「【ガチ泣き!!】誕生日プレゼント交換会で手紙読む」で登場したクレープメーカー。4月公開のこの動画では、嶋崎斗亜が用意したクレープメーカーが西村のもとへ渡っていた。
まず、前半は生クリームをのせたプレーンなクレープを味わった一同。続いては、メンバー考案の変わり種の試食に移るが、いきなり「ウナギの蒲焼きクレープ」(當間)と、予想外なメニューから登場した。なお、それぞれ完成品が運ばれてきていただけに、提供される各クレープは5人が調理したわけではないようだ(クレープメーカーの見せ場は序盤で終了)。
このほか、関西らしい「たこ焼きクレープ」や、「タマネギの天ぷら&バニラアイスクレープ」「三色団子&生クリームクレープ」といったバリエーション豊かなクレープが出てくる中、メンバー間の味覚の違いが顕著に現れていた。
西村は周りにも大好評だった「ヤンニョムチキンクレープ」「タピオカ風クレープ」を考案したが、生地の味付けにもこだわっており、どうやらレシピを考える才能があるよう。マヨネーズをきっかけに盛り上がる場面もあるなど、和気あいあいとした雰囲気に癒やされる視聴者も多いはずだ。
また、なにわ男子がCDデビューを発表したコンサートのMC「【#なにわ男子デビュー 決定 】『なにわ男子 First Arena Tour 2021 #なにわ男子しか勝たん』MC生配信!!!!!!! ~ 7月28日(水)12時公演 ~」の動画もアップされているが、再生回数はLil かんさいが19万台、なにわ男子は120万台を記録していた(30日時点)。