• Fri. Sep 17th, 2021

森戸やすみ先生に聞く「子どもの新型コロナウイルスの予防方法は?」

ByAdmin

Aug 2, 2021

■小児科医・森戸やすみ先生の子育てQ&A
Q.子どもの新型コロナウイルスの予防方法は?
A.手洗い・マスク・三密回避+具体的な説明とワクチンが重要

 子どもの新型コロナウイルス予防には何が大切かというと、今まで通り手洗い(消毒)・マスク・三密回避が大切です。大人と同じですね。でも、子どもには、よりわかりやすい伝え方をする必要があります。お子さんがきちんとできているかどうか、ぜひ一緒に確認してみてください。

<手洗いをする>

 様々な物に触れる手にはウイルスが付着しやすいもの。手指についたウイルスの対策は洗い流すのが一番です。帰宅時、おやつや食事の前、トイレの後など、まめに手を洗うように話しましょう。まず、流水で手を流してから、石鹸をつけてすみずみまで念入りに20秒以上かけて洗ってください。意外ときちんと洗えていない子どもは多いので、保護者と一緒に動画を見て練習・確認するといいでしょう。ぜひ厚労省のサイトを見てください。

国民の皆さまへ (新型コロナウイルス感染症)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00094.html

<消毒をする>

 手が洗えない場面では、アルコール(濃度70%以上95%以下のエタノール)消毒をしてもいいでしょう。次亜塩素酸ナトリウム水溶液、次亜塩素酸水、亜塩素酸水の多くは人体には使えない、または効果が確認されていないため注意が必要です。空間除菌と称するものは使わないようにしましょう。

新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html

<マスクをつける>

 サイズの合う使い捨ての不織布マスクで、鼻と口を確実におおうようにしてください。布マスクをしている子どもが多いですが、布製でも間に不織布を挟めるタイプだといいと思います。

 子どもはマスクの外側をベタベタと触りがちです。マスクの外側にはウイルスがついていると考えて触らないようにし、耳にかける紐をつかんで着脱するよう教えましょう。また、外したときは清潔なところに置くよう具体的に教えてください。

 そして乳幼児がマスクをつけるのは難しいので無理をしないようにしましょう。ただし、いずれにしても話ができる年齢になったら、咳やくしゃみをするときは、顔をそむける、腕で受けとめるなどの「咳エチケット」を行うこと、大声で話さないことなどはわかりやすく教えましょう。

<3密を避ける>

 3密と言われても、いまだによくわかっていないお子さんもいるはずです。

①「密閉」を避ける

 部屋の窓を開けたり、空気を入れ替えたりすることだと伝えましょう。

②「密集」を避ける

 友達や知人などの他人と距離をとって大人数で密集しないようにすることだと伝えましょう。

③「密接」を避ける

 ウイルスを含んだ飛沫(つば)があたるほど近くでの会話をしない、大声を出さない、一緒に住んでいる家族以外との食事ではマスクなしで話をしないよう伝えましょう。これからの季節は、例えばプールで向かい合って「キャー」などと叫ぶと、マスクもありませんから、お互いに飛沫がかかることになります。

 ちなみに小学生以上になると、しっかりして見える子も多いでしょう。でも、子どもには意外と盲点があります。例えば、うっかり急に目をこすったり鼻をほじったりと顔を手で触ることが多いものです。手を洗わずに目・鼻・口を触らないよう具体的に伝えましょう。その他、床にはウイルスや細菌がたくさん落ちていて不潔であることを知らなかったりします。例えば、ランドセルやリュックを教室の床に置く、玄関の土間部分(くつで入る部分)に靴下で降りてからそのまま家に入る、などということが多いのです。これらは衛生的に問題があることを教えてあげられるといいと思います。

 それでも子どもには勉強だけでなく、運動や遊びや友達とのかかわり、その年齢でしかできない様々な経験が必要です。新型コロナウイルスの影響で校庭や公園などが閉鎖されると、一部の閉鎖されていない公園や広場に子どもが集まってしまいます。できれば、多くの子どもが屋外等で十分に体を動かしたり、遊んだりできるよう、大人が子どもたちに対策を丁寧に教えながら、環境も整えられるといいですね。

 また12歳以上であれば新型コロナ(mRNA)ウイルスワクチンが打てるので、ワクチンを打っておくことが大切になります。

<今回のポイント>
○   手洗い(消毒)・マスク・三密回避を見直す
○   子どもにはより詳しい説明が大切
○   12歳以上はワクチンを接種する

※この記事は2021年8月1日現在の最新情報をもとに作成しています。

森戸やすみ、宮原篤『小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK 疑問や不安がすっきり!』(内外出版社)
■連載「小児科医・森戸やすみ先生の子育てQ&A」一覧ページ