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『モーニングショー』コロナ対策批判で「玉川さんの言う通り」の声も……オリンピック報道で「失望する」と視聴者拍子抜けのわけ

 8月4日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、同局局員でレギュラーコメンテーターの玉川徹氏が、菅義偉首相の新型コロナウイルス感染症の対策方針を厳しく批判。視聴者の支持を集めたが、直後の番組展開には驚きの声が上がることになった。

 新型コロナの感染が全国的に急拡大する中、菅首相は2日、中等症の患者の一部を自宅療養にすると方針の転換を発表。自宅療養の際、感染を防ぐ作用がある「中和抗体薬投与(抗体カクテル療法)」を50代以上や基礎疾患のある人に積極的に投与すると説明していた。

 番組では、東京都内の3つの保健所に政府から方針転換についての連絡があったかどうか確認すると、3つとも「まだ連絡がない」という返答だった。

「玉川氏は、『転換と言うと良いほうに変わるイメージがあるが、そうではない』として、『これはもう、医療崩壊ということを政府が実質的に認めたということなんですね』と批判。さらに、西浦博・京都大学教授が予測する『8月末には感染者1万人』という論を持ち出し、『ちょっと大げさかなと思ったんですけど(この推移から考えると)全然それは大げさじゃなかったということなんですね。これ以上、もっともっと1日当たりの感染者数が増えていく可能性のほうがはるかに高い』と主張しました」(芸能ライター)

 玉川氏は、菅首相の言う「抗体カクテル療法」についても言及。「本当に足りるのか」と供給量を憂慮した上で、「今の段階からアメリカと交渉して、今以上に輸入ができるように早急にやってほしい。薬がなかったら使いたくても使えない。使う体制を、なんとか国内で取ることはできても、薬自体がなければどうにもなりません」と強い口調で求めていた。

 この後、MCの羽鳥慎一は「感染者が増えていくと、軽症、中等症、そして、自宅療養者が増えていくということになります」と締めくくり、「では、続いてはオリンピックです」と東京五輪の話題に移っていった。

 ネット上では、「医療崩壊を政府が実質的に認めた」との玉川氏の意見について、「残念ながら玉川さんの言う通り。このような事態に陥ってしまった政府への怒りを感じます」「玉川さんの感覚は、庶民の感覚に近いと思います」「東京都民は菅総理の言葉に不安と絶望を覚えました。玉川さんのコメントはそれを代弁してくれたもの」など肯定的な意見が多かった。

 だが、わずか15分もしないうちにコロナ関連の話題を切り上げて五輪へ移ったことで、「もうコロナ終わり?」「マジでこの後にオリンピックの話題やるのかよ」「この番組ですら、コロナから目を逸らすことに加担しているのではないかと失望する」「コロナ批判の舌の根も乾かぬうちオリンピック」と、視聴者は拍子抜けしたようだ。

 こうした節操のなさこそワイドショーの魅力なのかもしれないが、『モーニングショー』に求められているのは硬派路線なのかもしれない。
(村上春虎)