8月5日放送の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)で、日本で初めて「突っ張り棒」を開発した中小企業、平安伸銅工業が取り上げられる。【あなたの部屋がスッキリ!「突っ張り棒」発明一家】とのテーマで、同社3代目社長による“オワコン”からの逆転劇が紹介されるようだ。
突っ張り棒といえば、100均でもさまざまなサイズが購入できる定番のアイテム。これ1本でムダなスペースが収納空間に変わるとあって、どんな家庭にも一つ二つはあるだろう。そんな突っ張り棒を使った収納テクについて、整理収納アドバイザー・伊藤まきさんが解説した記事をあらためて紹介したい。
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「戸棚の中がグチャグチャ」「クローゼットがすぐ散らかる」「デッドスペースを活用したい」「トイレに収納がない」など、 “片付かない”ちょっとした悩みはありませんか? 収納ライターの伊藤まきが、イライラする“収納の悩み”を“簡単で安く”解決するコツを提案します!
■今週の相談者>>>K・Sさん(29歳) 福岡県在住
「トイレの収納がない! 床に直置きで汚いし、掃除も面倒です!」
[お悩みの全体写真]備え付けの棚がありません
トイレに収納がありません。引き戸なので、突っ張り棚を入れる壁さえありません。仕方がないので、生理用品と掃除道具を床に直置きしています。見栄えが悪いし、掃除をするときも面倒です。
直置き型のスリムラック類は、圧迫感があるので嫌です。賃貸なので、壁に穴を開けるもNGです。なるべくお金を使わずに、上のスペースを活用できませんか?
トイレットペーパーは、「セリアのネット袋がおしゃれ」とネットで読み参考にしたのですが、残念な感じです。すっきり&おしゃれで快適なトイレにするには、どうすればいいですか?
【伊藤まきの回答】
「ダイソーの「空中収納グッズ」で、掃除が簡単! 収納力もアップ!」
「トイレの収納がゼロ」というお悩みを、福岡県在住のK・Sさんから受け取りました。問題を4つにまとめると、[1]壁を活用したい[2]床の直置きはNG[3]お金を使いたくない[4]おしゃれにしたい、という内容になります。
このお悩みを聞いて、ドキッとしました。
Sさんが見た「セリアのネット袋に収納するとおしゃれ」という記事は、もしかして、こんな写真ではありませんでしたか?
それ、筆者が書いた記事かもしれません(汗)。セリアのネット袋も、入れ方次第ではおしゃれに見えるのですが……。実際は、面倒ですよね……。
とはいえ、この写真で伝えたい一番のポイントは「狭い空間は、空中収納がベスト」という点です。
狭い空間には、自作の「突っ張り棚」がおすすめ!
突っ張り棚の多くは、23〜25cmが平均的なサイズです。Sさんの壁の奥行きは20cmなので、サイズが足りませんね。
こんなときは、突っ張り棚の自作がおすすめ!
用意したのは、ダイソーの突っ張り棒(70〜120cm/耐荷重1kg)2本と、ワイヤーネット(W62×D19)1枚、結束バンドです。
※市販品では、平安伸銅工業 のフラット突っ張り棚・奥行き11.5cmや、DRAW A LINEの005 Shelf Bなどもあります。
※これもチェック! 「すぐ落ちる」のは、設置法の間違い!?「〜突っ張り棒の正しい付け方〜」
Sさんの家に合わせて、奥行き19cmの突っ張り棚を作りました。
市販のトイレットペーパー(1個当り約120g)なら、8個ぐらい安全に置くことがきます。また、「トイレまわりの必需品は、必要な分だけ置くこと」を心がけると、生活感を排除できます。
次に、「おしゃれにしたい」というSさんの希望を、簡単なDIYで解決してみます。
材料は、セリアの合板(W45×D30)を2枚、木製角材(2P)、木製角材(3P)と、ダイソーの木工ボンド、のこぎりカッターの6点です。突っ張り棒と合わせると、合計900円(税抜き)です。
DIYなんて面倒だわ〜という場合は、布やプラダン(方法はコチラ)で隠すと、もっと簡単です。
次に、Sさんが希望する「床の直置きはNG」について。これは、とても良い「こだわり」ですね!
トイレのような凹凸が多く狭い空間は、“掃除のときにどかす手間”と“ホコリが溜まる面倒”が増えるからです。この問題を解決するコツは、「空中収納」です。ダイソーの優秀グッズをご紹介します!
左から、ダイソーの強力吸盤フック 耐荷5kg(2P)・耐荷2kg(4P)、とミニ突っ張り棒(2P)です。この2グッズがあるだけで、家中の困ったコトにかなり役立ちます。
この強力吸盤フックは、ツルツルした面(タイル、ガラス、琺瑯など)に適しています。生理用品を入れたポーチや、流せるトイレブラシを吊り下げます。
ミニ突っ張り棒は、床下から20〜30cmの場所がベストです! トイレの洗剤も、直置きせずに済みます。もちろん、長い突っ張り棒を便器の裏側に設置しても同じです。
【まとめ】
トイレの、「空中収納」はいかがでしたか? 人の視界に入らない位置(上と下)に必要なモノを浮かせて収納するだけで、空間がすっきりして見えます。最後に、狭い空間には「ストックは補充する」という心がけも取り入れてみてください!
――「お片付けSOS相談」は次回、1月28日(月)に更新!
<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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「すぐ落ちる」のは、設置法の間違い!?
実は、「突っ張り棒の正しい付け方※」を知らない人が多いと感じます。壁と壁の間に挟んでから、棒を回してきつく締める方法では落下します。設置するときは、壁の強度と「3つのポイント」が重要になります。
1)突っ張り棒を少し長めにしてから、はめ込む。
2)耐荷重を守る。
3)補強(滑り止めマット)を挟む。
ゴムとバネの力を使ってはめ込むように、設置してください。
※ 動画サイトで検索しても確認できます
※2019年1月21日初出の記事に加筆しています
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