Sexy Zoneにとって21枚目のシングル「夏のハイドレンジア」が、8月3日付のオリコンデイリーシングルランキングで初登場首位を獲得。売り上げは17万4,220枚で、今年3月リリースの「LET’SMUSIC」の初日記録(10万8,792枚)を大幅に上回る好スタートを切った。ファンの間で喜びの声が続出している裏には、今作における“販売戦略”が大きく関係しているようだ。
新曲の「夏のハイドレンジア」は、Sexy Zoneメンバー・中島健人と、女優・小芝風花がダブル主演を務める7月期ドラマ『彼女はキレイだった』(フジテレビ系)の主題歌。シンガーソングライター・秦基博がこのドラマに向けて書き下ろした楽曲で、初回限定盤A・Bと通常盤の3種展開となっている。
また今回は“3形態同時予約購入特典”として、1セットにつきシリアルコード1点をプレゼントするという企画を実施。このシリアルコードで、コース1の「『Sexy Zone SZ10TH ONLINE FAN MEETING -Vol.2- ~結成10周年SP~』生配信」(9月29日午後7時開始)か、コース2の「『Sexy Zone SZ10TH ONLINE FAN MEETING -Vol.2- ~結成10周年SP~』見逃し配信+」(10月1日午後7時~同3日午後11時59分)のどちらかに申し込みができる。
コース1はSexy Zoneの結成記念日当日のオンラインファンミーティングに参加できる権利で、コース2はこのファンミーティングの映像に加えてイベント前後のメンバー密着映像も追加した見逃し配信が視聴できるとのこと。いずれのコースも、特設サイトにて、期間内(8月3日正午~同8日午後11時59分)にシリアルコードを登録しておく必要がある。
「要は、ファンミーティングの生配信と、見逃し配信&スペシャル映像の両方に申し込みたい人は、2セット計6枚のCDを買わなければいけません。このキャンペーンが発表された後、ファンからは『どっちのコースも見ようと思ったら2セット買わなきゃいけないの?』『2セットもいらないからお金出して配信を買いたい。CD売り上げを伸ばしたいのがあからさま』『3形態でどっちか1つしか見れないのは、学生のファンへの配慮が欠けてる』『10周年だから目に見える数字で売り上げを伸ばしたいのかもしれないけど、気持ちが萎える』と、嘆きや困惑の声が上がっていました」(ジャニーズに詳しい記者)
そんな中で発売日を迎えた「夏のハイドレンジア」は、初日に17万4,220枚を売り上げ、前作「LET’SMUSIC」の初日どころか初週記録(17.3万枚)をも超え、売り上げアップに成功した。近年は、昨年8月発売の「RUN」が最も好調で、初日に17万3,618枚をマークしていたが、今作ではこれより微増。その前のシングルの初日データをさかのぼると、新曲は2014年11月発売の「君にHITOMEBORE」(約29.9万枚)以来の高記録となった。
「初日で30万近く売り上げた『君にHITOMEBORE』は、当時、ファンの間でも販売方法をめぐって困惑の声が上がっていました。初回限定盤4種、通常盤1種、Sexy Zone Shop盤3種に加えて、“ミュージックカード”という形式でも販売。カードは通常のCDよりもお手頃な278円(税抜価格)でしたが、当時はCDの売り上げにも反映される仕組みだったので、数字稼ぎにはもってこいの商品だったんです。一方で今作に関しては、ネット上でも『ファンミのために2セット買う人が多かったのかな?』と指摘が出ている通り、配信の効果が大きかったのでしょう」(同)
もちろん、Sexy Zoneの人気も上り調子のようだ。所属レコード会社・Top J RecordsのYouTubeチャンネルで7月12日に公開された動画『Sexy Zone「夏のハイドレンジア」(YouTube Ver.)』の再生回数は、8月4日時点で317万回を超えている。
ニューシングルの初日売り上げを受けて、ファンも「初日で『RUN』を超えててうれしい」「『夏のハイドレンジア』が17万超えててホッとした。もっと売れてほしい」と、少し安堵している様子。すでに前作「LET'S MUSIC」の週間売り上げを超えている「夏のハイドレンジア」だが、週間ランキング発表までにどこまで数字を伸ばせるのだろうか? 注目が集まる。