高級食パンを筆頭に空前の食パンブーム継続中で、どこでもハイクオリティな食パンが買える昨今。そんな食パン戦国時代において、スーパーのベーカリーも頑張っているらしい! そんなウワサを聞きつけて、ご近所スーパーの「オーケー」「サミット」「オリンピック」の食パンを実際に買って、主婦たちが食べ比べてみました!
オーケー、サミット、オリンピックの食パン食べ比べ
食パンといえば、日本人にとってお米に並ぶ主食ですよね。朝は断然トースト派という方も多いのでは? ここ数年は、高級食パン専門店が次々に登場するなど、かつてない食パンブームが続いています。食パン業界全体でおいしさを追求する競争はすさまじく、どの食パンを食べてもおいしいのは当たり前です。そんな“食パン戦国時代”において、スーパーに併設のベーカリーの食パンもとてもおいしい! とテレビや雑誌で取り上げられています。
そこで今回は、パンがおいしいと評判のオーケー、サミット、オリンピック3店舗のスーパーの食パンを食べ比てみました!
シンプルな食材ゆえ、たくさんの意見が欲しいということで、主婦仲間にも食べてもらいましたよ。
オーケー・サミット・オリンピックのベーカリーチェック!
さて、スーパーの食パンを食べ比べる上で、手軽に手に入るというのは重要なポイントです。自転車で10分以内の範囲にあるスーパーでベーカリーコーナーを併設する店舗を調べてみると、オーケー・サミット・オリンピックの3店舗がありました。
早速、それぞれのスーパーで、ベーシックな食パンとホテルブレッドをそれぞれに購入してきました。
まずはそれぞれのスーパーのベーカリーコーナーをチェック。
オーケーのベーカリーコーナー「ベーカリー ダコール」
大人気スーパーオーケーのベーカリーコーナー「ベーカリー ダコール」です。大人気のピザやミニクロワッサン、菓子パンなどがずらり。棚の3分の1を占めるのが食パンで、主力商品であることがうかがえます。
ホテルブレッドは、前日のものしか並んでおらず。5%OFFとはいえ、鮮度が命のパンにおいて、おいしさの面で1日の差が気になるところです。
どの食パンも一律158円という安さとわかりやすさがオーケーらしいですね!
サミットのベーカリー「ダン・ブラウン」
サミットのベーカリー「ダン・ブラウン」。サミットはスーパーのなかでもインストアベーカリーに力を入れている印象です。こちらの店舗のベーカリーは広くゆったりしており、とっても綺麗です。ガラス越しの厨房がワクワク感を演出しています。
最寄りのスーパーなので、こちらのベーカリーにはちょくちょく寄ります。個人的には生地が本格的なピザや昔ながらのツイストドーナツがお気に入りでよく買います。
ホテルブレッドはちょうど焼き立て。マスク越しにもバターの良い香りがしてきてテンションが上がりました。焼き立てのため、スライスはできないとのことで紙袋に入れていただきました。
オリンピックのベーカリー「フレッシュベーカリー」
最後はオリンピックの「フレッシュベーカリー」へ。スーパーのパン屋さんらしい素朴な店構えです。コンパクトな売り場ながら、昼食によさそうなしっかりめの惣菜パンがずらりと並びます。
買ってきたパンをずらっと並べてみます。
早速、ベーシックかつスタンダードな食パンから比べてみます。
その前に価格をチェックしてみます。いずれも同じ一斤で、税抜き価格です。
・オーケー「小麦の極み食パン」170円
・オリンピック「ボストン」246円
・サミット「ダンブラウン食パン」278円
オーケーの安さがダントツです! サミットに比べて約100円も安くなっています。オーケーはどの食パンも158円(税抜き)だったことが印象的でした。
サミット→オリンピック→オーケーの順に、わずかですが小さくなっています。生地の色や、見た目の質感はほとんど同じです。
それぞれ食べ比べてみます。今回は食パンそのものの違いを見極めたいのでそのまま食べてみました。
オーケー「小麦の極み食パン」コスパ5つ星
群馬県産とカナダ産の小麦を配合して、小麦の風味を追求した食パンだそう。国産小麦が50%使用されていると明記されています。もうひとつ、国産小麦を30%配合したもっちり食感が魅力の「国産小麦入りもっちり食パン」もあり迷いましたが、「極」のシールに惹かれてこちらに。
実食した主婦たちの評価
「ちゃんと小麦の香りがする」
「しっかり目に焼かれた耳が香ばしい」
「白い部分はあっさりしてる」
香り :★★★★☆
柔らかさ:★★★★☆
味わい :★★★★☆
コスパ :★★★★★
プライスカードには、原材料に三温糖、伯方の塩を使って、耳までソフトに焼かれていることが紹介されていました。「耳までソフトに」が謳い文句であったものの、思ったよりしっかりした食感でした。白い部分はふわふわながらもっちりとし、全体的に食べ応えがありました。お値段がちょっと高めです。
実食した主婦たちの評価
「耳の周辺がかため、中身はもちっとしている」
「食パンらしい味わい」
「ジャムやバターが欲しくなる」
「サイズが大きいのでサンドイッチが作りやすそう」
香り :★★★★☆
柔らかさ:★★★☆☆
味わい :★★★★☆
コスパ :★☆☆☆☆
オリンピック「ボストン」柔らかさ4つ星
最後はオリンピックの食パンです。食感はふかふかで、噛むとねっちりした感じでした。なんだかなつかしい味わいがします。サミットのダンブラウン食パンが、イーストフードと乳化剤を不使用ですが、こちらはどちらも含まれています。ほか2品と比べると、添加物が多めなのがちょっぴり気になるところ。マーガリン特有の香りがしっかり残っていたので好みが分かれるところかもしれません。
実食した主婦たちの評価
「ふかふか」
「ほかと比べて粘度がある」
「給食の食パンを思い出す」
「後から鼻に抜けるマーガリンの香りがすこし気になる」
「トーストしたほうがおいしいかも」
香り :★★☆☆☆
柔らかさ:★★★★☆
味わい :★★★☆☆
コスパ :★★☆☆☆
主婦たちが、価格面も含め最もおいしいと選んだベーシックな食パンは、オーケーの「小麦の極み食パン」でした!
正直なところ、3つのうち突出しているものはなく、平均的にみなおいしかったです。そのなかで、他2品と比べてサイズこそほんの少し小さいものの、100円程度も安いことが決定的でした。工場系食パンと並ぶ価格を実現しているのは、さすがオーケーというところです。
また、原材料のシンプルさ、それを伝える記述の透明性の高さがオーケーらしく、安心して食べられます。「普段の食パンはオーケーで十分だね」という誰かのコメントに全員頷いていました。我が家もシャトレーゼから浮気しちゃいそう。
オーケー・サミット・オリンピックのホテルブレッドを食べ比べ!
主婦たちが、価格面も含め最もおいしいと選んだベーシックな食パンは、オーケーの「小麦の極み食パン」でした!
次は、ホテルブレッドを食べ比べてみます! 一般的なホテルブレッドとは、原材料にバターや生クリーム、卵が使用されているリッチな食べ応えが特徴です。山型で食感は軽く、ほんのり甘みがあります。厚切りにしてバターで食べるとおいしいですよね。
・オーケー「ホテルブレッド」170円
・オリンピック「ホテル」257円
・サミット「ホテルブレッド」278円
価格は、こちらもオーケーがダントツに安いです。
「イタリア由来の酵母と乳酸菌が共存する発酵種」である「パネトーネ種」を使用しているそう。パンの旨みや風味を補う役割をしてくれるんだとか。あいにく昨日の分しかありませんでした! 鮮度が命のパンですから、比較する上でハンデになるかもしれません。
実食した主婦たちの評価
「ホテルブレッドにしてはあっさりめ」
「昨日の分ということで若干生地の老化を感じるけど、言うほど気にならない 当日ならもっとしっとりかも」
香り :★★★☆☆
柔らかさ:★★★★☆
味わい :★★★☆☆
コスパ :★★★★★
サミット「ホテルブレッド」味わい5つ星
今回買いに行った際に焼き立てで熱々だったのがこちら。
熱すぎるためビニール袋に入れることができず、上部が開いた紙袋に入れて渡されたのですが、香ばしい香りが素晴らしかったです。今回の3つのホテルブレッドのうち唯一バターを使用しており、リッチな味わいが印象的でした。
実食した主婦たちの評価
「おいしい!ほんのり甘いからこのままでいける」
「バターの風味をしっかり感じる」
「ホテルブレッドとしての個性がしっかりしてる」
香り :★★★★★
柔らかさ:★★★★☆
味わい :★★★★★
コスパ :★☆☆☆☆
オリンピック「ホテルブレッド」柔らかさ5つ星
オリンピックのホテルブレッドは卵が使用されているので、ほんのり生地が黄みががっています。バターではなく、ベーシックな食パン同様マーガリンが使用されているので、後味は似たような感じでした。好みが分かれるかもしれません。
実食した主婦たちの評価
「サミットのほうがリッチだった」
「こちらもマーガリンの香りがすこし気になる」
「ジャムやバターが欲しくなる」
香り :★★☆☆☆
柔らかさ:★★★★★
味わい :★★☆☆☆
コスパ :★★☆☆☆
シンプルに味の面で最もおいしかったのは、サミットのホテルブレッドで満場一致でした。リッチなバターの香りが贅沢な気分にさせてくれます。ただ、コスパが良いのはやはりオーケーで、日々買うならオーケーのホテルブレッド、という意見もありました。
やっぱりオーケーのコスパはすごい!
今回はただ単に味の面からだけではなく、価格もしっかり確認しました。というのも、スーパーの食パンは、おいしさだけでなく、価格とのバランスも大切だと思うからです。
今回取り上げる3つのベーカリーも、すぐ近くの棚には、誰もが知るような大量生産の工場系ベーカリーの、多種多様な食パンが、安い時は100円程度で売られています。それらとは、味や素材の面で差別化を図らなければなりませんが、かといって値段に差がありすぎると、手に取られにくいでしょう。おいしさと、スーパーで気軽に買える値段とのバランスは重要です。
3店舗ながら、スーパーの食パンの食べ比べをしてみて、オーケーの強さを改めて認識しました。このクオリティでこの価格を実現している陰には、相当な企業努力があるはずです。最後のほうはオーケーの素晴らしさを語り合う会のようになっていました。
結果、実際に買うならどのパンにする? という質問には満場一致で「オーケー」という結果でしたよ!