8月10日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、同局局員でレギュラーコメンテーターの玉川徹氏が、東京パラリンピックの延期について言及。これが思わぬ波紋を呼んでいる。
東京では昨日9日時点で、新型コロナウイルスによる自宅療養者が1万7,356人、宿泊療養が1,869人いることが発表された。さらに、玉川氏は東京での「入院・療養等調整中」が1万3,000人以上いることを明かし、すでに自宅療養している人を合わせると3万人が医療難民となっている現状を訴えた。
その上で、「マンパワーを効率的に使うためにも、どこかの場所に集まってもらってケアする状況が必要」として、1万8千人を収容するオリンピック村を短期的にでも療養施設にすることを提案。
「選手村であれば、3万人のうちのリスクの高い人たちだけは何とかできるんじゃないかと」と切り出すと、「そうなると、まあ例えばパラリンピックを……まあ1カ月とか延期してもらうことが必要になるかもしれないんですけど、僕はそれぐらいの非常時なのではないかと思ってます」と言葉に詰まりながら私見を述べた。
続けて、「本来であれば僕はオリンピックも延期すべきだと思ってましたけど、パラリンピックが始まる前のほうが、感染が大変な状況になってますので、この検討を是非していただけないかと、政府には僕はそこをお願いしたいと思います」と要望を出していた。
「この日は『第103回全国高校野球選手権大会』の開会式中継のため、『モーニングショー』は1時間の短縮放送になっていました。高校野球の主催は朝日新聞社で、テレビ朝日はその関連会社であることから、中継に踏み切ったようです。しかしパラリンピックの延期を求めながら、高校野球には何も触れずに終わった玉川氏のスタンスが、ネットでは波紋を呼んでいます」(芸能ライター)
視聴者からは、「パラリンピックの延期を求めるのに甲子園には触れない……関係者とはいえ、ダブスタすぎる」「甲子園は朝日で中継していますが、玉川さんはどう思いますか?」「甲子園に何も言及しないのは、やっぱり納得いかんよね。しかもこっちは客入れるんだから」との異論と反発がネット上に噴出している。
『モーニングショー』および玉川氏が、明日からの放送で高校野球の問題点に触れることはあるのだろうか。
(村上春虎)