8月10日放送の『林修の今でしょ講座』(テレビ朝日系)で特集された「ワークマン」。作業着販売店のイメージから、日常でも着用できるウエアを販売する店へと印象が大きく変化した同社について「女子人気がスゴい!!今注目の『ワーク服』」として、人気の秘訣に迫っていた。
そんなワークマンは「真空保冷」シリーズがこの夏、大ヒットを飛ばしている。アイスカップホルダーやペットボトルホルダーなどが展開されていて、これを使えば炎天下でもヒンヤリが保てるとして、各店舗で売り切れ続出中のようなのだ。
そんな「真空保冷ペットボトルホルダー」の実力について、徹底的に検証した記事を今回あらためて再掲。驚異の結果に注目してもらいたい。
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週一でワークマンに足を運ぶワークマン調査隊の筆者。今期、大人気の「真空保冷ペットボトルホルダー」をついにゲットした。超人気商品なのでお一人様一個までなど購入制限を設けている店舗も多い、こちらのアイテム。徹底的にレビューしていきます!
ワークマン:【真空保冷ペットボトルホルダー】980円
現在、ワークマンで「見つけたら即買い必須!」と言われていて、売り切れ続出の「真空保冷ペットボトルホルダー」980円(税込)。手ごろな価格もあって爆発的に人気となった。
2019年に続き20年シーズンも発売と同時に即完売。今回の21年モデルは、価格据え置きでホルダーの底にグリップシートを採用。ペットボトルの飲料を飲む際にキャップを回してもグリップシートが底にあるので滑りにくくなっている。そして、ハンドル付きへと進化。色はシルバー・カーキ・ブラウン(木目調)・ブラックの4色展開です。
保冷ペットボトルホルダーは各社からさまざまな種類のものが販売されているが、その火付け役となったはワークマンの「真空保冷ペットボトルホルダー」らしい。
下画像の「保冷試験グラフB」をみて欲しい。青い線がワークマンのホルダーを使用したときで、赤い線が未使用な状態の温度の変化である。ほう……1時間で結構な差が出るんだな。
ちなみに真空保冷ホルダーはペットボトルより少しデカイ。普通の500mlのペットボトルサイズより余裕がある作りになってる。500mlのペットボトルは通常が直径6.5cmだが「真空保冷ペットボトルホルダー」は直径7.5cmあるので、少々大きめのペットボトルも入るようだ。その分、その存在感は想像より大きい。
ホルダーに入れるとペットボトルの飲み口が外に出て、飲みやすいのも特徴。
真空断熱構造のステンレス製の本体は少々重たい印象だが本体のみの重さは280g。他社製品のペットボトルホルダーの重さとさほど変わらないんだな。にしても、なんかこうデカイし重く感じてしまう。「ワークマン女子」という名がはやっている今、これは女子が持つにしては少々地味なドカタ系だなといった印象。
では、この「真空保冷ペットボトルホルダー」に、冷蔵庫で冷やしておいたペットボトルを入れて、ホルダー未使用のペットボトルとどれくらい温度差が出るのか? 比較検証していこう。ホルダーは実際に、どれくらいの時間冷たさを維持できるのか? 1時間半、6時間経過ごとに温度を測り、さらに凍らせたペットボトルでも時間経過ごとに徹底チェックしてみました。
早速、温度の変化を実験してみることにした。
本来なら炎天下の屋外で実験する方が劇的な変化があったのかもしれないが、不安定な天気が多かったため今回は室内で実験します。室温は23〜25℃。
冷蔵庫から2本のペットボトルを出した直後の温度を測ってみた。7℃です。
このような状態で1時間おきます。
【1時間半後】どれくらい冷たさを維持できるのか比較
1時間半後(室温23℃)に様子を見てみると、何もしていないペットボトルは水滴がたくさんついています。真空ホルダーが濡れてるのは、私が濡れた指で触ってしまったせいで、本来は真空ホルダーに水滴は付きません。
では1時間半後の温度差を比較してみた。
何もしていないほうのペットボトルは19℃(冷蔵庫から出した直後から+12℃)。
ワークマンの真空保冷ペットボトル使用は10℃(冷蔵庫から出した直後から+3℃)
すごい。9℃も冷たさに差が出ました。さらに4時間半おいてみた。
スタートから6時間、なにもしていないほうのペットボトルは24℃になった。冷蔵庫から出した直後から+17℃。
ワークマンの真空保冷ペットボトル使用は13℃。冷蔵庫から出した直後から+6℃。
6時間後に大きな差が出た2本のペットボトル。
【ホルダー未使用】7℃→(1時間後)19℃→(6時間後)24℃
【真空保冷ホルダー】7℃→(1時間後)10℃→(6時間後)13℃
23度の室内で冷蔵庫から出したペットボトルと真空保冷ホルダーを比較した結果、6時間後には11℃もの差が出てしまった。すごいぞワークマン! 冷蔵庫から取り出した際の7℃の状態から+17℃のペットボトルに対して、ホルダー使用は6時間後でも+5℃だけ!
ちなみに普通のペットボトルを開けて飲んでみたらヌルいのに対し、真空保冷ホルダーはまだひんやり冷たい! 見た目はドカタ系だが実力は確かに素晴らしい。バカ売れするのもわかる気がする。
別の日にペットボトルを凍らせたバージョンで室内に放置した場合、どうなるのかを実験してみた。
朝の8時に冷凍庫から2本のペットボトルを出して5時間後に比較してみると、普通のペットボトルのほうは完全に氷が溶けて、ただのお茶になってしまっていたのに対して、真空保冷ホルダーに入れていたペットボトルは6時間後でもコップにちょろっとしか入らないくらいしか氷が溶けてなかった。
室内とはいえ、6時間も凍った状態を維持していた真空保冷ホルダーおそるべし!
そして、この写真はなんと24時間後。丸一日ホルダーに入れていてもこの氷具合は、もはや無敵ホルダーである。
これから真夏到来! 我が家は小さい子どもがいるので炎天下に公園などに出かける機会も多くなりそうだが、ワークマンの真空保冷ホルダーは炎天下ではどれくらいの冷たさを何時間持続してくれるのか楽しみである。
室内とはいえ氷の状態が24時間も持続するペットボトルホルダーは、もしやワークマンだけなのか? 今度は他社製品のペットボトルホルダーとワークマンの比較をぜひやってみたいものだ。
まとめ
■良かった点
・室内で6時間経過した後に飲んでも冷たさが感じられた。
・ペットボトルの蓋を回すときにクルクル空回りしない滑り止めはありがたい
・飲料水のひんやり持続時間を考えても980円は破格
・ペットボトルの結露に悩まされない
・車のドリンクホルダーには入らない分、取っ手があるのでホルダーにかけることも可能
・長時間「冷たい!」を感じることができる!
■イマイチな点
・重たくて大きく感じる
・オシャレ感はないような気がする
・完売店が多いのでなかなかゲットできない
・ステンレスなので落としたりしたらすぐに凹みや傷ができそう
※2021年7月17日初出の記事に編集を加えています。