いま、全国の文房具店をはじめ観光地のお土産店に行くと、必ず並んでいるといっても過言ではない、小さくて可愛い便箋が「そえぶみ箋」です。
あまり文房具に関心がない人でも、商品名まではわからなくても店頭に並ぶ姿を目にしたことがある人は多いはずです。
いまや全国的な人気となった、世界一短い手紙が書ける「そえぶみ箋」の魅力をお伝えします。
古川紙工
伝統と文化を受け継ぐそえぶみ箋
古川紙工(ふるかわしこう)株式会社(以下古川紙工)は、岐阜県美濃市で天保6年(1835年)に創業し、紙の文化を伝える製品を数多く世の中に送りだしている日本を代表する老舗のメーカーです。
岐阜県美濃市と言えば、1300年の歴史がある「美濃和紙」のふるさととして知られています。2014年にはユネスコ無形文化遺産に登録され、日本が世界に誇れる伝統と技術を今に伝えています。
古川紙工の「そえぶみ箋」は、美濃和紙の伝統と技術で生み出された、古くて新しいスタイルの便箋です。
そえぶみ箋の使い方
・日本一短い手紙を書こう
パッケージには便箋と封筒がセット
「そえぶみ箋」は、縦約114mm、横約73mmのサイズに7行の筆記スペースがあり、1行当たり7文字~10文字程度、おおよそ70文字程度の短い文章の筆記が可能です。
小さな文字なら、1.5倍くらい書けるかもしれませんが、twitterの投稿は140文字まで、それよりも短い文章になります。
これなら、普段手紙を書き慣れていない人でも、SNSへの投稿するような感覚で気軽に「日本で1番短い手紙」を認(したた)めることができるはずです。
・お土産に添える
お土産にひと言添えて
出張や旅行先からのお土産を、職場のデスクにただ配っただけでは、誰がどこへ行って買って来てくれたのかわかりません。ましてお正月休みやお盆休みの帰省や旅行の場合、他の同僚も旅のお土産を配っているかもしれません。
配る側は、お礼を期待しているわけではありませんが、もらった立場からすればひとことお礼を伝えたいものです。
業務用の付箋やメモ用紙では、ちょっと寂しいと感じる時に「そえぶみ箋」は贈る側のセンスと感謝の気持ちをより伝えることができます。
・お年玉ポチ袋
お年玉にお祝いの言葉を
お正月になれば、筆者のまわりには2桁に届きそうなほどの、甥っ子姪っ子が集まってきます。
日本の伝統に則りポチ袋に名前を書いて渡すだけでは、親戚のおじさんのひとりからもらったお年玉で終わってしまいそうですが、こどもたちへ年始の挨拶も兼ねて「そえぶみ箋」でお年玉を渡すと新鮮です。ひょっとしたら、お年玉のお礼にと、手紙やハガキが返ってくるかもしれません。
おじさんとして、期待はしていませんが、そんな手紙をもらえたら嬉しくて、来年のお年玉を奮発してあげたくなります。
どんな筆記具でもOK優れた紙質
そえぶみ箋に似合う筆記具は?と、私たちが日常よく使うボールペンや鉛筆、さらに大人の筆記具といわれる万年筆を使って書き比べて見ました。
・油性ボールペン
・水性ボールペン
・鉛筆2B
・サインペン
・万年筆
5種類の筆記具を使って書き比べ
和紙という性質上、ペンというよりもインクの性質によって得手不得手が出るだろうと思ったのですが、意外にどの筆記具でも遜色なく筆記を楽しめそうです。
ただし水性系インクの場合、油性ボールペンや鉛筆と異なり、和紙の繊維の中にインクが広がり「滲み」が出てしまいますが、これは和紙らしい特徴だと感じています。
もちろん、滲みのない文字は読みやすいといったメリットはありますが、ただ読みやすいということだけを優先すれば、ワープロを使ってプリントアウトした物と同じで、ただの印刷物になってしまいますが、滲んだ文字だからこそ手書きの良さがより顕著に表れる気がします。
300種類以上もある「そえぶみ箋」の豊富なデザイン
文具男子にも人気なブンボウグ柄
定番シリーズには女性に人気の「スイーツ」柄や、昭和のテイストが香る「レトロ」柄、ファンからのリクエストで生まれた可愛い「動物」柄に、男性からも支持される「ブンボウグ(文房具)」などのデザインが全国の店舗に並びます。
店舗・イベント限定販売のそえぶみ箋
定番デザインの他に、全国の文具店や販売店だけの店舗限定モデルに加えて、イベント会場でのみ販売される限定品もあり、コレクターには垂涎ものの逸品といえます。
お土産に買って帰りたいご当地デザイン
観光地などのお土産店で販売されている、その土地の名物やランドマークなどが描かれた「そえぶみ箋」は、店舗限定モデルと同様にその土地に行かなければ購入できないため、旅行先で見つけたならお土産のひとつに欲しい「そえぶみ箋」です。
自分でつくるそえぶみ箋
可愛らしいイラストが描かれた「そえぶみ箋」にはノーデザイン(無地)のモデルも販売されています。自分でイラストを描いたり、お好みのスタンプを押印したりと、世界にひとつだけの自分オリジナル「そえぶみ箋」をつくる楽しみ方もあります。
短い言葉で伝えたくなるまとめ
気持ちを伝える最良のツールは手書きの手紙です。
フォーマルなスタイルであれば、それなりの書式に則り書くのがホントかもしれませんが、気の置けない友人や、職場の同僚や後輩に、堅苦しくないけれどそれでいて感謝の気持ちを伝えるのにはやはり手書きが1番です。
書くコトが億劫に感じる人、どう書いていいのかわからない人に、従来の便箋では敷居が高いのかもしれませんが、SNSに投稿するような自然体の気持ちで書ける「そえぶみ箋」は、送った相手から「いいね」をもらえるフレンドリーな便箋です。
製品:そえぶみ箋
発売:古川紙工
価格:330円(消費税込み)からデザインによって価格が異なります。
無地のみ302円(消費税込み)
内容:便箋30枚・封筒5枚
種類:定番デザインをふくめて約400種類以上