SixTONESにとって5枚目のシングル「マスカラ」が、8月10日付のオリコンデイリーシングルランキングで1位に初登場。売り上げは初日だけで35万枚を稼ぎ、今年2月発売の前作「僕が僕じゃないみたいだ」の初日記録（30万663枚）を上回った。表題曲「マスカラ」はKing Gnu・millennium paradeの常田大希が作詞作曲を手掛けたが、ジャニーズファン以外のネットユーザーからも「初めてジャニーズのCDを買った」と、購入報告が上がっている。
今作は、初回盤A・Bと通常盤の3種展開。「マスカラ」は“終わりがあるのなら始まらなきゃ良かったなんて”といった満たされない思いを描いた切ないラブソングとなっている。8月11日、楽曲提供者の常田はTwitterやインスタグラムに、ギターで同曲を演奏する動画を投稿。「しがらみゼロの 完全ノンタイアップ 音楽一本勝負です 宜しくおねがいしマスcara」とPRした。
また、SixTONESとKing Gnuの所属レコード会社はソニーミュージックだが、常田はTwitterで「ジャニーズだとか我々のレーベルがSONYだとかは実は全く関係無くて,ただ純粋に彼らと向き合って作る事が出来て刺激的な時間だった」と説明。さらに、King Gnu・井口理がTwitterで「タワレコ行かなきゃ ちゃんと聴きマスカラ」と反応すると、常田は冗談交じりに「100枚ご購入お願いします」と、返信していた。
「SixTONESといえば、Snow Manとの同時デビューシングル『Imitation Rain / D.D.』（昨年1月発売）が発売初日にして77万2,902枚と、爆発的にヒット。SixTONESとしての単独シングルとなった『NAVIGATOR』（同7月発売）は“独り立ち”を記念したファンが頑張ったようで、初日に42万3,202枚を売り上げていました。同作は、TVアニメ『富豪刑事 Balance：UNLIMITED』（フジテレビ系）のオープニングテーマ曲だったため、アニメファンの後押しもあったでしょう。しかし、昨年11月発売の3作目の『NEW ERA』は初日31万1,764枚（初週44.6万枚）、今年2月の4作目『僕が僕じゃないみたいだ』は初日30万663枚（初週43.1万枚）と、2ndシングル以降の初日売り上げは右肩下がりだったんです」（ジャニーズに詳しい記者）
また、SixTONESは7月に音楽特番『THE MUSIC DAY 音楽は止まらない』（日本テレビ系、7月3日放送）や、『音楽の日』（TBS系、7月17日放送）で「マスカラ」を披露していたものの、リリース日直近の音楽番組への出演は『バズリズム02』（日テレ系、8月13日放送）『CDTVライブ！ライブ！☆夏フェス2021』（TBS系、8月16日）『ミュージックステーション SUMMER FES』（テレビ朝日系、8月20日放送）と、リリース後となる。
それだけに、ファンは売り上げ低下を心配していたようだが、初日の結果を受けて、「タイアップなしで前作から5万も多いじゃん。売れてよかった」「ノンタイアップで、音楽番組でのプロモーションも少ないのによく売れた！」と安堵の声が漏れていた。ちなみに、ミュージックビデオを除き、今作で収録される4曲は初回Aと通常盤を手にすればすべてマークできるためか、「実質2種類だから怖かったけどよかった」「実質2形態でこの数字は良いと思う」とのコメントも。
「一方、今回の『マスカラ』をめぐっては、発売前にSixTONESファンとKing Gnuファンの間に不穏な空気が漂うアクシデントも勃発しました。SixTONESファンは、King GnuのYouTubeチャンネルの動画『白日』（2019年2月公開）に、『SixTONESファンです。この度は楽曲提供ありがとうございます』『SixTONESから来ました！ 素敵な楽曲ですね。「マスカラ」楽しみです！』といったお礼のコメントを残したんです。これに対し、一部のKing Gnuファンが『SixTONESファン、コメントが上から目線』『宣伝くさいし自己主張強い』と、嫌悪感を示していたんです」（同）
ところが、発売後はKing Gnuファンも「マスカラ」を買ったとツイートしているほか、ほかのTwitterユーザーも「『マスカラ』がカッコいいから、ジャニーズのCDを初めて買った」「初めてジャニーズのCD買ったけど、どの収録曲も良い」と、うれしそうにCDの写真を載せていた。今回はKing Gnu効果、楽曲の魅力が広まったおかげで、前作より5万アップのかもしれない。
なお、その「マスカラ」は8月11日付のオリコンデイリーシングルランキングで、6万6,126枚を売り上げ、2日間の合計は42万10枚に。早くも前作「僕が僕じゃないみたいだ」の初週43.1万枚に近づいているが、新曲はSixTONESにとって自己最高のヒット作となるだろうか？