前回、どん兵衛の「冷やしカップそば」を食べてから、冷やしカップ麺の魅力に気づき始めた筆者。今回は東洋水産株式会社が販売する「マルちゃん」カップ入り即席麺「マルちゃん 冷しぶっかけ肉うどん」「同 冷しぶっかけ鴨だしそば」2021年6月7日発売を比較レビューしてみたいと思います!
【マルちゃん】冷しぶっかけ鴨だしそば、冷しぶっかけ肉うどん 各212円(税込)
今回、実食比較するのはこちら。「マルちゃん 冷しぶっかけ肉うどん」「マルちゃん 冷しぶっかけ鴨だしそば」です。赤いきつねと緑のたぬき♪ でおなじみのマルちゃんシリーズが、密かに6月から販売開始していた冷やしカップ麺だ。
店頭で見かけることはなかったので、通販でGETすることに。どん兵衛といい、なんでこんなに「冷やしカップ麺」は手に入らないのだろうか。公式サイトを見てみても全国販売と書いてあるのに……。そんなことはさておき。
一昨年、昨年も期間限定で発売していたようですが、期間限定すぎて出会うことができなかった。商品説明によると今年は、昨年よりも特徴的なフレーバーで、さらに具材を充実させて登場したらしい。これは期待度が高まる!
では早速作って食べてみましょう!
「冷しぶっかけ鴨だしそば」迷わず氷投入で冷やす!
「マルちゃん 冷しぶっかけ鴨だしそば」の説明書きによると、そばは歯切れの良いなめらかそばを使用しており、ベースの味は「かつお節」です。
パッケージを開けると、「あとのせかやく」と「液体つゆ」が入っていました。液体つゆは「かつお節ベースに鴨の旨味を加え醤油と甘みを効かせた上品なつゆ」だそうですが、鴨の旨味とは一体どんな味なんだろう? 疑問が湧いた。
ちなみに、調味油には鴨オイルを配合しているらしい。めっちゃ「鴨」を使ってるんだな。熱湯を入れて4分待ちます。
湯切りタイプのカップ冷麺は珍しいと思う。熱湯4分の文字通り、4分待った後に湯切り口からお湯を捨てて、冷水で麺を洗って……を3回繰り返します。
冷水で冷やすを3回繰り返す工程は、「気軽に楽しめるカップ麺」のイメージが覆させられるくらい面倒だ。この辺りの手間がちょっぴり気になるところではある。
見た目が全く具材のない画像になりましたが、ちゃんとお気持ち程度の具材はありますのでご安心を。
前回の冷やしどん兵衛で学んだ通り、冷水で3回冷やすくらいでは「ぬるい」麺にしかならない。ハッキリ言って、ぬるい状態は全くおいしくないので、迷わず氷を3個入れ、よく混ぜてから実食です(氷はお好みでお入れください)!
冷水で冷やされた麺は予想以上にコシがある。そこそこの弾力があり、食べごたえもある麺ですが歯切れがよく喉越しもGOOD。
これは! 「どん兵衛」の冷やしカップそばの麺と比較する価値がある。どん兵衛は麺がモチモチしていた。
「鴨だし」として「鴨」を全面的に押し出しているだけあって、ダシがしっかり効いたぶっかけツユがおいしい。正直「鴨の味」はよくわからなかったが、マルちゃんが出汁に注力しているのはよくわかりました。
ネットで調べてみるとマルちゃんを販売している東洋水産は、“和風つゆ”のおいしさに定評のあるブランドなんだそう! 出汁全体と麺の歯切れの良さは100点! と感じました。
「冷しぶっかけ肉うどん」レモン風味という期待の1杯!
続いて「マルちゃん 冷しぶっかけ肉うどん」を食べてみましょう。こちらはパッケージに書かれている「レモン風味のさっぱりつゆ」が個人的にかなり気になっていました。
見た目もなんか涼しそうでさっぱり爽やかなイメージです。今から2個目のカップ麺を食すというのに、胃袋のダメージは全く感じず、食欲をそそるパッケージ。
鰹節や昆布の出汁をベースに豚の旨味が加わり、さらにほんのりとレモンの酸味を利かせた一品だとか。これは楽しみである。
パッケージを開けると「かやく」と「あといれつゆ」が入っています。この「かやく」には味付牛肉が入っています。
「かまぼこ、ねぎ」は最初から入っていて、「かやく」を入れてから熱湯を入れます。こちらのうどんはソバと違って熱湯を入れて5分間つ。待ち時間が1分違います。
冷やしカップ麺では必ず通らなければいけない面倒な儀式、「冷水を入れて湯切り口から水を捨てる行程を3度繰り返す」を終え、液体つゆをかけて完成。
パッケージとは随分違う肉の量の少なさに“カップ麺あるある”の闇を感じてしまったが、気にせず実食です!
麺が細い! ほんのりレモンの爽やかな香りがして暑い夏に食欲そそる。
一口目を食べてみて「もう、冷やしカップ麺の中でこれが一番好き」と第一印象から高評価です。
マルちゃんの麺がここまで出汁と絡みやすいなんて! と感動でした。さっぱりしているのはもちろん、冷えたレモン風味のうどんが夏にぴったりだ。適度に弾力がある細麺が食べやすくて、どんどん胃袋に入っていく。
温かいうどんのように「伸び」を感じることなく、むしろ冷やしているので麺がキュッと締まって強いコシが出ています。
カツオ節や昆布の出汁と豚の旨味を利かせた“和風つゆ”がそもそもおいしい。レモン風味の清涼感のある冷やしうどんは、カップ麺を食べている感覚を忘れそうでした!
【総評】
もう一度作りたい度:★★★★★(送料を考えるともう一度通販で注文しようか迷うがもう一度食べたい!)
ズボラ主婦でも再現可能度:★★★★★
子どもウケまたは夫ウケ:★★★★☆(そばよりうどんの方が子どもには人気でした!)
どん兵衛VSマルちゃん、食べるなら「マルちゃん 冷しぶっかけ肉うどん」!
どん兵衛冷やしカップ麺(うどん・そば)VSマルちゃん冷やしカップ麺(うどん・そば)の計4種類を食べ比べてみましたが、麺のコシと出汁のおいしさは「マルちゃん」に軍杯が上がったものの「どん兵衛」は麺がモチモチ。マルちゃんより具材の味がハッキリわかる逸品でした。
どちらも甲乙つけがたい魅力があったのですが、個人的にはマルちゃんの「マルちゃん 冷しぶっかけ肉うどん」のレモンの清涼感とキュッとしまったうどんが好みでした。
どちらの冷やしカップ麺もそれぞれに新しい発見があり、お世辞抜きで「冷やしカップ麺イケるやん」と思ってしまった。この夏、また手に入ったら作る工程は少々面倒くさいがまた食べてみたいと思いました。