• Tue. Sep 28th, 2021

小泉進次郎と東出昌大、「女性自身」で報じられた内容がちょっと気の毒になるワケ

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 かなりショックなできごとが。「週刊文春」(文藝春秋)が電車の中吊り広告を終了するという。確かに紙媒体の売り上げは落ち、車内で週刊誌はおろか漫画雑誌も読む人はほとんどいなくなった。キオスクも週刊誌を購買する人が減り、雑誌の扱いスペースもどんどん縮小されている。これも時代か。紙媒体に長らく関わってきただけに、ひしひしとその寂しさを感じている。

第565回(8/12〜8/17発売号より)
1位「小泉進次郎環境相 緊急事態宣言下のSP同伴&家族総出ヘアカット」(「女性自身」8月31日号)
2位「東出昌大 待望の主演映画オファーも『“ダメ夫”役拒否』に何様?大批判」(「女性自身」8月31日号)
3位「福原愛“当てつけ中国移住”で『年収10億円タレント計画』」(「女性自身」8月31日号)
※「女性セブン」は合併号休み

 今週の「女性自身」には、ターゲットとして俎上にあがった男性有名人がちょっと気の毒になる特集が2本あった。その切り口に無理やり感があるから。その一つが環境相である小泉進次郎の“家族”ネタだ。

 記事によると緊急事態宣言中の8月7日、進次郎とその妻・滝川クリステル、そして1歳になる長男が一緒に都内の有名美容院に出向いたという。進次郎は大臣だからSP付きだ。そして、この日は奇しくも2年前に2人が結婚を発表した日だという。このことについて「女性自身」はこう批判、糾弾している。

「連日、国民への不要不急の外出自粛を呼び掛けている政府の一員として、家族総出で美容院にお出かけとはあまりにも“上流”すぎる」
「“人流を作らないで”と発信している側の大臣が、そういう行いをすること自体が問題だと思います」(神戸学院大学法学部・上脇博之教授コメント)
「買い物以外の外出自粛をお願いするような緊急事態宣言下で、送迎付きで美容院に行くというのは特権を利用しているように見られてしまうこともあるでしょう」(のぞみクリニック・筋野恵介院長コメント)

 確かに一理あると思うが、でも現在、美容院に行くのって不要不急でダメなのか? 昨年の最初の緊急事態宣言の際は、美容院はダメで理容院はOKという不可解な対応だった。これは“政治案件”との指摘もあったが、しかし現在は、美容院への休業要請はない。そんな状況下、大臣が家族で美容院に行くのは批判されることなのだろうか? もしそうなら、一般国民もヘアカットを自粛すべきだと「自身」は主張しているのか? 美容院に休業要請も、補償もない中で。そんな疑問が湧く。

 そもそも考えてみれば、こんなことが議論になるのは、「不要不急」の定義を政府が曖昧にしたままだからだ。しかも、ご都合主義で。例えば先日、IOCのバッハ会長が銀座をお散歩したことが話題になったが、これに対し丸川珠代五輪担当相は、「不要不急かは本人が判断すべきだ」と発言し物議を醸した。つまり、“不要不急”とは国民誰しもが“個人的に勝手に判断すること”であり、しかもその結果は、“自己責任”というわけだ。政府の無責任さがこうした混乱を招いたと言える。

 だから、進次郎が家族総出で美容院に行ったことを、進次郎個人の“特権”“上流”批判に安易に落とし込むだけでなく、政府のコロナ対策の無策無責任ぶりにまで踏み込んでほしかった。そんな意味で、進次郎を“気の毒”と表したが、進次郎の家族ネタやその動向は今後も当然、話題になるだろうし、するべきだと思う。

 2年前の結婚発表の際、首相官邸をわざわざ2人で訪れ、当時の安倍晋三首相に結婚を報告、そのまま官邸で揃って取材に応じ、“結婚会見”までした有名夫妻だ。生まれた長男も小泉家という政治家一族の跡取り有力候補でもある。ヘアカットは女性週刊誌らしい切り口ではあるが、しかし今回はやはり無理やり感が――。残念。

 そんな「女性自身」が取り上げたもう一つのネタが東出昌大だ。不倫、離婚以降、メディアにボコボコにされ続けた東出だが、今回のネタは、ちょっと気の毒だと思うのだ。

 その内容は東出に騒動以降、役者としては意外と順調だという東出が“主演映画”のオファーを断ったというもの。不倫騒動で3億円ともいわれる違約金が発生した上、そのイメージダウンからCMオファーも途絶えた東出。さらに3人の子どもたちの養育費が「月1人1万円」との報道もある中、“仕事を選んでいる場合か!”というのが東出に対する「自身」記事の批判内容だ。

 これまたおっしゃる通り。しかし、記事で紹介されるその映画の内容を聞くと、ちょっと気の毒になるのだ。

「育児を任せきりにしていた妻が事故で意識不明になった後、児童養護施設に子供を預けてしまう“ダメ夫”が主人公」

 いや〜、いくら金銭的に困っていても、今こんなオファーを受けたら、その後の仕事に影響するだろうし、さらなるイメージダウンも必至では、というストーリー。だからなのか、事務所が総合的に判断して断ったと記事にはある。まあ、仕方ない。そんな事情も踏まえた上で、それでも「自身」はこう東出を糾弾した。

「杏さんにとっても『何様!?』との思いはあるでしょう」

 自業自得だが、ちょっと気の毒。

 そんな男たち2人を尻目に、なんだか明るい未来が見えてきているのが、不倫疑惑の末に離婚が成立した福原愛だ。福原は8月5日に中国のネットメディアで離婚後初の単独インタビューに応じたという。そして記事では、現在でも中国で絶大な人気を誇っている福原が中国本土で活動した場合の推定年収を算出している。その額10億円なり! 巨大マーケット中国を味方につける福原。頑張れ!