8月上旬に開幕した大阪公演に続いて、11日から東京・博品館劇場で始まった舞台『コムサdeマンボ!』。ジャニーズ事務所所属の俳優・室龍太が主演を務め、関西ジャニーズJr.の古謝那伊留も出演している作品で、15日の夜公演は、Snow Man・向井康二が観劇していたとネット上で話題になった。しかし、同日に舞台の運営側がSNSを通じて来場者へある“お願い”をしたことがきっかけで、ファンの間で物議を醸すこととなった。
室は今年4月に関西Jr.を卒業し、ジャニーズ所属の俳優として再スタート。一方、向井は2019年1月にSnow Manに加入する前に関西Jr.として、室と共に切磋琢磨しながら活動していた。かつての仲間だった室と古謝の出演舞台に駆けつけた向井の姿は、来場者にも目撃されていたようだ。
「劇場にいたファンのレポートによれば、舞台の終盤で室がダイアン・津田篤宏のネタ『ゴイゴイスー』のポーズを決めたほか、古謝が向井の定番ネタ『もみあげ手裏剣』を見せ、観客にアピールしていたといいます。『ゴイゴイスー』といえば、実は向井の“十八番”。津田の許可を得て、自身のネタとしてよく披露しているんです。これを見て、向井が見に来ていることに気づいたジャニーズファンは、後ろの客席を向いて彼を探していたようで、室は『誰を見に来たん!?』などと、拗ねていたそうです」(ジャニーズに詳しい記者)
終演後の同日午後8時台、『コムサdeマンボ!』の公式Twitterアカウントは「室座長がいじけるので、最後まで前を向かい、じゃなかった向いたままでお願いします」と、“むかい”の文字を交えてツイート。Snow Manを表したのか、雪だるまの絵文字も添えられていた。
深刻な文章ではなかったため、ネット上には「お客さんが康二くんに注目しちゃって、拗ねる龍太くんかわいい!」「向井くんにも優しいスタッフさん、ありがとうございます」といった声もあったものの、「演出とは関係なく、上演中に後ろを振り返るのはマナーが悪い」「ファンが客席ばかり見るようになったら、康二くんも見学に行けなくなりそう」「やんわりした注意喚起だけど、ほかの出演者にも失礼だから後ろ向くのはやめて」などと、問題視するファンからは苦言が漏れた。
今回に限らず、ジャニーズタレントが出演する舞台において、公式アカウントが観劇マナーなどを呼びかけるケースは増えているようだ。
「例えば、昨年11月にジャニーズJr.内ユニット・美 少年の岩崎大昇が主演を務めた『ELF - The Musical/エルフ・ザ ミュージカル』では、同月18日に『ここまでの公演で、一部観劇マナーの良くない方が散見されております』と前置きし、上演中の録音・録画、おしゃべりは禁止であるとアナウンス。『出来る限り、途中入場・途中退場はご遠慮頂きますようお願い致します』ともツイートしていたんです。この舞台でも、客席の視線が見学席に集まっていたようで、『見学の子がいる日はかなりざわざわしてて、ステージじゃなくて後ろを向いてる人がたくさんいて悲しい』『見学の子を見る目的なのか、二幕が始まっても席に戻らない人が多い』などのレポートが上がっていました」(同)
今回の『コムサdeマンボ!』が行った注意は非常にソフトなものだったが、同様の事態が再び起これば、『ELF - The Musical』のように厳しいアナウンスがされる可能性もあるだろう。東京公演は8月22日まで行われ、以降は京都、静岡に場所を移し、同27日に千秋楽を迎えるが、無事に閉幕することを願いたい。