8月24日、「東京2020パラリンピック競技大会」が開幕した。開会2日前の22日には、大会組織委員会が記者会見を開き、国際パラリンピック委員会(IPC)の特別親善大使を務める「新しい地図」の稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が出席。大会への期待や意気込みを語った模様が、情報番組やスポーツ紙で取り上げられたが、これに対してジャニーズ事務所が一部メディアに“注文”をつけていたという。
「『新しい地図』の3人は、2016年末のSMAP解散を経て、17年9月上旬にジャニーズ事務所を退所。彼らのマネジメントは現在も、16年1月に事務所を去ったSMAPの元チーフマネジャー・飯島三智氏が務めており、ジャニーズサイドとは“絶縁状態”となっています」(芸能ライター)
一方、ジャニーズ事務所といえば、今年8月14日に同社の藤島メリー泰子名誉会長が亡くなったばかりだ。なお、メディアがメリー氏の訃報を伝えるにあたり、ジャニーズ側は各メディアに対して「現役・退所者問わず、過去の映像使用に許可を出していた」(テレビ局関係者)という。
「以前までは、『このグループ以外は、すべて使用NG』『動画はNG、静止画のみOK』などと細かい注文が入っていただけに、退所者の素材使用まで許すのは“異例の対応”だと、業界内でも驚きの声が上がっていました。逆に言えば、こうしたメディアに対する物言いは、メリー氏が主導していたものなのでしょう」(同)
そんな中、「新しい地図」が登壇した今回のパラリンピックの会見に関しては、新聞各社にジャニーズサイドから“注意喚起”があったという。
「『King&Princeと同じ紙面での掲載はNG』と指示が入ったそうなんです。キンプリは、8月21~22日に放送されたチャリティー特番『24時間テレビ44 愛は地球を救う』(日本テレビ系)のメインパーソナリティーを務めていたため、確かに同番組のニュースと、『新しい地図』の会見記事が、同じ面で隣り合わせになる可能性はありました。メリー氏の死去で退所者に対する扱いにも変化が起こるかと思われましたが、やはり“飯島派”の3人に対しては、これまで通りの対応がとられたそうです」(同)
一部マスコミの期待に反して、新しい地図は悪い意味で“特別扱い”されているようだ。
「19年8月に創始者・ジャニー喜多川氏が亡くなった後にジャニーズ事務所の新社長となった藤島ジュリー景子氏も、飯島氏とは『最後までわかりあえなかった』と、業界内で言われています。ただ、一昔前なら、そもそも『「新しい地図」の3人をメディアで取り扱うことすら禁止』といった指示が入ってもおかしくなかったため、『これでも進歩はしている』と見る向きもあります」(同)
いずれにせよ、メリー氏の死去後もジャニーズと「新しい地図」は“微妙な関係”が続いていくのかもしれない。