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カルト宗教の2世信者は、説教されがち!? 「うるせーーー!」と叫びたくなった、“親への感謝忘れるな”おじさん

「『カルト』と呼ばれる新興宗教の信者である両親の元に生まれた私は、子どもの頃からずっと(うさんくせぇ……)と思ってきた」――「脱会くん」ことライター・DJ2世がつづる、みんなに知ってもらいたい、2世信者だった私の日常と本音。

 前回の「2世信者あるある(前編)」を読み、後編が更新されることを祈ってくれていた皆様、私は復活しました。「DJ2世 a.k.a 脱会くん」です。

 前回は学生時代に起こりうるあるあるを3つ挙げたが、今回は社会人になってから起こりがちな2世信者あるあるをお伝えする。

【2世信者あるある その4】気づけば説教されている

 大人になると、世の中には2世問題以外にも、自分の生まれた環境で悩む人がたくさんいるということがわかり、次第に自分の生い立ちについても理解が進んでくるもの。そのうち自分の家庭環境についてカジュアルな場で人に話すというシチュエーションが2世信者にはやってくる。しかし、その場にいるおじさま方に、気づけばマウントを取られているというあるある。

 「えー別にいい親じゃん」「それでもさ、色々あったかもしれないけど親への感謝を忘れちゃいけないよ」「いやいやそんなんオレなんて(おじさんのエピソードに切り替わる)」……など、気づけば説教を受けていることが、今まで何度あったことか。

 うるせーーーー、こちとら何万回家族との関係で悩んだと思ってるんだ。よくそんなことデリカシーなく言えるなと叫びたくなる。妙なストレス。もちろんその助言は、一般論として至極真っ当なのだが、あまりにも言われることが多すぎて少々うんざりしてしまう。自分の中でいくら劣等感を克服しても、結局はおじさま方の説教の対象なのである。

 2世はマウント取られがち。逆にいえば、マウントを取ってこない人たちは、心を許してもいい人なのかなと思ったりもする。こうした星の数のような説教を乗り越えて、2世は一般社会での生きのび方を学んでいくのだ。

【2世信者あるある その5】久しぶりに会った友達が、ガチ信者になってる

 前編で述べた通り、子ども時代の2世信者は、“宗教バレ”の恐怖に晒され続けている。そうしたストレスがないせいか、育った環境を共有できる2世信者同士には、妙な親近感が生まれやすく、仲良くなるのも早いもの。

 小さい頃は、真面目に宗教のイベントへ通っていたものの、時に面倒くさくなり、親の目を盗んでは一緒にサボったこともあったあいつ。まさに苦楽を共にした旧友に久しぶりに会うと、ものすごくしっかり洗脳されていてドン引きする。

 おい、見る影もないじゃないか。あんなにいい奴だったのに……。いや、いい奴だから、こんな真っすぐに教えを信じていられるんだろうか?

 個人的な見解だが、高校2〜3年くらいから、だんだん人は、自分の将来に腹をくくって、真面目な話を大っぴらにしても平気なフェーズに入ると思う。そんな子どもから大人に成長する時期、一部の2世は、グッと洗脳が深まる気がする。ヤンキーが突然、真面目になって働きだすのと同じように。なんとなく親にやらされていた信仰を、自分の意思で始めるようになるのだ。この時期にピュア度が高い2世から順番に、“ガチ勢”になっていくイメージがあり、社会人になってから久々に会うと、価値観のあまりの違いに驚かされる。

【2世信者あるある その6】1世の気持ちはわからない!

 SNSが発達した現在、「元1世信者」とも交流する機会が増えた。自分でその宗教と出会って自らの意思で入信したものの、その後、距離を置いた人たちである。彼らの中には、SNSやブログを通じ、「私は騙された!」という文脈で宗教を批判する人もいるが(しかもなぜかヒステリックな文体)、正直2世には共感しにくい部分がある。

 というのも、1世はたとえ口車に乗せられたのだとしても、過去の自分が正しいと思って入信しているわけで、なのになぜ、被害者の立ち位置から、宗教を責めるのだろう……と。誤解を恐れずにいうと、少し無理があるような気がするのだ。何なら2世の苦しみは1世ありきなわけで、2世に紛れて、1世が完全なる被害者として文章を投稿しているのを見ると、激しく動揺して怖くなってしまうのだ。

 カルト宗教の問題と一口にいえど、実際には1世信者の問題と2世信者のそれは、まったくの別のものだったりはしないだろうか。

◎2世あるある、まだまだ言いたい
 ニッチな2世信者あるあるは、いかがだっただろうか。やはり大人になっていくにつれ、我々は2世信者であることへの社会の偏見と戦うことになる。たとえその教えを信じていなくても、2世ゆえに嫌な扱いを受けることがある。しかしその中で、優しい人に出会うこともあるのだ。こうして2世の悩みは、日々少しずつ変化していく。

 2世あるあるを書いていて気づいたが、こんなものいくらでも出てくる。また、今回は、あえてポップめのあるあるを選んだものの、これぞ修羅場というハードバージョンも、いずれまた機会があればまとめてみたい。

 ただこのあるあるネタを、の方々が面白いと思うかはまったくわからない。その是非は、もはや神に委ねられているといえよう。

【バックナンバー】
「カルト」と呼ばれる新興宗教のサラブレッド――2世信者だった私が「洗脳解ける機会増えた」と感じるワケ
http://www.cyzowoman.com/2021/06/post_331206.html
「ランドセルから宗教のアイテムを暴かれる」カルト宗教2世信者あるある言いたい!
http://www.cyzowoman.com/2021/07/post_331263.html