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「あんた、生涯後悔するぞ」は素で出たセリフ!? 元極妻が考える、工藤會トップの“死刑判決”

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

工藤會トップに死刑判決

 出ましたね、工藤會最高幹部の判決宮崎学さんが以前に指摘されていたように、求刑通りトップの野村悟総裁に死刑、ナンバー2の田上文雄会長(稼業名)に無期懲役の判決となりました。

 ときどき小雨の降る中で、23席に対して475人が傍聴券を求めて並んだそうです。ちなみに今年1月14日の求刑では、たった6席の一般傍聴席を求めて127人が抽選会場に来ています。いずれにしろ、すごい倍率ですよね。自慢じゃないけど、傍聴券が当たったことは一度もありません。以前は、親分がパクられ(逮捕され)た時など、親分のご家族の分の傍聴券を確保するためによく並びましたが、お役に立てませんでした。

 傍聴券が当たった方は、宝くじも買われるといいかもですよ。

間接証拠だけで「死刑」に

 この裁判については、実行犯と共に組織のトップが逮捕されて、間接証拠だけで関与を「推認」されて「死刑に相当する」と判断されたことが、最も重要な点です。

 経緯については以前も書かせていただいていますが、元漁協組合長射殺(1998年)、元福岡県警の警部銃撃(2012年)、看護師刺傷(13年)、歯科医師刺傷(14年)の4つの事件について、野村総裁と田上会長による指示があったかどうかが争われ、お2人とも一貫して関与を否定し、無罪を主張されてきました。

 元漁協組合長の事件は、以前に判決が確定しているにもかかわらず、再び起訴したことについては、マスコミも「禁じ手」と認めています。たとえば、西日本新聞は「(不起訴とされていた会長の田上被告を再び逮捕、起訴する)『禁じ手』も使った。異例の捜査を重ねた壊滅作戦が、トップの極刑判決を導いた」としています。でも、これは免罪符みたいな感じですよね。「異例の捜査」や「禁じ手」も、「悪い工藤會をやっつけるには必要だった」ということなのでしょう。

 事件については、本当のところは当事者しかわかりませんが、私も直接的な指示はなかったと思いますね。ただ、指示はなくとも、親分が「あいつは許せん」とか言ったのを聞いた若い衆がソンタクして……というのはアリではあります。いわゆる「ヤクザの行動原理」ですが、いずれにしろ証拠はないんですから、死刑判決は厳しすぎますよね。

「あんた、生涯後悔するぞ」

 この判決をめぐっては、亡きオットの元兄弟分情報によると、他の組織もけっこうざわついているようです。「こんな『推認判決』が前例になると、他組織も危機感を持つだろう。証拠がなくても『工藤會のようにしてやるぞ』という警察の脅しということ。まあ効き目はあるか」との分析を聞きました。

 もっとも「工藤會はやりすぎ」という声は、前からありましたね。それを裏づけるように、野村総裁と田上会長が裁判長に対してタンカを切ったこともニュースになりました。閉廷後に野村総裁が「(判決内容が)公正やないね」「あんた、生涯後悔するぞ」とスゴんだそうです。

 これは、言われたほうはビビりますよね。でも、不良として最後まで悪態をつくのは重要です。若い衆に示しがつかない、というよりは素で出たのだと思います。とはいえ、裁判所とマスコミの心証は最悪になったでしょうから、控訴審はさらなる苦戦を強いられるでしょう。弁護団の先生方は、頭を抱えていらっしゃると思います。