ラッパー・Zeebraが8月30日にTwitterを更新し、前日29日に出演した屋外音楽フェス『NAMIMONOGATARI 2021』が「危険な状況」だったなどと言及。「ヒップホップシーンを牽引する立場として責任を感じてます」と謝罪した。同フェスについては、政府から新型コロナウイルス感染拡大防止対策の徹底が呼びかけられている中、大勢の観客によって“密”状態になっている客席の様子がSNS上で拡散され、主催側への批判が続出しているさなかだが、「出演したZeebraの“先手謝罪”も火に油を注ぐこととなった」(芸能ライター)ようだ。
コロナ禍の影響でさまざまなコンサートや音楽イベントの延期や中止が相次いでいる昨今、公演を開催する場合は、出演者や公演関係者はもちろん、参加者にも感染拡大防止対策を講じるよう求められている。また、現在は感染者が増えている中とあり、ネット上では「開催すべきではない」という否定意見が中心だ。
「今月20~22日にかけて新潟県で行われた『FUJI ROCK FESTIVAL '21』に対しても、開催の是非をめぐり、ネット上では議論が行われていました。そんな中、愛知県で昨日に行われた『NAMIMONOGATARI』の参加者がSNSに写真や動画を投稿したところ、『密集していて感染防止の意識がまるでない』『観客同士で飛沫感染しそうなくらい声を出してる』といった苦言が相次ぎ、“大炎上”に発展しています」(同)
同フェスの公式サイトには、「音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」や「政府および県から発表されるガイドライン」をふまえての開催であると記載されていたが、ネット上では「マスクしてない人多すぎ」「酒類も提供されていたなんて信じられない」「明らかにガイドラインが守られてない」「主催側も参加者も意識が低すぎ」と厳しい声が上がっている。
「そんな中、Zeebraは30日に自身のTwitterを更新し、『昨日のNAMIMONOGATARI、県のルールに則ってると聞いていたので出演しましたが、開けてみたら危険な状況でした。会場に向かう最中SNSで会場の写真を見て、すぐにスタッフに連絡をし、司会からマスクの着用を徹底させる様に伝えました』(原文ママ、以下同)と投稿。続けて、『自分の事務所スタッフは消毒液を配布しながら会場を回り、自分のステージでも注意を促しましたが、そもそも出演すべきでは無かったという意見もごもっともだと思います』として、『国民の皆さんに多大なご心配とご迷惑をお掛けした事、ヒップホップシーンを牽引する立場として責任を感じてます』と謝罪しました」(同)
■不倫報道で大炎上の過去も
ところが、このツイートにネットユーザーからは「本当に大迷惑」「言い訳がましい」「炎上を回避したくて謝っただけでは?」と、怒りの声が続出。また、謝罪ツイートにより、さまざまなメディアがこの一件を取り上げた結果、同フェスにさらなる注目が集まることとなった。
「Zeebraといえば、昨年8月に『フラッシュ』(光文社)で“不倫旅行”を報じられた際もネット炎上しています。妻でモデルの中林美和とは、報道後の同11月に離婚を発表しましたが、不倫記事には、2人の娘で9人組ガールズグループ・NiziUのメンバーであるリマの名前まで記事に掲載されることに。NiziUは同12月にCDデビューを控えたタイミングだったため、ファンから『娘の大事な時期に、父親が何してるの?』『リマがかわいそう』と苦言が続出し、グループをマネジメントするソニー・ミュージックエンタテインメントも、メディアに対して『Zeebraの記事にリマの名前や写真を出さないで』と強く要請していたとか。Zeebraも各所に迷惑をかけたことを反省したようで、そういった過去があるだけに、今回、Zeebraは大ごとになる前に、先手を打って『NAMIMONOGATARI』出演を謝罪したとみられますが、完全に裏目に出てしまい、結果的に“火に油”を注ぐこととなりました」(レコード会社関係者)
なお、30日午後7時時点では、同フェスの参加者からコロナ感染者が出たという報道はされていない。 大規模な集団感染などが発生しないことを祈るばかりだ。