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お母さんじゃなきゃいけないことはない! 「母乳以外はダメ」と思い込んでいたイラストレーターてらいまきが気づいた育児のカタチ

ByAdmin

9月 4, 2021

 近年では共働き世帯が増えたこともあり、夫婦で子育てや家事を分担・協力することが少しずつ一般的になってきました。しかし、家庭によっては女性側の負担が大きく、特に子育てにおいては“母親”の存在ばかりが重要視されてしまうケースもあります。

 8月31日発売のコミックエッセイ『お母さんが1番!からの解放 「固定観念」と「思い込み」を捨てる!!』(KADOKAWA)の著者でイラストレーターのてらいまきさんも、かつては“育児は母親がすべき”という固定概念に悩まされていたそう。しかし、妊娠・出産・育児にまつわるさまざまな問題をパートナーとともに乗り越えてきた中で、そうした考えから解放されたと同書で明かしています。

 今回、てらいさんが“お母さんが1番”という考えを捨てたことで訪れた変化や、夫婦で子育てに向き合うコツを聞いてみました。

てらいまき
京都在住。イラストレーター、まんが家。 食べることが大好きで、食・旅行ルポ漫画、食べ物イラストが得意。 2017年生まれの息子、2019年生まれの娘、夫との4人暮らし。 「子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ」(レタスクラブweb)連載中! 著書に『北欧フィンランド 食べて♪旅して♪お洒落して♪』(実業之日本社)、『神秘の絶景に会いに行く!アイスランド★TRIP』(ダイヤモンド・ビッグ社)、『きょうも京都で京づくし 地元の遊び方とおいしいもん』(ダイヤモンド・ビッグ社)などがある。

ーー『お母さんが1番!からの解放 「固定観念」と「思い込み」を捨てる!!』では、妊娠糖尿病疑惑や母乳育児へのこだわりに悩んでいた時のエピソードが明かされていますが、妊娠前は育児についてどんなイメージを持っていましたか?

 私の母が家事や育児の愚痴をこぼしている姿を見たことがなかったので、なんとなく「ツライこともあるだろうけど楽しそう」というイメージがありました。出産すれば当然母乳が出るし、母親らしい考え方が自然にできるようになって、私も自分の母のようになれる気がしていました。

 でも、実際はあまり母乳が出なかったし、長男は全然おっぱいを吸ってくれずに暴れていて、「思ってたのと違う」ことばかり。それでも「母乳で育てなきゃ」という思い込みがあって母乳外来に通っていたんですが、そこで助産師さんに「母乳で育てる気合が足りない」と言われた時、本当にショックを受けました。今思えば、当時は「母乳以外は絶対にダメ」という考え方に洗脳されていたんだと思います。

『お母さんが1番!からの解放 「固定観念」と「思い込み」を捨てる!!』より

『お母さんが1番!からの解放 「固定観念」と「思い込み」を捨てる!!』より
ーー「母乳信仰」というものですよね。てらいさんは産後4カ月で母乳からミルクに切り替えたそうですが、それによってどんな変化がありましたか?

 それまでは友達と外出しても「授乳間隔が3時間空くと胸にしこりができちゃうから早く帰らなきゃ」と母乳のことばかり考えていたので、その時間を楽しめなかったんです。でもミルクに切り替えて母乳のことを考えなくなってから、友達との時間を心の底から楽しめるようになりました。育児はもちろん大切ですが、子どもから少し離れて親がリフレッシュできる時間を持つことは絶対に必要だと思います。

ーー本の中では、「ラクしちゃいけない!」という思い込みから解放され、「便利なものに頼ろう」と考えるようになったことも描かれていますよね。ベビーフードの他にも、具体的にてらいさんが使われているグッズを教えていただけますか?

 食洗機やドラム式洗濯乾燥機などの時短家電は重宝してます。あとは「CURIO」のストローラーASというベビーカーもおすすめ。とにかく機動性が抜群で、自分の体の一部のように動かせるんです。

 また、抱っこ紐を使っていた時は肩こりに悩んでいたのですが、「BABY&Me」のヒップシートキャリアに変えてからかなり楽になりました。最近だと、子どもがタブレットで動画を見る時にいつも至近距離で見ているのが気になっていたのですが、照明一体型3in1プロジェクターの「ポップイン・アラジン」で動画を大きなスクリーンで見せることで解決できました。夫婦で映画を楽しむ時にも使えるので買ってよかったです。

『お母さんが1番!からの解放 「固定観念」と「思い込み」を捨てる!!』

『お母さんが1番!からの解放 「固定観念」と「思い込み」を捨てる!!』
ーーてらいさんの夫さんは妊娠や育児に主体的なようですが、「夫が育児をしない」と悩む妻は少なくないように感じます。妊娠や育児に夫婦で向き合うためのコツはありますか?

 私たちの場合、妊娠してから、はるな檸檬さんの『れもん、うむもん!ーそして、ママになるー』(新潮社)や田房永子さんの『ママだって、人間』(河出書房新社)などの妊娠や出産のリアルを描いた漫画を一緒に読んだり、「女性は産後にホルモンバランスが崩れるので精神的に不安定になりやすい」と伝えたりと、夫といろんな情報を共有していたのがよかったのかなと思います。

 実際、私は産後かなり情緒不安定だったのですが、夫は「そういうこともあるよね」と受け止めてくれました。夫には妊娠や出産、育児を自分ごととして捉えて欲しかったし、今後一緒に育児をしていくのに夫婦で知識が偏っている状態にはしたくなかったんです。

 また、夫が育児参加をするにあたっては、「相手のやり方に口を出しすぎないこと」も大切かもしれません。私が産後まだ入院していた時、夫が仕事帰りに病院に来て子どもにミルクをあげたり、オムツを替えたりしていたんですが、私はつい「そうじゃないよ!」と強く指摘してしまって。夫はそれがすごく嫌だったようで、もしそんな状況が続いていたら育児のやる気がなくなっていたかも……と言っていました。

 女性は産後すぐに病院で母乳や沐浴などの指導を受けますが、夫はどうしても後になってしまいますよね。夫が育児に不慣れだとやきもきしてしまうこともあると思うのですが、相手がやる気をなくすような言い方ではなく、丁寧に向き合うことが大切だと実感しました。

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