波瑠が主演を務める“月9”ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)の第10話が9月6日に放送され、世帯平均視聴率11.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。
「次回13日の放送で最終回を迎える同作は、初回以降2ケタをキープしていたものの、第8話が9.5%、第9話で9.1%と2週連続で1ケタ台にダウン。第10話で3週間ぶりの2ケタ回帰となりました」(芸能ライター)
同作は、「あさひ海浜病院」の夜間救急専門チームで働く朝倉美月(波瑠)をはじめとする年齢も性格もバラバラな5人の医師が命と向き合い、家族や恋人への悩みを抱えながら成長していく“青春群像劇”。第10話の序盤では、「あさひ海浜病院」の会長である桜庭麗子(真矢ミキ)が、ナイトドクターの指導医・本郷亨(沢村一樹)に「夜間チームは赤字」とコストの問題を指摘し、チームの必要性について「理事会で話し合いを行った」と報告する緊張感漂うシーンがあった。
「その後、台風の影響で同病院一帯が大規模停電に見舞われ、自家発電システムのない他院から電気が復旧するまで人工心肺患者や透析患者など、緊急を要する患者を『受け入れてほしい』という要請が続々とあり、ナイトドクターは決断を迫られる……という展開を見せました。結局、あさひ海浜病院はすでに満床に近い状態であったため、廊下やロビーにまでベッドやストレッチャーをずらりと並べ、他院の患者を受け入れることに。現実ではなかなか見られない珍しい光景に、ネット上では『やりすぎ! 野戦病院みたい』『患者を受け入れすぎてて、すごい!』とさまざまな声が上がりました」(同)
物語後半では、“どんな患者でも受け入れる”というポリシーを貫いたナイトドクターたちに対し、本郷が「俺が目指すのは、いつどこで誰が倒れても患者を受け入れ、救うことのできる医療体制だ。そのために、ナイトドクターをどの病院にもいて当たり前のものにしたい!」と熱弁。しかし、そんな感動的なシーンも束の間、ラストでは衝撃の事実が告げられた。
「停電騒動から数日後、本郷が突然、夜間チームに対し『ナイトドクターチームは、今月をもって解散することが決まった』と報告。『私たち5人に、別れのときがせまっていた』という波瑠のナレーションと共に第10話が終了したため、視聴者は騒然となりました」(同)
ネット上では、「え、待って? 解散なんて絶対嫌だ」「解散しないで! お願いします!」「せっかくチームに一体感が出てきたのに、いきなり解散なんて悲しすぎる」といった悲痛の叫びが続出している。
「現在放送中の日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)は“演出重視”といえる非現実的な内容も目立ちますが、医療現場で起きている問題を丁寧に描いてきた『ナイト・ドクター』に好意的な視聴者も多く、『シリーズ化してほしい』という声も目立つ。数字も概ね好調だっただけに、フジも当然、シリーズ化を望んでいるでしょうから、続編の制作に希望を持たせるような終わり方になる可能性もありそうです」(同)
近頃の医療ドラマの中では「見応えがある」「過剰な演出が少なくていい」との声も多い『ナイト・ドクター』。最終回の視聴率も気になるところだ。