9月3日、テレビ朝日系でバラエティ特番『千鳥の芸人C-1グランプリ』が放送された。番組内容をめぐり、ネット上では、同局の『アメトーーク!』に“酷似している”と話題になったが、業界関係者によると「2年ほど前、実際に『チドリトーーク!』なる番組案が浮上していた」という。
2003年4月から放送されている『アメトーーク!』は、長らく元雨上がり決死隊の宮迫博之と蛍原徹がMCを務めていたが、19年に起きた“闇営業”騒動により、吉本興業は宮迫とのマネジメント契約を解除。これによって宮迫は番組を降板することとなり、以降、蛍原はサポート役のゲスト芸人の力を借りながら単独でMCを続けていた。
コンビの行く末は宙ぶらりん状態となっていたが、2人は今年8月17日、吉本公式YouTubeチャンネルとABEMAで配信された『アメトーーク特別編 雨上がり決死隊解散報告会』で解散を発表。その後も、地上波放送の『アメトーーク!』は、蛍原の単独MCで継続している。
「そんな中、今月3日に千鳥の大悟とノブがMCを務める『C-1グランプリ』が放送されました。同番組には狩野英孝や平成ノブシコブシ・吉村崇、アンガールズ・田中卓志らさまざまな芸人が登場し、『寿司を食べながらカラオケ高得点バトル』や『強風×早着替えクイズ』といった企画に挑戦。スタジオでそのロケVTRを見ながら出演者がツッコミを入れるスタイルで、ネット上には『「アメトーーク!」でも似たようなことやってる』『出演者の顔ぶれもほぼ同じじゃない?』との指摘が相次ぎました」(芸能ライター)
番組中、田中が「ほぼ『アメトーーク!』でしたね」とコメントする場面もあり、ネットユーザーの中には「テレ朝は『アメトーーク!』を“打ち切り”にして、新しく千鳥の番組をやるつもり?」と勘繰る人もいたが……。
「吉本から契約を解除された直後、宮迫はロンドンブーツ1号2号・田村亮とともに緊急記者会見を開き、事務所批判を展開。闇営業騒動後、蛍原が“置いてけぼり”状態にされていたこともあって、『アメトーーク!』関係者の間では、『MCを千鳥に置き換えて「チドリトーーク!」に転換する』という案が出ていたといいます」(芸能プロ関係者)
それが実現しなかったのは、番組サイドが蛍原の意向を汲んだからだそう。
「当初、蛍原は『コンビは解散しない』『いずれはまた2人で仕事を』と強く希望していたため、『チドリトーーク!』の企画はその場しのぎ的に作られただけで、オンエアには至りませんでした。その後、宮迫の復帰が“厳しい”と目されるようになってからは、蛍原ピンの『ホトトーーク!』に改題する案も浮上しましたが、やはり蛍原は受け入れず、コンビが解散した今も『アメトーーク!』のタイトルは残すことに。こうした経緯を知る関係者の間では、『C-1グランプリ』は、『幻の「チドリトーーク!」を焼き直した企画では?』とささやかれています」(同)
ここまでして蛍原が守った『アメトーーク!』に、宮迫はいったい何を思うのか。