9月15日放送のバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)に、マヂカルラブリー・野田クリスタルが出演。唐突に泣き出す場面があったが、その驚きの理由に視聴者が騒然となった。
この日の放送では、「強い意志があれば寝た後の体もコントロールできる説」を4人の芸人たちが検証。専門家が挑戦者の脳波を測定し、本当に眠っているかどうかを確かめながら、“手に握った紐を離すと頭上からタライが落ちてくる”という状況の中で、1時間眠り続けることができれば、立証成功となる。
最初に挑戦した安田大サーカス・団長安田は、チャレンジ開始からほどなくして眠りにつくも、17分後にタライが落下。続いて登場したサンシャイン池崎は、眠ってから40分が経過した頃から徐々にタライが下がり始め、41分時点で頭に直撃。3人目に挑戦したオードリー・春日俊彰は、3時間以上経過しても眠ることができず、結局、翌日の朝を迎えてしまったため“失格”となった。
また、最後に登場した野田は、春日同様に“環境が変わると寝られないタイプ”であることから、「お酒飲んで、寝てしまったほうが早いかもしれないです」と自ら“寝酒”スタイルを希望。目をつむりながらウイスキーのロックを飲み始めるとすぐに酔っ払い、10分ほどで眠り始めることに成功した。
しかし、そのわずか7秒後に紐を強く引っ張ってしまったため、紐が外れたタライが勢いよく落下。不甲斐ない結果となった野田は、呂律が回らない様子で「でもダウンタウンさんの“番ごみ”か、しょうがねえ……」「松っちゃん見てるからなあ。今、相当、寝る“しゅん前”すね」などと支離滅裂な言動を繰り返したのち、「みんなが帰れないと思って」「みんな寝れないと思って」と言いながら、なぜか泣き始めてしまった。
さらに、野田は「俺、お酒飲めないんですよ」と告白。番組スタッフが「え、お酒飲めないのに?」と驚くと、「みんな帰れないと思って。寝ないとと思って。寝ないと朝までみんな帰れないと思って」と号泣し、スタッフが「すいません、お忙しい中」と声をかけると、野田は「みんなのほうが忙しい」「俺、気遣っちゃうんですよ。“気にしい”なんす。ごめんなさい」「自分のために、すごい大人(に)動かれるとダメなんです。すみません」と申し訳そうにしていた。
「ネット上では、朝まで寝付けず、スタッフを徹夜させても堂々としていた春日と、飲めない酒をあおった野田の対比が『面白すぎる』と話題に。今や天狗になってもおかしくないほど売れっ子の野田ですが、周囲への気遣いぶりに驚いた視聴者も多かったようで、ネット上では『こんな優しい人、いる?』『野田さん、むちゃくちゃいい人』『推せる要素しかないやん。もっと好きになった』と好意的な声が相次ぎました」(芸能ライター)
野田といえば、7月20日深夜放送のバラエティ番組『にゅーくりぃむ』(テレビ朝日系)で、“スタッフへの不満をぶちまける特番”という偽番組の打ち合わせに呼び出されるどっきりを仕掛けられた際、ロケで一般人に横柄な態度をとるスタッフについて「すごい(多)人数で商店街とか普通に歩くじゃないですか。こっちがヘコヘコして撮影すればいいのになって」「(テレビマンは)モラルがない人が多いですね。『撮影してるんで、どいてください』みたいなノリの人がいるんで。(通行人にとっては)俺らが邪魔者なんで」と苦言を漏らしたことも。ネット上では「芸風は破天荒なのに、根は真っ当で誠実なところがかっこいい」「人として男前」と賛辞が相次いだ。
「近年のテレビは、出演者の品行方正な言動が視聴者にウケる風潮があるため、ネット炎上とは無縁にも思える野田の人柄は、今の時代に合っているといえるでしょう。現在、テレビのレギュラーはコンビでMCを務める声優アイドル番組『お尋ねギルドロップス』(BSフジ)のみですが、10月8日からは野田とメイプル超合金・カズレーザーによる謎解きゲームバラエティ番組『野田レーザーの逆算』(テレビ朝日系)がスタート。今の勢いを見る限り、当面はテレビから消えることはなさそう」(同)
16歳で吉本興業に所属し、下積み時代が長かった野田。今後は芸風だけでなく、その人柄にも関心が集まりそうだ。