ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、関西ジャニーズJr.(火曜)、少年忍者(水曜)Travis Japan(木曜)7 MEN 侍(金曜)美 少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、9月9日~15日公開の動画を注目度順にチェックします!
美 少年のステージ衣装にLove-tuneファン「ありがとう」
11日に上がったのは「美 少年 『虹の中で』サマステ★ライブ THE FUTURE」。7月~8月にかけて開催された『サマステライブ THE FUTURE』のステージで披露した楽曲「虹の中で」のパフォーマンスを配信している。同曲は、メンバーの浮所飛貴主演映画『胸が鳴るのは君のせい』(今年6月4日公開)の主題歌であるためか、曲中で浮所のアップ&カメラ目線が随所に見られる。“王道アイドル”を目指している美 少年のアイドル力、華やかさに釘付けになってしまう1本だ。
なお美 少年が着ている衣装は、2018年頃まで活動していたJr.内ユニット・Love-tune(現・7ORDER)用に作られたもののようだ。ネット上のファンの書き込みによれば、森田美勇人がデザインを担当した一着だそうで、コメント欄には「美勇人くんが考案した衣装が今でも残っていて、後輩の美 少年が着用してくれてスゴく嬉しい。ありがとうございます」「眠っていた彼らの思い出の衣装を、大切なライブで着てくれてありがとう」「この思い入れのある衣装をまたキラキラした場所で見れたこと、美 少年の素敵なパフォーマンスを見れたこと、全てに感謝」と、お礼のメッセージが寄せられている。
もちろん、7ORDERのファンの中には複雑な気持ちも残っているだろうが、「この衣装懐かしい……もう見れないと思ってた。みんなとっても似合ってる。彼らはもう着ることができないから、6人に大切に着てもらえたらうれしいな」「美 少年ファンであり、この衣装を着ていた7人も好きなのでダブルでうれしかった!」と、好意的な感想が多く見受けられた。
ちなみに、美 少年の通常動画の再生回数は、アップ後およそ1週間で20万台前後が定着しているものの、「虹の中で」は絶好調の55万台(9月17日時点)。今記事で取り上げた動画の中でもトップの高記録を叩き出していた。
関西Jr.の動画は、プロモーションの「なにわ男子【胸キュン大渋滞】正直めっちゃ恥ずい…!?」(13日)と、通常回の「Aぇ! group【怪しくないトンネルでばらまきクイズ】ニセ心霊スポットで1泊2日~2/4~」(14日)の2本が配信されている。 1本目では、なにわ男子がエスティ ローダーの「ピュア カラー エンヴィ リップ ケア コレクション」とコラボレーション。商品名にかけた「胸キュンコメント選手権」として、7人それぞれがショートムービーの設定を自ら考え、撮影も行っている。
メンバーと対話しているドキドキ感が味わえるほか、自然と動画内に“笑い”の要素が散りばめられているのも関西Jr.ならでは。例えば、高橋恭平が「タイトルは、あっさり」と発表すると、藤原丈一郎が「ラーメン屋ですか?」と、ツッコミ。一方、妙にリアルな西畑大吾の演技に惹き込まれた視聴者も少なくないだろう。
2本目は、前週から続くAぇ! groupの心霊ドッキリ企画。メンバーは「心霊スポット1泊2日」と聞かされ、いわくつきの古い屋敷にやって来たが、実はロケ地の設定などはすべてスタッフが考えたもので、“ニセ”の心霊スポットとなっている。
まだ真実を知らない彼らは、恐る恐る「トンネルでばらまきクイズ」にチャレンジ。以前、梅田スカイビル・空中庭園展望台にて行った「【絶景ばらまきクイズ】ホンマえぐいでぇ~!」(8月16日公開)に続く第2弾となるが、小島健は「遊んでいい場所と、悪い場所のTPOわかってないやん!」と、ブチ切れていた。3ポイント先取で勝利だとわかると、佐野晶哉は「少なくとも(トンネルを)3回は往復せなアカンねや」と落胆。
なお、問題自体は、「関ジャニ∞のメンバーで唯一のO型は誰?」「Lil かんさい嶋崎斗亜の『ISLAND TV』のプロフィールに記載されている趣味は?」といった関西ジャニーズ縛り。視聴者も一緒に考えることができるため、ジャニーズファンにも親切なクイズとなっていた。ちなみに、優勝者へのご褒美は「ほかのメンバーがトンネルに響く大音量で大好きなところを叫んでくれる」だったが、かなり抽象的な答えばかりで、やっつけ感たっぷりだ(個人的に好きなのは『真夏に真冬ぐらいの靴履いてる』)。
終盤は、五右衛門風呂に入る映像も。小島がねっとりとした手つきで佐野の体を洗っていた際、正門良規は「ジャニーズJr.のお風呂シーンとは思われへん」とボソリ。「目つきが変態」と言われた変態カメラマンや、変態プロデューサーも“登場”するなど、予測不能なメンバーの言動が楽しめるだろう。再生回数は1本目が46万台、2本目は30万台(17日時点)。
15日の動画は「少年忍者【エピソード神経衰弱】最近ガチの男泣きしました」で、ヴァサイェガ渉、織山尚大、黒田光輝、長瀬結星、檜山光成、深田竜生の6人が出演している。今回は、エピソードトークとトランプの神経衰弱をかけ合わせた「エピソード神経衰弱」に挑戦。テーマが書かれているカードを2枚めくり、揃わなかった場合でもどちらか好きな方のお題を話すとのこと。
まずは黒田が「コンサートでやっちゃったこと」を明かす流れになり、King&Princeの前身グループ・Prince(岸優太・神宮寺勇太・岩橋玄樹)のコンサートに出演した時のアクシデントを回顧。小学校6年生の頃、「(客席付近のお立ち台が)グラついてて。降りる時に顔面から落ちて、バコーン行って。周りもお姉さん方だから、『大丈夫? 大丈夫?』って(言われたが)、『大丈夫です、大丈夫です』って笑顔を振りまきながら行ったことが……。でも、めっちゃ痛くて。泣かなかったけど、ここ(鼻)真っ赤になりながらファンの子とハイタッチして」と、苦い思い出を振り返った。
さまざまなトークが聞けた中、個人的に印象に残ったのは深田の「最近一番泣いたのはいつ」でのエピソード。『サマステライブ THE FUTURE』にて、深田、檜山、安嶋秀生、内村颯太、元木湧の5人でHey!Say!JUMPの「狼青年」をカバーすることになったそうだが、“歌割り”をめぐって意見が割れてしまったとか。
深田は「やっぱりみんなさ、やりたいところがあるわけじゃん。どこやりたい、カッコいいからここやりたい。やっぱ被るわけよ。最後の歌割り、決める場所がうっちーと湧くんで、両方ともやりたい場所被ってて。湧くんが、めっちゃやりたいっていうの(思いが)あるんだけど、うっちーくんに譲って。『俺はいいよ。全然、ほかで目立つから俺は。ここはもうお前でいいよ』みたいに言った時が、本当にエグい泣いて」と告白。
檜山も「3人で話し合った。うっちーと湧がいない状態で3人でまず話し合って。そしたら湧が入ってきて、言ったから……」と現場の状況を証言し、「“カッケーな、男やな”みたいに思って男泣き。ちょっと感動しちゃって。俺も泣いて、安嶋くんも泣いて。うっちーくんも泣いて」(深田)「うっちー、泣きながらラーメン食ってるの。めっちゃおもろくて、それが」(檜山)と、青春の1コマについて語っていたのだった。お互いを尊重しつつも、ぶつかり合った結果の涙だったのだろう。
深田のファンサービスシーン(8分26秒~9分頃)もあっただけに、コメント欄などでは「深田くん、ファンサして照れてる姿が可愛い!」「深田くん、うちわくエピソードありがとう」「湧ちゃんのエピソード熱い! みんなが本気なのが伝わってくる」「湧ちゃんのこと推してるけど、『狼青年』のエピソードを聞いて、あらためて好きでよかったと思った」「歌割りの話し合いで泣くほど真剣な少年忍者に感動」と、深田絡みのコメントが多く上がっていた。再生回数は17日時点で11万台。
9日配信の動画は「Travis Japan【アポなし旅】仙台から東京へ…1泊2日のドライブ旅~塩原温泉!ホテル編~」。8月19日から始まった宮城県・仙台~東京までのアポなし旅企画の4本目で、今回は栃木県にあるホテルニュー塩原に宿泊している。
事前に電話で宿泊交渉したところ、食事なし+ホテルで行われるという大衆演劇への出演を条件に、宿泊代を大幅値引きしてもらえることに。なんと、ホテル側はTravis JapanのためにトップクラスのVIPルームを用意しており、部屋に入った一同は「デカい!」「スゴい!」と大興奮。新型コロナウイルス感染対策の意味もあり、7人が泊まる上で密にならないよう、広めの部屋を準備してくれたそうだ。
さらに、突然の訪問にもかかわらず、ボウリング、卓球、貸し切り風呂も利用可能とのこと。さっそく、館内のボウリング場へ向かうと、総支配人・板倉さんが「趣旨をうかがっております。決められたお小遣いの中でこうやって旅行されてるといったところですけれども。買ったチームにちょっとご褒美をご用意しようかなと。お食事を(無料で提供)」とアナウンスし、ここでもメンバーは大盛り上がり。「誰が勝つかわからない。これがだから、チーム分けが大事になりますので」と告げると、現場に緊張が走った(板倉さん、タレント並みに仕切りがうますぎ)。
今回は、それぞれが1フレーム投げた上で、スコアをもとに2チーム編成に。トップバッターの松田元太が1投目を終えた際、「あんま7人で行ったことないもんね」(宮近海斗)「ってか、人にこんな見られながらボウリングすることない」(中村海人)「確かに。プレッシャー半端ないな」(七五三掛龍也)と、戸惑いの表情を見せる場面も。転びそうなほど危なっかしい人、ボウリングに慣れていてフォームがバッチリの人……と、各々のスタイルにも注目だ。
果たして、4人チーム(宮近・中村・七五三掛・川島如恵留)と、3人チーム(松田・松倉海斗・吉澤閑也)のどちらが勝利を手にしたかは、ぜひ動画で確かめてほしい。この後に控える一大イベント・大衆演劇の一件も含めて、特に今回のアポなし旅は、サービス精神旺盛なホテルの協力があってこそ、成立した企画なのだと感じる1本だった(トラジャファンの聖地になりそうな予感)。再生回数は17日時点で46万台。
10日にアップされたのは「7 MEN 侍 『サムダマ』サマステ★ライブ THE FUTURE」(再生回数は7日時点で22万台)。7月25日~8月5日まで東京・EXシアター六本木で行われた『サマステライブ THE FUTURE』の7 MEN 侍公演から、「サムダマ」のパフォーマンスを公開している。
これは、バンド演奏も得意とする7 MEN 侍にとって初のオリジナル曲であり、冒頭は矢花黎が「EXシアター! 全員まとめてかかってこい!」とシャウト。こうしたロック魂を感じる“煽り”も、ほかのJr.ユニットとはまた違う魅力の1つだろう。
なお、15日にはJr.公式エンタメサイト「ISLAND TV」にて、連動企画の「佐々木大光、矢花黎『侍ストーリー(水) XXXVIII』」も配信されている。こちらは、「サムダマ2021ver リズム隊だけで弾いてみた」として、ベースの矢花と、ドラムの佐々木大光が演奏している動画。アレンジの裏話や弾き方のこだわりなど、矢花による解説テロップ付きで、「サムダマはこちらから」と、YouTubeページにアクセスできる仕様になっていた。
視聴者からは「『サマステ』の『サムダマ』はアレンジが加えられていて、めちゃめちゃカッコイイ。これからも7 MEN 侍についていく!」「7 MEN 侍とともに『サムダマ』もどんどん進化し続けているのが本当にスゴい。7 MEN 侍最高!」「『サマステ』に行けなかったので、映像が見られて本当にうれしい!」「『サムダマ』が生まれた時よりも、歌声も演奏も格段にパワーアップしてる」「まだバンド曲に慣れていないファンに、矢花くんが『ISLAND TV』で解説動画を出してくれたり、7 MEN 侍はいつもファンを置いていかないよね」と、絶賛の声が相次いでいる。
12日の動画は「HiHi Jets『Make You Wonder』SUMMER PARADISE 2021」(再生回数は17日時点で38万台)。7月30日~8月18日までTOKYO DOME CITY HALLにて行われた『Summer Paradise 2021』に出演していたHiHi Jetsは、「Make You Wonder」の模様を大公開。
概要欄に「ピアノから始まって、ローラーパフォーマンス、ダンス、歌と盛りだくさんの曲になってます。ぜひぜひ、何度でも観てやってください!」と記載がある通り、冒頭は猪狩蒼弥のピアノ演奏からスタートしている。ほかにも一部メンバーのソロダンス、華麗なスケートさばき……と見どころたっぷりで、“HiHi Jetsのプロモーション用映像”と言っても過言ではないほど。
ネット上のファンも、「ピアノ、ダンス、ローラーまで入っているし、会場の臨場感が伝わってきた」「まさかのピアノソロからダンスパートまで入れてくれてありがとうございます!」「ピアノソロからのダンスパートも入っていて最高すぎる。画面越しでもHiHi Jetsの熱量に圧倒された」「ガリさんのピアノから始まるのが神だし、カメラワークも素敵!」「ガリさんのピアノ、5人のダンス、ローラー、歌……HiHi Jetsの良さが盛り込まれていて最高」「蒼弥くんのピアノ演奏を見れる日が来るとは……カッコよすぎる!」と、歓喜していた。