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シェール「男性は必要不可欠なものじゃない」ライアン「役割を交代する時が来たと感じている」! ジェンダー平等を訴えるセレブ5人のメッセージ

ByAdmin

9月 20, 2021 #海外

 今から4年前の2017年。国連組織「UNウィメン」の親善大使として、ジェンダー平等を目指して活動を行っているエマ・ワトソンが、男女関係なく、すべての役者の中から選ばれた「MTVムービー&TVアワード」の最優秀俳優賞を受賞した。彼女は、「演技力とは、演じる役の立場に身を置き、その役になりきるという能力なのだから、(ジェンダーで)カテゴリーを分けるべきではないのです」「共感と想像力は無限なのです。この賞を受賞したことは、とても意義深いこと」とスピーチ。彼女が目指しているジェンダー格差がない世界に一歩近づいたことを喜んだ。

 エマのように自分の知名度や影響力を生かし、ジェンダー平等を呼びかけるセレブは多くいる。今回は、そんなセレブのパワフルなメッセージをご紹介しよう。

ナタリー・ポートマン(40)

 映画『レオン』(1994)のマチルダ役で天才子役として名をはせたナタリー。名門ハーバード大学に進学した頭脳明晰なセレブとしても有名な彼女は、男性もまた「家庭的になるな」「弱さを見せるな」という性差別を受けていると指摘している。

 彼女は13年に受けた英誌「ELLE」のインタビューで、「女性、男性、関係なく、フルタイムで育児をしたり、フルタイムで働いたり、もしくは育児と仕事を両立できるようになれば良いのにと思う」「性別関係なく、自分がやりたいように振る舞えるようになればいい。男女関係なく、弱さを見せたり、強さを見せたり、喜んだり、悲しんだり……。人間なんだから、(感情を見せて)良いと思うの」と主張。

 「ハリウッドには、フェミニストの物語を作るには、女性は心身共に強く、男性に勝たなければならないという誤解がある。でも、それはフェミニストじゃない。ただのマッチョだわ。感情移入できるようなリアルな女性に描ければ、誰もがフェミニストになれるのよ」と語り、男性よりも強い女性をフェミニストと呼ぶわけではないと声を大にしている。

ビヨンセ(39)

 ガールズグループ「デスティニーズ・チャイルド」時代から女性への応援歌を多く歌ってきたビヨンセ。彼女がフェミニストだと正式に宣言したのは2014年。「MTVビデオ・ミュージック・アワード」でのパフォーマンスだった。

 ビヨンセはバックスクリーンにデカデカと「フェミニスト」という文字を映し出し、楽曲「***Flawless」にナイジェリアの活動家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェが「フェミニストとは男女間の社会的、政治的、経済的平等を信じる者のことだ」と主張するスピーチをサンプリング。会場から拍手喝采を浴びた。

 その後、ビヨンセは「自分はずっとフェミニストだった。でも、その言葉を怖く感じていた」と、カミングアウトできずにいた理由を明かした。しかし「単純にジェンダー平等を信じること。それだけでいいのだ」と気づき、男性と女性が互いにバランスを取り合い、互いを認め合うことが自然とできる世の中になるよう呼びかけようと思ったと明かし、女性だけでなく男性からも支持を集めるようになった。

シェール(75)

 1996年に受けたインタビューで、「男性は必要不可欠なものではない」「大好きだわ。デザートみたいにおいしくてぜいたくなものだと思う。だけど、生きるためには必要不可欠じゃない」と言い放った歌手のシェール。

「『頃合いを見て、金持ちと結婚して落ち着きなさいよ』って母に言われたけど、『お母さん、でも私自身が金持ちなんだけど』って返したのよね」と笑う彼女は、自立した女性のパイオニア的存在である。

 娼婦みたいだと言われながらも自分の好きな衣装を着続け、仕事をこなし、自分の好きなように堂々と生きてきた彼女は、女性も男性同様、好きなように生きていいのだと世界中の女性にポジティブなメッセージを発信。年下の男性ばかりとのロマンスはスキャンダルのように騒がれたが、「年齢差がある恋愛をして何が悪い。年下の男性を愛し、年上の女性を愛する男性がいてもいいじゃないか」と涼しい顔をしていた。

 彼女は、トランスジェンダーの我が子に愛を注ぎ続けるシングルマザーでもある。一時は異端の存在として扱われてきた彼女だが、近年では時代がやっと彼女に追いついたと評価されている。

ライアン・ゴズリング(40)

 「その日によって違うけど、自分の47~49%は女性」と笑い、フェミニストであることを公言している俳優のライアン。2016年に受けた英紙「Evening Standard」のインタビューでは、「女性は男性よりも優れている」「女性は向上心があり、進化し続けている」と持論を展開している。

 母子家庭に育ち、母だけでなく姉にも守られながら育った彼は、自然と女性にはかなわないと感じるようになったそうで、妻エヴァ・メンデスとの間に誕生した2人の娘たちのことも大絶賛。「もう幼少期から違うんだよ。男子より、はるかに早く成長していくんだ」と、女性には「力強く生きる」能力が備わっているのだと熱弁した。

 また、「自分は女性に囲まれながら生活してきたから、はっきり言える。女性は男性よりも優れている」とも明言。女性は自分に良い影響を与えてくれると主張し、「男性と女性の役割を交代する時が来たと感じている」とも。女性が能力を発揮できれば、より良い世の中を作ることができると確信しており、「男性は、もっと女性の言うことに耳を傾けるべき。女性を男性と平等に扱わないなんて理不尽だ」といい、大きな話題となった。

アリアナ・グランデ(28)

 恋多き歌姫としてタブロイドを騒がせてきたアリアナ。キュートでガーリーなイメージが強い彼女は、2015年に出演したラジオ番組のインタビューで、「アリアナ=女子のステレオタイプ」として見ている男性DJたちを言い負かしたことがある。

 番組では、「最後にもう一度だけ使えるチャンスを与えられたら、化粧品と携帯電話、どちらを選ぶ?」と質問されたのだが、アリアナは軽蔑した口調で「女の子なら絶対にこのどちらかで迷うだろうって、本気で思ってるの?」と反撃。

 さらに好きな絵文字を問われ「ユニコーン!」とご機嫌で答えた時に、「女の子だよね~」とバカにするように言われ、「男子もよ。ユニコーン好きな男子も、たくさんいるんだから」と反論。ジェンダーにより好きなものが違うという固定概念はナンセンスだと突き放した。

 インタビューの最後に、「世の中の問題をひとつだけ直せるとしたら、何を直す?」と聞かれたアリアナは、「たくさんあるわ。批判、不寛容、意地悪、ダブルスタンダード、女嫌い、人種差別とか、クソみたいなもの全部よ」「まず、あなたたち(を直すこと)から始めようかしら」と嫌みたっぷりに言い放ち、ネット上で称賛された。

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