連載企画「30代女子の「煩悩部屋」ビフォー・アフター」の新シーズンが始まりました。今回は、汚部屋あらため「汚家(おうち)」をまるごと片付けます! クライアントは板橋区・3SLDKの一軒家に家族4人で暮らす兼業主婦のKさん(37歳)です。
お悩み「ダイニングテーブルの上をスッキリしたい」板橋区・Kさん(37歳/会社員役職)
汚家まるごと変身企画“19回目”は、リビングの片付け「最終編」です。今回は、ダイニングテーブルの「散らかる原因と解決策」6パターンを紹介。この先、部屋が散らかっても「片付けのゴール」がわかるようになります。記事のラストは、リビング全体のビフォーアフター動画もあります。
[Before]散らかった「ダイニングテーブル」を見るのがつらい
Kさん宅のリビングの[Before]写真です。赤ちゃんのお昼寝マットレスの上部に、ダイニングテーブルがあります。「子どもの手が届かないように、上へ上へとモノを移動してばかり」とKさん。とりあえず「チョイ置き」ばかり積み重ねて、どう片付ければ良いのかわからないと混乱していました。
このテーブルは、食事、学習、仕事、書類の整理、朝の身支度などで使うため「いつもスッキリしていたい」とKさん。1日に何度もテーブルの角へ寄せるのが、大きなストレスになっていました。
[問題点 Before]テーブルの上に、小物や書類の出しっぱなしが多い
過去のKさんの「ありのままののダイニングテーブル」です。バラバラの小物が多く、片付けるのがつらい量ですよね。いつも作業の手が止まりるのは「モノの住所」が決まっていないからです。
Kさんの性格から、テーブルから遠い場所に収納するのはNG。片付けが苦手な人は、手が届く範囲内に「1軍の収納」を作ると散らかりにくくなります。次より、その解決策を6パターンに分けて紹介します。
解決策.1[After]ダイニングテーブルの「リセット」を決める!
Kさんがテーブルの上に、絶対必要な「1軍のモノ」だけ残しました。この状態を、「テーブルのリセット(この状態に戻す)」と決めます。テーブルの拭きあげを簡単にするため、「トレーにまとめる」のも大事です。
根気よく「リセット」を続けることで、モノの「チョイ置き」に躊躇したり、家族が協力してくれるなどの変化が期待できます。家の1カ所だけで良いので、毎日の習慣にすると◎です。
Kさんの上の子(小学生)が、帰宅してすぐにテーブル上で使うモノ(1軍のみ)を、ベンチ椅子の脇にまとめました。ボックスに収納することで、移動も簡単です。また、「自分で管理できる量だけ」を伝える目的も含みます。
解決策.3[After]朝と夜の「身支度小物」を、可動式ワゴンへ
テーブルの上で使う小物を、IKEAワゴン(詳細はこちら)へまとめました。朝の身支度グッズ(体温計、ヘアメイク)から、夜のグルーミングや保湿剤まで揃います。椅子から手が届く範囲だから、元に戻すのも簡単です。また、キャスター付きのワゴンだから必要な場所まで移動もできます。
解決策.4[After]家族のプリントは「激安ボード」で壁収納に!
プリント類は、毎日増えるモノの代表です。テーブルの上で確認するプリント類は、ニトリの「ホワイトボード」ダイソーの「吊り下げシャツ収納」を使って壁収納にまとめました。
ほか、重要書類は「1階の仕事部屋」へ移動。説明書は、スマホアプリの「トリセツ」でDATA保管に変更。かさばるプリント類も、たくさん処分しました。
▼前回▼
テーブルの床下に散らかる、配線やルーターは「ワイヤーネット」の中へ。Kさん宅の場合は、コンセントの位置とベビーガードを兼ねた収納法です。このほか、大きなダイニングテーブルなら天板の下にまとめても◎。
解決策.6[その他]お菓子の包装紙は「ミニ紙袋のゴミ箱」へ!
お菓子の余りや、包装紙のゴミは「折りたたみの紙箱」が便利。昔のチラシで作るゴミ箱をイメージしてください。現代は、折る時間と材料が足りないので難しいと思います。そこでおすすめしたいのが、小さな紙袋です。
小さな紙袋の紐をカットすれば、折りたたみ式のボックスになります。デパコスやギフトの紙袋は、頑丈なので何度も繰り返して使えます。また、牛乳パックを入れて壁に画鋲で固定する「壁掛けボックス」にもなります。
[全体After]散らかるモノ全てに、「モノの住所」を作った結果
Kさん宅のリビング[Aftre]写真です。ダイニングテーブルの上がスッキリしていると、気持ち良いですね。Kさん宅で実践した「6つの解決策」は、どの家にも当てはまると限りません。家の広さ、家族構成などによって問題もバラバラです。でも、ちょっとしたヒントにはなると思います。
結果として、Kさんファミリーも「片付け後の状態」が心地よい空間と知ってからは「リセット(この状態に戻す)」を頑張りたい、キープしたいと喜んでくれました。では最後に、リビング「ありのままBefore」から「劇的変化のAfter」まで、全体の動画で振り返ります。
Kさん宅の場合、棚や床に散らかるモノの多くが「子どものモノ」と「育児グッズ」でした。それら一番使うモノを収納できるように、棚の中身を大人から「子どもが主役」に変えることにしました。さらに、「子ども部屋」「生活雑貨のクローゼット」「洗面所の収納アップ」を作ったのも、大きな解決策です。
とはいえ、リビングとダイニングは「家族みんなが集まる場所」なので、100%散らかります。そこで、「リセット(この状態に戻す)」を「片付けのゴール」として、たま~に片付けるようにします。モノを戻す先(ゴール)がわかれば、散らかる習慣(帰宅後の荷物の放置や後回し)も減らせると思います。