タレント・伊集院光がパーソナリティーを務めるラジオ番組『伊集院光とらじおと』(TBSラジオ)内で発生した、フリーアナウンサー・新井麻希への“パワハラ疑惑”をめぐり、身内から“怒りの声”が相次いでいるようだ。
報道から1週間近くがたとうとする現在まで、当事者たちが疑惑について一切触れていないことから、ネット上ではTBSラジオに対しても、「このままうやむやにするのか」と批判の声が上がっている。「このスルー対応が、よりリスナーを不安にさせることが、どうしてわからないのか」という局関係者の声は、果たして上層部に届くのか。
事の発端は、9月16日発売の「女性セブン」(小学館)に掲載されたスクープ記事。番組アシスタントの新井アナは、かねてから伊集院の言動に苦しめられていたとのこと。そのことを局サイドに訴えた結果、伊集院と交互に夏休み休暇を取得して番組を欠席し、直接顔を合わせることがないまま、同20日の放送をもって降板する措置が取られたという。
「新井アナにとって最後の出演となった20日の放送では、エンディングで伊集院から新井アナへのメッセージが流れ、新井アナも伊集院に『本当に尊敬していました』と感謝を述べました。しかし、結局2人が直接対話をすることはなく、新井アナは自身のTwitterやインスタグラムでも、報道については一切言及しないまま、番組を去っています」(芸能ライター)
新井アナ同様、伊集院も自身のパワハラ疑惑について一切リアクションを見せていない。その背景には、「TBSラジオ内では、今回の報道について厳重な箝口令が敷かれている」(前出・局関係者)ことが関係しているのだという。
「『取材に答えない』『外部の人間に内部情報を話さない』というのは当然として、すべての番組内で『絶対に触れるな』と強く要請されているようです。報道をネタにするどころか、新井アナをフォローすることさえ厳禁で、まさに“封殺”状態だとか。伊集院とは過去に因縁がある講談師・神田伯山や、伊集院と同じく長年TBSで深夜番組を担当する爆笑問題が、この件について触れなかったのはそのせいです」(同)
神田は毎週金曜夜放送の『問わず語りの神田伯山』を、爆笑問題は火曜深夜の『爆笑問題カーボーイ』や、日曜午後放送の『爆笑問題の日曜サンデー』といった生放送番組を抱えている。SNS上でも、各番組リスナーから、神田や爆笑問題に対して「報道をどうイジるのか」と期待が寄せられているが……。
「伊集院の横暴な言動により、共演者だけでなく、多くのスタッフがこれまで離脱に追い込まれていることは、局内では公然の事実。新井アナの降板だけで話が終わってしまっては、まさに“臭い物に蓋をする”ようなその場しのぎの処置ですから、局のスルー対応には、各番組のスタッフからも反発の声が出ているそう。内心では『頼むから太田、イジってくれ』と局スタッフも期待しているのでは?」(同)
騒動に触れ、TBSラジオのコーポレートメッセージである「聞けば、見えてくる。」を実現できるパーソナリティは、果たして登場するのか。