“YouTuber・カジサック”としても活動する、お笑いコンビ・キングコングの梶原雄太。9月19日に更新されたキングコングのYouTubeチャンネル「毎週キングコング」内の動画で、吉本興業に対する不満を吐露し、ネットを中心に話題を呼んでいる。視聴者からは、「こんな動画を上げるぐらいなら、吉本を辞めたらいいのに……」といった否定的な意見がある一方で、吉本芸人からは彼に対して同情の声も出ているという。
「当該動画には、『【大事件】梶原も吉本興業を退所するかもしれません』という不穏なタイトルがつけられており、梶原は『ものスゴい怒ってることがありまして』『吉本に怒ってるんですよ』と切り出し、以前、カジサックのチャンネルの動画を『本社で(犬と)撮影したい』と事務所に申請したところ、『今、会社はワンちゃんはNGなんです』などと断られたことを回顧。しかしその後、同じく吉本所属の千原ジュニアが本社で犬とYouTube動画を撮影していたことが判明し、再度事務所サイドに確認をとり、ようやく許可が下りたとか」(芸能ライター)
梶原は、その時点で吉本側に不信感を抱いていたそうだが、今回あらためて吉本の劇場「ルミネtheよしもと」の楽屋でYouTube用の動画撮影をしたいと申し出た際、新たな火種が勃発したという。
「キングコングといえば、今年1月30日をもって西野亮廣が吉本を退所しており、それによって梶原もルミネのステージに立つ機会がなくなっていました。そのため梶原は、『「1、2年ぶりのルミネ」みたいな撮影、ちょっと面白いかもね』と、劇場の楽屋で撮影する企画を思いついたそうです」(同)
しかし吉本は、新型コロナウイルスの感染対策を理由に、梶原の申し出を拒否。「ルミネtheよしもと」では、出番を控えた芸人以外の外部の人間、吉本社員やマネジャーまでも「絶対(楽屋に)一切入れないように徹底しています」と説明を受けたという。
「梶原もこの会社の方針は『素晴らしい』と感心し、納得したといいます。そこで、劇場を貸し切りにする案を出すと、これもキングコングが『出番以外の人』に該当するため、再び撮影NGに。ところが数日後、SNSを見て、ある吉本芸人がお客さんと楽屋で写真撮影していることを知り、『俺ね、今までで一番キレたんちゃうか』と話すほど憤怒していました。なお、撮影にあたってはルミネのスタッフが案内していたようで、『許されへんくて』と、劇場スタッフへの指示が徹底していない点などに怒りをあらわにしていました」(同)
ルミネでのYouTube撮影に関しては、まだ吉本側と話し合っている最中だというが、梶原は「別に俺が『吉本抜けたい』とか言ってんじゃない。ちゃんとやるんやったら、ちゃんとしようやっていうだけ。ごっつい嫌な気持ちになった」と吐露したのだ。
前述の通り、キングコングは梶原だけが吉本に残留しているという微妙な立場だけに、ネットユーザーから辛らつな声が出るのは致し方ないところだが、吉本社員と芸人のこうしたやりとりは日常茶飯事なのだとか。
「電話をかけても出ないどころか、折返しもしてこない。マネジャーが請求書を出しそこねてギャラが入らない、オファーを受けていいか確認するも返事すらしない……といったことも多く、マネジャーが原因でフラストレーションが溜まっている芸人は多数存在します。梶原の活動の基盤はYouTubeになってるだけに、優秀なマネジャーはつけてもらえてないのかも」(吉本所属のお笑い芸人)
また、“吉本を真っ向批判するも、世間の反発を買う”といった状況について、週刊誌記者は「“闇営業騒動”以降、YouTubeに活動の拠点を移した宮迫博之に近いものを感じる」と語る。
「梶原のSNSには、熱心なファンから肯定的な声が続出しているという点も、宮迫と共通しています。とはいえ、吉本をクビになった宮迫と比べたら、梶原のほうが信用されていますから、特に大きな問題には発展しないでしょうが……」(同)
それでもいずれは梶原も、西野の後を追うことになるのだろうか?