今年3月に米ラスベガスで30歳年下の日本人女優リコ・シバタと結婚式を挙げ、世界中から祝福されたニコラス・ケイジ(57)。幸せの絶頂にあると思われていた彼が、ラスベガス中心街近くの高級レストランで泥酔。スタッフに追い出される様子をパパラッチされ、現地時間9月23日、ネット上に流出した。
半年前に5度目の結婚をしたばかりのニコラスは、13日、よれよれの黒Tシャツにヒョウ柄のズボン、そして裸足といういでたちで、高級レストラン「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」の店内ソファーにどかっと座り、くだを巻いていたところをパパラッチされた。
英紙「ザ・サン」オンライン版に掲載された写真や映像を見ると、結婚式ではきれいに剃っていたヒゲもボーボーで、髪の毛もボサボサ。目撃者が、「ラスベガスを徘徊するホームレスが騒いでいるのかと思った」と証言するほど、セレブとは思えない格好だった。レストランのスタッフによると、ニコラスはアルコール度数の高いテキーラと1980年ものの高級ウイスキー「ザ・マッカラン」をショットグラスで何杯もぐい飲みし、次第に攻撃的になっていったという。
泥酔したニコラスは周りの人に向かって怒鳴りケンカを売り始めたため、店から追放された。ソファーから立ち上がった際にはふらふらしており、やっとのことでサンダルを履き、スタッフになだめられながら店を追い出された姿が「ザ・サン」に掲載された映像に収められている。同じく、店に戻ろうとして阻止される写真も掲載されていた。
ニコラスは店内にいる客に対して、「うちに遊びにこいよ」と誘っていたようだが、あまりにも酔っ払っていたため、危険を感じた客は拒否。最終的には常連客の一人がニコラスを自宅まで送ったと伝えられている。
ちなみにニコラスは、これまでにも何度か泥酔してトラブルを起こしている。10年前には泥酔状態で騒ぎ、元妻アリス・キムに対するDVおよび迷惑行為の容疑で逮捕された。2年前には、泥酔した勢いで日本人メイクアップアーティストのエリカ・コイケとラスベガスで結婚。シラフに戻った4日後に婚姻無効を申請し、その後、泥沼離婚劇を展開したことは記憶に新しい。
コロナ禍の中で結ばれたリコとは幸せな新婚生活を送っているとみられていたが、5月に最愛の母親が85歳で死去。しかし彼は、カリブ海のケイマン諸島で新作映画『The Retirement Plan』の撮影をしていたため、死に目に会えなかったという。ニコラスは長年メンタルヘルスの問題を抱えてきた母親のことを深く愛しており、「自分の創造性の原動力」になったと明かしている。今回の報道を受け、ファンの多くは、母親の死がニコラスに大きな精神的ダメージを与えて立ち直れていないのではないかと心配している
一方で、2018年の英「ガーディアン」紙のインタビューで、「何もしていないと酒を飲んで自己破滅的になるから、仕事をしている」と告白。今回の泥酔トラブルの引き金は、母親の死か、そもそもアルコールへの依存の気があるのか……。
私生活ではトラブルメーカーと認識されているが、俳優としてはB級映画にも出演する超一流俳優と称賛されている。今月アメリカで公開された園子温監督ハリウッドデビュー作『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』(日本では10月8日公開)にも主演し、突き抜けた演技で好評を博している。