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ジャニーズJr.・HiHi Jetsと美 少年の「桶ダンス」に性的搾取の指摘 軽視され続けるジャニーズタレントの人権

ByAdmin

Oct 1, 2021

 9月29日、Twitter上で「#桶ダンスやめてください」という投稿が広がった。

 「桶ダンス」とは、故・ジャニー喜多川氏が企画・構成・総合演出を担当(現在は滝沢秀明氏が担当)してきたエンターテインメントショー「少年たち」シリーズの演出のひとつ。出演者がほぼ全裸の状態で、股間を桶で隠しながら踊るというものだ。

 1960年代の初演以降、「桶ダンス」が行われなかったシリーズもあったが、Kis-My-Ft2やA.B.C-Z、Snow Man、SixTONESといったグループが「桶ダンス」を経験してきた。

 メンバーの身体を「肉体美」だとして楽しんでいるファンもいるものの、時代の流れと共に、プライベートゾーンが守られない演出を疑問視する声があがるようになってきた。

 そして、ジャニーズJr.内ユニットであるHiHi Jets及び美 少年が主演を務めた今年の『少年たち 君にこの歌を』(9月5日~27日/新橋演舞場)でも「桶ダンス」が盛り込まれていることが7月15日の制作発表記者会見で判明。

 「未成年に桶ダンスさせないで」「“伝統”という名のパワハラ」「時代に合ってない」「なんで事務所はOK出してるの?」など多くのファンから批判が殺到する事態になったのだ。HiHi Jetsは猪狩蒼弥、作間龍斗の2名、美 少年は藤井直樹を除いた5名が未成年だ。なお、2019年公演では当時16歳であったSnow Man・ラウールも桶ダンスに参加していた。

 会見を受け、「#桶ダンスやめてください ジャニーズ事務所は桶ダンスを廃止し、未成年の保護に取り組んでください」という署名運動も行われ、9月30日現在、約3,000筆集まっている。

 しかし、こうしたファンからの否定的な声は軽んじられ、「桶ダンス」の演出は予定通り取り入れられており、ファン以外にもそのことが伝わり、冒頭の「#桶ダンスやめてください」という投稿が続出するに至った。

相次ぐ性的搾取にファンから批判の声
 ジャニーズ事務所によるメンバーへの性的搾取は、「桶ダンス」だけではない。

 2020年12月には、なにわ男子、Lilかんさい、Aぇ!groupなどの関西ジャニーズJr.が出演するコンサート「関西ジャニーズJr. あけおめコンサート2021~関ジュがギューっと大集合~」のライブグッズ「ちびぬい」が物議を醸した。

 「ちびぬい」とはメンバーを2頭身マスコットにし、ボールチェーンをつけたアイテムで、なんと服を脱がせると乳首と男性器がついているのだ。制作者側にとっては“ネタ”だったのだろうが、当時、未成年どころか高校生のメンバーもいたこともあり、露骨な性的搾取に批判が噴出した。

 さらに今年9月22日には、YouTube「ジャニーズJr.チャンネル」にて公開された<少年忍者【身体サイズ測ります】アソコも計測する?>というタイトルの動画が問題視された。

 動画の内容は、引いたカードの内容をもとに「足首の太さ」「中指から手首の長さ」などを計測し、予想し合うゲームを行うものだが、「アソコ」といえば、一般的に性器を示す隠語として使われる言葉だ。「こんな下品なタイトルで釣らないでほしい」「メンバーの大半は10代なのに……」「運営にもプロ意識が必要」といった声が散見される。

 また、メディアによるジャニーズタレントの扱い方にも首をかしげずにはいられない。

 今年8月に放送された『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP ドッキリも地球を救う4時間TVSP』(フジテレビ系)では、Sexy Zone・菊池風磨を全裸にするドッキリが決行された。番組放送時にはおもしろがる声が多かったものの、筆者がこの件を問題視する記事を執筆したところ「男性へのセクハラもダメですよね」「同じこと思っていました」など賛同の声が多数届いた。

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 つい最近も、Snow Man・目黒蓮が表紙を務めた「Tarzan」(2021年10月14日号/マガジンハウス)の発売に伴い、「SHIBUYA TSUTAYA」では特設コーナーの展示を行ったが、「SHIBUYA TSUTAYA BOOK」のTwitterアカウントの投稿が物議を醸した。

 特設コーナーでは、目黒のパネルに向かってビニールシート越しに霧吹きで水を吹きかけられる仕様になっており、同アカウントは<汗すらも美しい #目黒蓮 さん…それを体感していただけるように、霧吹きを用意してみました… 手指を消毒の上、ぜひお楽しみください 笑 目黒さん以外にはかけないようお願い致します…!また汗をかいた目黒さんは拭いてあげてください…!>と投稿(現在は削除されている)。

 これには「おもしろいアイデア!」など肯定的な反応もあったものの、「性的消費では」「女性アイドルにはこういうことしませんよね」など批判が集まり、23日、同アカウントは<【不適切な展開表現のお詫び】 2021年9月22日(水)、当店6Fの書籍売場の展開におきまして、不適切な表現がございました。 多くのお客様に、不愉快な思いをさせてしまったことを、深くお詫び申し上げます>と謝罪文を掲載した。

 こうした抗議の声があがっているように、ジャニーズメンバーへの性的消費に否定的なファンの声は少なくない。一方で、『ドッキリGP』の画像・映像を切り取ってネットに載せたり、前述のように「桶ダンス」においても性的な目線で見て楽しんでいるファンはおり、ファンの間でも二極化している印象を受ける。また、『少年たち』に関する報道では「桶ダンス」を“名物シーン”として好意的に取り上げるメディアも見受けられた。

 本来であれば、未成年を「ほぼ全裸でプライベートゾーンを桶のみで隠して踊る」場面に出演させるなどということは、(たとえベージュの下着を装着していたとしても)大人が積極的に阻止しなければならないことだろう。また、成人していても、本人の積極的な同意が取れていなければ搾取になり得る。嫌であっても「売れるため」や「逆らえば干される」との恐怖心から、我慢している出演者もいる可能性があるからだ。

 桶ダンスに限らず、今回取り上げたようなことを女性タレントにやっていたら、大問題になるのは間違いないだろう。依然として「男性のプライベートゾーンは雑に扱ってもいい」という風潮は残っているが、当然、男性への性暴力や性的搾取も許されない。社会の価値観のアップデートが必要だ。

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