フリーアナウンサー・夏目三久が、9月30日放送の『マツコ&有吉 怒り新党 解散!! 生放送2時間スペシャル』(テレビ朝日系)への出演を最後に、芸能界から引退した。番組は世帯平均14.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高視聴率を獲得し、視聴者からも温かい声が飛び交うなど有終の美を飾った夏目だが、「この好感度の高さは、夫となった有吉弘行とマツコ・デラックスの影響が大きい」(スポーツ紙記者)という。
2016年8月に「日刊スポーツ」で有吉弘之との結婚を報じられた夏目。同時に妊娠も伝えられたが、2人は揃って報道を否定し、また夏目の所属事務所・田辺エージェンシーは取材対応や公式発表を一切行わず、次第にこのスクープは風化していった。結局、真実がわからないまま夏目の引退を迎えることになったが、「これはまさに“芸能界の闇”そのものといえる」(同)ようだ。
「表向きには『単なる誤報』で終わっていたものの、今年4月には再び『日刊スポーツ』が、正式発表に先駆けて、有吉の結婚をスクープ。なぜか相手については触れられていなかったものの、直後に双方の所属事務所から発表が行われたことで、今回の『日刊スポーツ』の記事は正しかったことが証明されました。しかし、5年前の報道については田辺エージェンシーから一切言及がなかったため、交際時期や結婚に至った時系列については、現在でも謎に包まれたままです」(テレビ局関係者)
16年当時、田辺エージェンシー社長は各テレビ局に対し、「夏目の結婚報道を取り上げるな」と圧力をかけ、また有吉との交際や結婚にも猛反対していたことなどが、業界内ではまことしやかにささやかれていたという。
「そのため、今回晴れて結婚にこぎつけた背景について、業界内では『芸能界引退が条件とされていたから』と、事務所の圧力を疑う声が上がっているんです。また、今回の結婚発表に関して、田辺エージェンシーは取材対応を一切行っていない。10月1日午後20時現在も、事務所公式サイトには夏目の名前が残されていますが、実際はまだ契約が残っているからなのか、単に削除をしていないだけなのかも不明です」(同)
夏目は、結婚後初の夫婦共演の場となった4月23日放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で、自ら9月末をもって芸能界を引退することを発表。「(夫が)安らげる場所を作れれば」とその理由を説明するも、やはり事務所サイドから正式な発表が行われることはなかった。
「謎を抱えたまま引退した夏目に、世間から不信感を訴える声がほとんど上がっていないのは、『怒り新党』での3人が、かつての放送とまったく変わらない雰囲気だったことが大きいでしょう。5年前の報道についても、それぞれが言いたいことや言えないことを山程抱えていたはずですが、そんな気配をみじんも感じさせない放送だった。そのおかげで世間では“有終の美”と捉えられ、夏目にも温かい声が飛び交うことになったのでしょう」(前出・記者)
なお、同日は夏目がMCを務める情報番組『あさチャン!』(TBS系)も最終回を迎え、エンディングではプロの応援集団「我武者羅應援團」がサプライズ登場。放送時間ギリギリまで、新たな人生へと踏み出す夏目にエールを送った結果、彼女が視聴者へあいさつをする途中で番組が終了してしまった。
「大事な場面でまさかのハプニングが起きてしまったため、世間からの批判の矛先は、我武者羅應援團や番組サイドに向けられました。ある意味、ヘタに夏目の結婚と引退をめぐる事務所からの圧力説が蒸し返されるよりも、よほど健全なエンディングと言えるかもしれません」(同)
偶然も重なりつつ、奇跡の大団円を迎えた有吉と夏目。事務所をめぐる“しがらみ”から完全に解き放たれた2人の将来は明るいようだ。