• 土. 12月 21st, 2024

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大麻の摘発件数が過去最高に! 12年服役した元女囚が「誰かに勧められても断って」と言う理由

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

ムショで死にたくなる気持ちはわかる

 どこの刑務所もコロナのまん延が問題になってるのに、緊急事態宣言解除ですか……。どうなんでしょうね。とか思っていたら、コロナ関係ないけど瑠美の母校(?)岩国刑務所で9月に自殺者が出ました。

 この方は未決囚で私服やから、タイツで首を吊ったんですね。こうゆうことがあるんでパーカーやジャージのパンツのヒモは外すようになっていますが、やっぱり起こってしまうんですね。母校やし、ちょっとお気の毒になりました。

 瑠美も、ムショで死にたなる気持ちはようわかるんですよ。今は「生きた者(もん)勝ちや」と思ってますけど、やっぱりパクられた(逮捕された)時はいろいろへこみますからね。そんな瑠美ですが、おかげさまで社会復帰してもう12年です。

 クスリ(違法薬物)や懲役の経験について書いたり話したりする機会をいただけて、むしろうれしいので、がんばれてます。自分がツラかったので、ツラい人をフォローする仕事はもっと増やしたいです。

大麻関連の摘発人数が過去最高に

 今年の上半期(1~6月)の大麻関連の摘発人数が過去最高の2,544人になったとニュースに出てましたね。前の年の同じ時期と比べて305人の増加やそうです。

 検挙者のうち7割が20代以下ですが、海外では大麻がOKなところもありますし、日本でも合法化の議論をしたい人たちがいてますよね。芸能人でパクられてる人も多いしで、若い人は罪悪感がないようです。

 以前も書いてますが、大麻は、「今は」合法ちゃいますからね。タバコよりカラダにええとかも(今のところは)都市伝説です。

 厚生労働省のホムペには、大麻の葉や穂に含まれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)は幻覚作用、記憶への影響、学習能力が低くなるなどの害があると書かれてますし、「アカンもんはアカン」のです。

 ちなみに大麻事件の検挙者は毎年増えてるので、「使用罪」を作る動きがあります。今の大麻取締法は、「所持」「栽培」「譲渡」を禁じてるだけで、「使用」がないのは変ですよね。なんで今までなかったのかとゆうと、神社のしめ縄とかで使う大麻農家の人が大麻の成分を自然に吸い込んだりすることがあるから……やそうです。

 逆に、覚醒剤がらみの摘発者は減ってるんですが、報道は控えめですね。やっぱり「増えてる」ほうがニュースっぽいからでしょうかね。コロナ禍で家で過ごす人が増えて覚醒剤の使用も増えるかと思ったら、そうでもなかったです。これは、コロナで風俗とか夜の仕事が減って、覚醒剤を買うお金がないかららしいです。みんな悪いのはコロナなんですよ。

 これも前に書いてますが、瑠美が大麻にハマらなかったのは、覚醒剤のほうがよかったからです。大麻を吸うと気持ちがフワフワして音楽も気持ちよく聴こえるとかありますが、多幸感は覚醒剤のほうが断然「上」をいってると思いました。あと、バイ(密売)でもうかったのもありますね。

 もちろん今はやってませんし、目の前に注射器を出されても何も思いませんが、瑠美がちょっとでも変なことを言うたら「まだ(クスリを)やってんちゃうか」と言われるのはわかっています。それだけ失った信頼を取り戻すのは難しいです。瑠美もそうでしたが、最初は軽い気持ちで手を出しても、困るのは自分自身です。誰かに勧められても断れる人になってください。

 今日はちょっと宣伝もあります。YouTubeの「街録ch」でインタビューを受けました。家族についても深くお話ししたので、見てみてくださいね。

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